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俺の異世界物語  作者: 夜つ七
刹那とディアナの世界旅行
58/65

色々な意味で限界がきました

はいキャラ崩壊注意です

ちなみにこのキャラがあと2、3話続きます

 


「さて、どういう事か今すぐ説明してもらおうか?」

「……ごめんなさい」


 現在、ディアナを正座させている

 理由は簡単だ


 ……このアホ犬、お菓子だけで金貨3枚(日本円で言うと30万)使いきりやがった

 しかもその原因があまりにアホすぎる


 前回、【ボーヴォワール】の事で喧嘩した後、説明を迫られた

 なので正直な感想を言ったのだ


「呪い云々はともかく、貰ったのは嬉しいから大事にしたいんだ」


 ……そう、このセリフが原因らしい

 この後、何故か真っ赤になたディアナに蹴られ、財布をパクられ、訳の分からん言葉を残して逃走された

 そして見つけた15分後にはもう財布はスッカラカンだった訳だ。この犬、人の金で見ず知らずの子供と一緒に豪遊してやがった


「お前ね、あの馬鹿ラストに送ってもらうのにどれだけめんどい事してると思ってんの? この前の時だってネチネチと責められたんだぞ、おい? というか、もう堂々と次はコスプレさせますよって言われちゃってんの。分かるこの危機的状況?」

「……ご、ごめんなさい」

「あのね? 謝るのは良いけどね? これから仕事しなきゃいけないんよ。食料買う前に誰かさんが使い切ったからな。ついでに言うと、どこかの誰かさんが俺のいない間に風呂を貸切にしたりしてたからそれも払わなきゃいけない訳よ。どんぐらいピンチか分かる? マジで」


 そう、俺がしらない奴等に風呂場でジロジロと見られている間にコイツは一人楽しく風呂に入ってやがったのだ……え? 能力の風呂に入れと? アッチは野宿用だから普段は使わないんだ。ほら、泊まったのに入らないとか人になんて思われるか分からんし


「で、どうするんだマジで?!」

「は、働くから許してくれ……」

「現在最低でもいるのが銀貨50枚と銅貨90枚以上なんですけど?! 普通の仕事じゃ三か月掛かるからな?!」

「え、ええぇ?! な、なんでそんなに掛かるんだ?!」

「風呂の貸切一回銀貨49枚と銅貨90枚! 部屋代+食事代(トラ除く)で銅貨30枚! 調味料や食材、その他必要な物資銅貨最低でも70枚! お前の貸切が無ければまだまともな仕事一日でなんとかなったんだよアホ犬!」



 =  =  =  =



 こうして仕事を探すことになったんだが……何処で探せばいいのか分からない

 町の人に聞いても「ギルド」と言われるだけで道すら教えてくれないし、ああ、もうなんていうのか胃が痛い


「解析使うのは……アレ、凄く目が疲れるんだよな」

『刹那ー、そんな余裕ないと思うぞー♪』

「うっ、トラに正論を言われるなんて」



 まあ反論出来ないからやるしかない……で、一つ問題発生



 ルートは分かった。だが、トラとディアナがいない。そう3秒前までいたのに消えやがった

 よし、逃げてたらウメボシと折れない程度に十字固めだ

 トラには3食抜かせよう



 =  =  =  =



 ディアナside



 刹那の後ろを歩いてたんだが……美味しそうな匂いがして、その、つい出来心で来たんだが、どうしよう


 道に完全に迷った


「ぜ、絶対刹那に怒られる」

『姫―、なんだかトラも巻き込まれる気がするー』

「ト、トラ。匂いで追えないか?」

『変な臭いがして分かんないー』

「……無理みたいだな」


 ……本当にどうすればいいんだろう?

 こ、このままだと……お菓子をもう買ってもらえないかもしれない!



「ト、トラ! 急いで探すぞ!」

『うんー♪』




 =  =  =  =




 アイツ等がいないのは……かなりラッキーだったと言ってもいいかもしれない。よし、ナイス判断として罰は勘弁するとしよう

 もし来てたら……



 チラリと後ろを見るとガタイがとてもいいオッサン達が山のように積み上がっていた



「というか……何でギルド入った瞬間、はぁ」



 そう、襲われたのだ。10人以上の男共に


 ちなみに流れは


 ギルドに入る→入口近くの奴が話しかけてくる→女子供が来るな→女でも子供でもねぇよ→ならひんむいて確かめてやるぜ→とりあえずボコる→何故か周りの奴等キレる→ボコる→現在に至る


 何故に俺はこんなに人に襲われなきゃいけないのだろうか?


「あ~、すみません。なんか騒がしくしてしまって」


 とりあえず受付のお姉さんに謝っておく。どうでもいいが、ゲームとかでも受付が基本的に女なのは何故だろう?


「いや、完全に今のアッチの阿呆共が悪いんで気にしんでいいて」

「ああ、そうですか」


 それは凄く助かる

 っと、ここに来た目的を忘れる所だった


「それはそうと、受付さん」

「いや、受付ちゃうし、ギルド長って呼んで」

「ならギルド長さん。ギルドで仕事もらうにはどうすればいいんですか」

「あ? ビギナーかい。ちょっと待ってな。……ああ、じゃあ、コレにプロフィール書いとくれー」



 そういい書類を差し出されたが……うん。とりあえず変な所はないな



 ええっと……名前は如月刹那、性別男、出身は……シルディアでいいか。武器は……特になし。属性は……闇って事にしとこう。サインの部分は……魔力を染み込ませばいいんだな。よし、出来た



「書けた」

「うんうん。ほな登録するから少し待ちね」



 そう言い、俺の書類を見た後、「男」に横線を二本入れ、隣に「女」と書き直す。そして、それを水晶っぽい何かに近付けると、あら不思議! 水晶の中に消えましたとさ



「はい登録完了よ」

「ああ、じゃあ早速仕事を、って待てー?! 何で性別書き直したー?!」

「いや、だって君女の子だろう。この仕事は男尊女卑の傾向があるから「男」としたいのは分かるけど」

「お・れ・は・お・と・こ・だ!」

「………………え?」


 ちょっと、何その「冗談だよね?」みたいな顔? 俺どっからどう見ても男だよね?


「で、でも君何処からどう見てもおん」

「頼む、それ以上言わないで。死にたくなる」

「な、ならなんで女物を着てるの?」

「それは別に変じゃないじゃん!」

「物凄く変だからね?!」


 そ、そうか? そういえば……いつから女物着てるんだっけ?


 ……そうだよ、よく考えた俺あんなに嫌がってたのにいつから女物を、って思い出した! 今完全に思い出した!

 あのチビリキュルに着せ替えられた時か!



「ふ、ふふ、ふふふふふ……!」

「ど、どうしたの?」

「あの野郎いつか殺す」


 ■■■


 その頃の城では



「……ど、どうしましたリキュル?」

「い、今、何故かもの凄い寒気が」

「ラ、ラストさんは今仕事でいませんから。……ま、魔理亜さんの料理でしょうか?」

「な、なら皆が感じるんじゃないかしら?」



 何故か納得してしまう


「もしかしたら、……刹那さんでしょうか?」

「……み、身に覚えがあり過ぎて笑えないわ」

「「……」」



 ■■■



 自分がどれだけおかしい格好をしていたかようやく理解出来たので、トイレを借りて着替えさせてもらった


「……で、登録直してくれない?」

「え、あー、ごめん無理」


 ピキィ……

 何故だろう? 何かにヒビが入った音がした


「え、待って。それ嘘だよね? じょ、冗談だよね?」

「い、いや、さっき魔力染み込ませたんのは……と、登録した人間のふりをした奴を出てもすぐに分かるようにだから、ね? あと、取り消したくてもコレ登録と確認しか出来ないから無理なんだ」



 つ、つまり……俺はこのギルドに所属する限り世間では女として扱われるのか?!


「……は、はは、【ボーヴォワール】起動」


 もう完全にやけくそになりました

 目の前の人から悲鳴が聞こえるが気にしない気にしない

 だって、ほら、ボク女の子だもん☆


「と言う訳でお姉さん、僕に仕事ちょうだいな♪」

「……は、はぃ」


 盛大に脅えられてるがそんなの気にしてる余裕はない

 だって、お金沢山必要だもん。という訳で、仕事にGO♪



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