魔王シリーズ
魔王「待て。そうだ貴様と俺とで世界を按分しよう!」
勇者「何だって〜!」
魔王「いやお前と俺とで…」
勇者「いやお前〇〇したら、俺ひとりで独占できるじゃん?もしかして計算苦手?」
魔王「今までに踏み潰した蟻の数を覚えているとでも…」
勇者「えっ?踏まないよ。居たら跨ぐよね?もしかして前見ないで歩いてる?」
魔王「…」
魔王「クソっ儂が死んでも、第二第三の魔王があらわれ、貴様を…」
勇者「あ〜、それ238人目の魔王も言ってたな〜」(遠い目)
魔王「待ってくれ…そうだ、猫に餌を与える時間だった」
勇者「…」
魔王「はぁ、駄目か…」
勇者「いや、その猫、俺にも見せてくれる?撫でさせてくれる?」(手ワキワキ)
勇者「世界のみんな、オラに元気を分けてくれ~」
魔王「何っ!よし、世界の魔族と魔物のみんな、余に元気を分けてくれー」
ゴゴゴゴゴ〜
国王「勇者よ、魔王を倒すのじゃ」
勇者「…」
大臣「これ!王様のお言葉じゃ、答えよ」
異世界勇者「あ〜普通、この場面って王女とかチラ見させといて、モチベー高めたりしない?」
国王「勇者よ、魔王を、倒すのじゃ」
勇者「…」
大臣「これ!王様のお言葉であるぞ。答えよ」
勇者「あ〜、ダル。何で国軍23万と戦車3000と戦闘機2000戦艦14をぶつけないの?何でこの5人ぽっちのパーティーに世界の命運を委ねるの?」
大臣「なっ!軍は隣国との戦争に必要なんだ。」
騎士「姫様!我ら永遠の忠誠を誓うも…お疲れした〜」
王女「えっ…何それ?」
騎士「いや定時なんで〜さっき鐘が鳴ってたっすよね〜」
魔王「いや、国を運営するにはインフラ整備とか税の徴収とか大変なん…」
勇者「なら、建設大臣兼大蔵大臣をお前やれよ」
魔王「…」
勇者「何?死にたいの?」
魔王「いや、給与はいかほどかと…最近、子供が産まれて、その、妻が怖いので…」
魔王「今までに食ったパンの数を覚えているとでも…」
勇者「えっ?魔国ではパンが食べれるの?黒いやつ?それとも白いやつ?」
魔王「いや、たまにはハンバーガーとかサンドウィッチとかも…」
勇者「え〜っ!…………イマ、求人とかしてるっすか?」
勇者「これで平和になるな〜」
魔王「勇者様、これからのご予定は?」
勇者「ん?国王をぶっちして、俺が王になるに決まってんじゃん」
魔王「えっ…」
勇者「大臣も何人か減らしておくから、インフラと税と社会保障と国防は頼むよ」
魔王(何か、仕事が増えてる気が…)