アイギス城到着。 冤罪で捕まりました。
次、決闘します。
前回
可愛い家族が増えました。
着替えた後、地図を見ながら歩いてたんだけど…なかなか着かないね。
何故かと言うと…エンカウント率がハンパじゃない。
右に行けば魔物。左に行けば魔物。 ここら辺の魔物は暇なのかね〜
ま、そのおかげで解析がマスターできたり、そいつらの剥ぎ取りをしたから、アイテムが大量入手できたよ。
「それに、俺は何もしてないしな。」
何故ならレンが殺ってくれるから。 出てきた敵を焼き殺したり、切り裂いたり… 味方で良かった。
さっきなんて龍を瞬殺した。しかもさ、体の中を真空状態にして内側からグシャリ、なんて殺し方だ… 流石に龍に申し訳ない気持ちになったよ。
「レン。魔物はまだ良いけど、人間は殺さないでよ。頼むから。」
『にゃぁぁ〜』
返事(?)したから大丈夫だろ。 …多分。
まあ、それはともかく…
「まだ着かないのか?」
そろそろ着いてもおかしくない。 地図でもそろそろなんだが…
『ふにゃぁぁ〜』
なんだ?レンが何か見つけたみたいだ。
そこには立て札が立ってた。 よく今まで気付かなかったな。こんなデカイのに…
「ええっと、『アイギス城を見つけられない人へ! 立て札から右に進むと魔方陣が有りますので、その上に乗ってください。 そうすればアイギス城へ行くことができます。 以上 旅人案内人 フラウ=クロイツでした!』…」
……怪しくない?これ。
まあ、手掛かりこれしか無いからな〜 取り敢えず行ってみるか。
でも、地図と反対方向なんだよな…
* * * * * * * * * * * *
これが、魔方陣か? なんて言うか…デカイな。 軽く20人は入るぞ。
これに乗れば良いんだよな?
……乗ったけど何も起こらない。 解析しても、転送魔方陣→転移魔法の触媒。魔方陣によって転移の仕方が違う。としか説明無かったし…実際はまだあったけど理解できませんでしたー
そんな事を考えてたら急に魔方陣が光りだした。
「お、転移するのか?」
しかし何故だろう?なんか、凄い嫌な予感がする
「あれ?レン、何でバッグに入ってるんだああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
飛んでる!?もしかしてこれが転移魔法か!?
てか、痛い!風圧が痛い!空気が冷たい! あの魔方陣作った奴は絶対馬鹿だ!
俺が作った奴を心の中で罵倒してると、デカイ城がありました。
「スゲェ…城が浮いてる。」
あれ、気のせいかな?このままだと城に突っ込みそうなんだけど…
「ギャァァァァァァァァ!!!!!」
ドゴーン!!!!
「イタタタ… よく死ななかったな、俺。」
にしても、まだ嫌な予感がするな… なんで?
「なんだ!?何が起きた!」「ここです!ここから音がしました!」「賊かもしれん!全兵、戦闘配置に付け!魔法が使える者は結界の修復を急げ!」
…外の話の流れだと俺が犯人か?
「私が扉を開く。後の者は私の後に続け!」
ヤバイ!このままだと侵入者として捕まっちまう! どこか隠れ「突撃!!!!!!」
バキバキメキ、ドゴーン!!!!
「いたぞ!目標を確保せよ!抵抗した場合殺しても構わん!」
マジですか!? こうなったら…
「抵抗しないので殺さないで下さい!!!!!」
逃げて殺されるよりは、捕まっても生きる方がずっといい。だって死にたくないし…
え?少しは戦え?やだよ。俺は一般人Aだぞ?兵士[多数]なんかに勝てるわけないだろ…
* * * * * * * * * * * *
ただいま謁見の間みたいなとこで縛られてます(バック背負ったままで)。 俺、これからどうなんだろ?極刑とかじゃないよね?
「……との…こ……す。」「そ……ら………か。」
なんか話してるみたいだけど、よく聞こえない。
近くにいる兵隊さんに聞いてみよ。
「あの〜、俺どうなるんですか?」
「……………………」無視されたよ。返事ぐらいしてほしい…
「少年、顔を上げよ。」言われた通りに顔を上げた。 そしたら、なんかすんごい地味な人が玉座に座ってた。
解析してみよ…
名前:ウィリアム・クロム・シルディア
通称:シルディア王
種族:魔族
性別:男性
年齢:45歳
身長&体重:175cm,59kg
髪&目:金髪、碧眼
特技:魔法
趣味:魔法研究、農業
好きな物:自室、静かな場所、ハーブティー
嫌いな物:徹夜、五月蝿い場所、牛乳
能力:魔力無効化(魔力による攻撃を無効化することができる。ただし、自分の現在魔力量より高い攻撃は無効化できない。)
容姿:すれ違っても全く記憶に残らない位地味
身体能力:歳のせいか最近はあまり凄くない
IQ:ほぼ全ての国の歴史や言語等を知っている。魔法の知識等も深いところまで理解できている
備考:
アイギス城現城主。 このアイギス城を浮かばせている張本人。魔法が得意で、先の戦争では魔法王ウィリアムと恐れられていた。特徴は地味。限りなく地味。その地味さは魔物にさえ気が付かれないほどだ。
国王としては優秀。国民のほとんどが支持している。家族構成は妻と娘がいる。どうも妻には頭が上がらないようだ。性格は優しく、身寄りの無い者や病気の者を助けるために教会や孤児院を作り、そこの経営まで自分で負担している。
なんか凄い人みたい。魔法で城を浮かばせてるなんて誰でもできる事じゃないだろ。 でも特徴が地味って酷くない?
「少年、名はなんと言う?」
「如月 刹那 です。」
「ではセツナよ。何故我が城に侵入した?」
やっぱり誤解されてる…
「別に侵入した訳じゃありません。」
「なら、何故あのような事になった?」
「アイギス城の道が書いてある立て札があったから、その通りに動いただけです。」
「…………その話は本当か?」
「本当ですよ。立て札はあったし、作った人の名前だって書いてありました。」
「ではその者の名を言ってみよ。」
「フラウ=クロイツと書いてありました。」
……………………あれ?なんで静かになるのさ?
「そうか…あの馬鹿の仕業だったか。ならば納得できるな。」
なんか納得されてるし…
「誰か!この者の縄を解け!それとあの大馬鹿者をこの場に連れてこい!多少手荒な事をしても構わん!」
やった!解放されたよ。
「セツナ君。今回の事は本当にすまなかった。 謝って済む問題ではない。何か出来ることがあるなら何でも言って欲しい。」
そう言い、頭を下げる王。別に気にしてないけどな〜 「王!フラウ様をお連れしました。」
「んだよ!俺が何したってんだ!?」
なんか後ろに縄で引き吊られてる人がいる。
解析しなきゃな…
名前:フラウ=クロイツ
種族:魔族
性別男性
年齢:20歳
身長&体重:178cm,70kg
髪&目:両方とも青
特技:槍術
趣味:ナンパ(成功率はあまり高くない)、魔道具研究(ただし失敗ばかり)
好きな物:女の子、魔道具研究、武器いじり
嫌いな物:読書、勉強、静かな場所
能力:魔力看破(魔力の量、質、属性を発動前に分かるが、自身の総魔力量を越える魔力に使うと酷い頭痛がする)
容姿:ゲルマン風の顔立ちで見た目は美形(ただし3枚目の空気を纏っている)
身体能力:脚力が尋常ではない(本気で蹴ると成人男性を一撃で殺せる程の威力を持つ)
IQ:知能は(そこまで)悪くないが知識が皆無
備考:
シルディア王の義理の息子。戦争の時両親と死別し、その後シルディア王に拾われ今に至る。
最初の頃は喋ることが出来なかった。そのため周りの者が無愛想だと思っていた。
ここ1,2年前は、魔道具研究にはまっていたがあまりに周りに被害が及ぶため、禁止された。その時に、全ての作品を機能停止させた。
ナンパ趣味だが、成功率は高くない。
槍術を学んでおり、腕前はかなりのモノ。そこいらの兵士では太刀打ち出来ないほどだ。
フラウ=クロイツは拾われる前の名前。本人は戦争を忘れないように名乗っている。
性格は優しいが、普段は悪ぶっている。
自分の事を『青き貴公子』と名乗ったことがあった。本人にとって触られたくない黒歴史だ。
ちなみに『青き貴公子』は髪と目が青い事と王子である事から言ったらしい。
「糞爺!今回は何だよ!?徹夜明けで眠いんだ!さっさと寝かせやがれ!」
王様にこんな口を聞いていいのか?
「この大馬鹿者がぁぁぁ!!!!!」
王様が吠えた!怒鳴ったじゃない。吠えたが適切だ。
「今回は、お前の作品が城の者ではなく、旅の者に被害が出たのだ!さっさと謝らんか!!!」
「待てよ!何の話だよ!?最近は何も作ってないし、前に作った者は全部機能停止にしたじゃねぇか!!?」
「だが、実際に被害にあった者がいる。しかもお前の名が書いてあったと証言している。」
「本当かボウズ!!?嘘だったらタダじゃ済まさねえからな!」
これって脅しだよな!
「本当ですよ。嘘だと言うなら確認してから来てください!」
「このガキ!下手にでてやりゃぁいい気になりやがって!殺すぞ!?」
「どこが下手にでてたんですか?」
「落ち着きなさい2人とも!今、調べに行かせている。静かに待ってなさい!」
「チッ!良かったなボウズ。あのまま戦ってたら、首と胴がサヨナラしてた所だぜ。」
………ブチッ(何かが切れた音)
今の挑発か?挑発だよな?だったら買ってやろうじゃねぇか!
「そうですか。ですが、助かったのは貴方の方じゃないんですか? 」
………ブチッ
「それはどーゆう意味だ、ボウズ?まさか俺に勝てると思ったのか?」
「当たり前でしょう?貴方程度に負けるほど弱くないですよ。このまま引いた方が身のためですよ。」
「よく言った。つまりはアレだな?殺して欲しいんだよな。なら、望み通り殺してやるよ、糞ガキ…」
「は?何か勘違いしてませんか?俺が死ぬわけ無いだろ?やっぱり頭逝ってますね。さすが『青き貴公子』様ですね♪」
………ピシッ
空気が凍りつく音がした…
周りの人達は真っ青になってるね。どうでもいいけど
「………おい糞ガキ。それをどこで知った?」
「教えると思うか、『青き貴公子』様?」
「そうだな。誰か武器を貸してやれ! 決闘だ。付いてこい。それとも…あそこまで言って逃げるなんてないよな?」「当たり前だろ。勝てる勝負を捨てるなんて馬鹿がする事だ。」
「アハハハハハハハ」
「ハハハ、アハハハハ…」
「「アハハハハハハハハハハハハハ!!!!」」
「お、おい。2人とも少し落ち着「「外野は黙ってろ!!!!」」ごめんなさい!!」
もはやケンカの理由なんか覚えていない2人は闘技場で、相手を叩きのめすことしか考えていないのであった…
バトル描写書けるかな?