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俺の異世界物語  作者: 夜つ七
刹那とディアナの世界旅行
48/65

旅立ち……最初がいきなり予想外

はい。なるべく早く更新しました

まあ今まで放置してた分頑張らないと

 結局一睡も出来なかった。というか、羊が頭から離れない16万とんで904匹


「少年、目が血走ってるぞ? あと、すっごいふらついてるからな?」

「お前、そんな体調で大丈夫かぁ?」

「大丈夫だ……問題ない」


 あれ、今俺なんてった? かなり危険な事言った気が……

 ま、まあ問題無いだろう


「主、一言言わせてください」

「なんだ?」

「何旅に出るとか勝手に決めてるんですか糞野郎♪」

「……安心しろ。お前は連れてかない。分かったかド変態悪魔さん?」

「(プチッ)クスッ、そんなの当たり前でしょう? あと、そのセリフは自分自身に返ってくるって理解してます? 無自覚ドS小便小僧♪」

「(プチッ)あはは、手前とは違うんだよ塵芥にも劣る三流女王様が。だいたい、手前は俺の作り出した能力だろうが。何創造者の意見に文句言ってんだ脳みそ腐ってんのか? ああ、だから手前の口から腐敗臭がするのか」

「(ブチリ)なかなか面白い冗談を言うんですねオカマ野郎♪」

「(ブチリ)いやいや、俺は冗談なんて言わないぞ。全部真実だからな。認めたくないのは分かるが認めろよ雌豚」

「「あはははははははははははは」」



 乾いた笑いが辺りに響く

 コイツぶん殴ろうかな? とか思っていたら……


「まあ待て、少し冷静になれ」



  変態(魔理亜)が間に入ってきた



「あのさ、俺はコイツ殴りたいんでどいてくれない?」

「主の顔面蹴りあげるのでどいてください」

「まあ落ち着け。その怒りは私にぶつけてだ『ドグチャ!!』げがぶっ♪『メキメキ!』くふりゅ♪」


 ラストが耐え切れず魔理亜の顔を蹴り上げたところを、俺が本気の左ストレートを鳩尾(みぞおち)を叩き込んだ。その後、ラストと俺は魔理亜を挟む形で蹴り続けた。合わせて1600コンボくらい。コイツの性癖はむかつくが、サンドバックには重宝する


「ナイスサンドバック♪」

「すっきりしました♪」

「あ、ありが、ごふっ♪ と、とうございます♪」


 とても歪なの妙にフィットした三人だった


「……二人の喧嘩は怖いわ」

「絶対とばっちり喰らうと思います」

「……少しばかり、怖かったです」

「なんだ、リクスでも怖がるんだな」

「……女の子ですから。あと今の一言は普通に失礼ですよ」


 なんか外野の面々が好き勝手言ってるな。まあ、地味キングはまだ自力で立てないシンゲンさんの介助してるから静かなもんだが

 ……ん? よく見たらワンコがいない

 いや、別にいなくてもいいんだが、こう、なんていうか……ちょっと寂しい。いつも、玄関まで追いかけてくる子犬が今日は来ないとか……そんな感じ、かな?


「ん? どうかしたか刹那?」

「いや、別に……じゃあそろそろ出発するわ。おい、お前等、留守番頼んだからな? じゃ、行ってきま「待て」……なんだよ?」

「出発の前に景気付けだ。私がいい物をやろう」


 そう言って、何処からか紙袋を出した魔理……ん? BGMが変わった(いや、今までは流れてなんかなかったけどな)? 


「今から渡す物は……昔、パンの作り方を教えてくださった方が特別にレシピを教えてくれた物だ。このパンは究極にして至高のパン。その名も……」



 魔理亜が袋を開けた瞬間、七色の光が世界を照らした

 やばい、嫌な予感しかしない


「ハイパーレイン〇ーパンだ!!」

「予想通りだよチクショー!!」

「お好みでジャムもあるぞ?」

「待て、まさかそれはその……甘くないジャムか?」

「よく分かったな」



 なんてこった。ハイパーレイ〇ボーパン+謎〇ャムってだけ最強コラボなのに……その上、魔理亜の手作り……だと?! ……やばい、舌がストライキを起こすかもしれん 



【魔理亜がパンを渡してきました。どうしますか?


  誰かにパスする(おそらく全員避ける)

 ▶回避(回避成功確率84%)

  地面に叩き付ける(流石に泣かれる)


「ほら、少年食え♪」

「ま、魔理亜? これは道中ゆっくり食べさせてもらってもいいか? 実はさっき飯を食ったばかりで腹が減ってないんだ」


 刹那は回避を選択した


「そうなのか? 感想を教えてもらいたかったのに……残念だ」


 刹那は回避に成功した

 アイテム「ハイパーレ〇ンボーパン(魔理亜作)」を手に入れた

 アイテム「謎ジ〇ム(魔理亜作)」を手に入れた

 アイテム合成リストに【〇苗&秋〇コラボSP】が追加された

 刹那は称号【大量殺害兵器所持者】を手に入れた

 魔理亜は称号【お前にレイ〇ボー!】を手に入れた】



 ……今のRPG風のナレーションはいったい?

 しかも、その称号凄くいらない


「どうした刹那?」

「いや、気にすんな。それより、今度は本当に行くから……じゃ、行ってきます」

「「「「行ってらっしゃい」」」」

「土産頼むぜ!」

「できれば、甘いお菓子がいいです」

「私は可愛い女の子がいいわ」

「リキュルは黙りなさい。あ、私はいりません」

「刹那、旅を楽しめ」

「刹那君、道中気を付けてね」

「帰ってこなくてもいいですよ主♪」

「じゃあな。また会おう少年」



  =  =  =  =



 さて、とりあえず町で地図でも買わないとな。よし、雑貨屋に行くか


 雑貨屋、雑貨屋……どれだっけ?

 よし、適当に人捕まえて聞くか


「すみません」

「は、はい? なんでしょうか?」

「雑貨屋ってどこにありますか?」

「ざ、雑貨屋ならあそこの赤い屋根の家を右に曲がってすぐですよ?」

「ありがとう!」


 赤い屋根……あれか

 教えてもらった場所に行くと……なぜだろう?

 なんだか、もの凄く嫌な予感がする。特にあのゴリラっぽい店員から……まあ、地図買ってすぐに帰れば何もないだろう


「すみません。地図売ってませんか? 世界地図なんですが」

「地図ですね。ちょっと待っててくださ……ッ?!」

「……? どうかしましたか? もしかして、俺の顔に何かついてます?」

「……とぼけるんじゃねえよ。手前だけは絶対に殺すと決めてたんだあぁ!!」

「ええ?! なんでさ?!」


 いきなりの事に驚いていると、店員はバカみたいにデカい棍棒を出してきて、いきなり殴りかかった


「よくもぉ! 俺と俺の友達を! 死ねぇ!」

「待て! なん、うわぁ?! って、危ねぇだろうが糞ゴリラ!!」


 ちょっと、(スカートに)かすったじゃねえか?!

 ああ、結構気にいってたのに……! コレ、作るの結構時間掛かるんだぞ?!


「避けんな!」

「まず殴んな! つか、マジで誰だよ?! ゴリラに知り合いはいないぞ?」

「ふざけんな! 手前のせいで……一週間下痢になって、その上俺と友人をぼこぼこにしやがったじゃねえか?!」

「……あ、ちょっとタイム。今、なんか思い出しそう」



 下痢は……そうだ。確か、ラストが馬鹿を懲らしめた時にそんな道具を使ったって聞いたな

 ボコボコの方は……そうだ。確か、ラストが前懲らしめた奴等がお礼参りに来て自滅しました。って言ってたな?


 ……つまり、勘違い&逆恨みだな?

 ったく、ラストの尻拭いなんてしたくないのに……しゃあない


「少しばかり遊んでやるよ」


 ゴリラの側面に回りこみ、左膝の当たりに蹴りを叩き込む


「なっ、がぁ?!」

「手前はウホッ♪ 以外喋んな」



 ひるんでいる間に柔道の大外狩りで倒した後、起き上がる前に踵を喉に押し付ける


「なあ、このまま首を折らたいか? そうか折られたいか」

「い、言ってな、ッ……ぐっ、ぉ……!」

「だから、手前はウホッ♪ 以外喋んなよ? まあ、それはそうとさ。俺今日から旅に出るんだけどさ~、地図とか無いんだよ。タダで手に入ると嬉しんだよな~。もし手に入ったら、凄く助かるんだよな~?」

「ウホッ?! ウホッ、ウ、『グググッ』……ぅ、お?!」

「手前何ウホウホ楽しそうに言ってんだ? 言葉喋れんだろう? 喋ろよ」

「(理不尽だ!) ち、地図はくれてやる! だからこの足をどけてくれ!!」


 うんうん、これで地図は確保した。それにここまで脅えれば……俺等に刃向かおうとかもう思わないだろう


「なら早く持ってこいよ。離して10秒以上経ったら武器探してると判断して、首の骨を折りに行くからな?」

「そ、そんなに時間かからない! ……ほ、ほら! これでいいだろう?!」

「ああ、助かったぜ……あ、それと」

「まだなんかなんかあんのかよ?!」

「だから、手前はウホッ♪ 以外喋るんじゃねぇ!」

「理不尽過ぎだーーー!!!! ごぶごっ?!」


 さて、遊ぶのはここまでにして

(あそこまで、やって遊びかよ……グハァ!)

「必要な物も揃えたし……そろそろ外に行くか♪」


 =  =  =  =  


 凄い……これが外の世界か

 目の前一杯に広がる森、魔物、食べ物……ごめんなさい。嘘つきました

 目の前に広がるのはただの荒野です。確かに道らしいものとか、遥遠くに森が見えたり、川も流れたりそてりするけど

 旅するんならもうちょい緑のある場所がよかったよ


「まあ言っても仕方ないけど」


 とりあえず、地図を見たところ……あそこの森を超えるてすぐに村があるみたいだ。……なんて読むんだコレ? 

 しょうがない。能力使ってみてみるか


【Μέλλον(メロン):ギリシャ語】

 村の名前の意味は未来。特産品は無いが、畜産業で有名な村

 ただし、今年は魔物の大量発生影響で出荷数が例年に比べ減少している

 ちなみに、出荷している魔物の名前は【オーク】【コカトリス】【ミノタウロス】。



 …………………………え?

 待て待て、今おかしいのあったよ?

 オーク? コカトリス? ミノタウロス? それ、全部アウトじゃね? いや、むしろチェンジじゃない? 何? じゃあ、今まで豚肉とか鶏肉とか牛肉だと思ってたのって……こいつ等の肉だったの?!



 いや、落ち着け。あれだ。見た目はまともなのかもしれない……まともであって欲しい。

 凄く気になる。よし。とりあえず、そこに行ってみよう。なんてったって近いし、なにより、まっすぐ行けばいいんだし。そして何より魔物がすごく気になる



「この地図だと……2㎝か。走れば30分くらいで着くかな?」


 よし、まずは森を目指して全力疾走だ!




 1時間後…




 ぜえ、は、ぁ……やっと着いた

 これ、地図縮小しすぎだろ?! 城と森の距離2㎝なのに走った距離軽く40㎞くらいあったよな?!

 すぐ着くと思ったから走ったから、凄い疲れたよ?!



「『水よ集まりて 我が喉を潤せ【ミネラルウォーター(とりあえずペットボトルで)】』」


 魔法で水(とペットボトル)を作りだし、一気に飲み干した



「ぷはぁ~♪ 美味かった。とりあえず、森には着いたし……飯にするか。もう、12時過ぎてるみたいだし」



 リュック(ちなみに、どこぞのバカ神がくれた物なので異次元みたいなのに繋がってます。どれだけでも入る代わりに探すのが大変だ)から調理器具を出さなきゃな。今日は何を作ろ『がぶっ』……



 リュックに手を入れて、調理器具を探していると……何かに噛まれた


「って、はああああぁぁぁあ?! ちょ、痛ッ?! なんなんだコレ?! イタタタタッ?! 指千切れる?! だから、痛いって?!」


 リュックから手を(噛んでる奴も一緒に)出す。そして、噛んでいる物を見てみると


「がるるるるる!!」





 可愛らしい犬耳、逆立ってる尻尾、怒りに燃えてる瞳、そんでもって怒ってるのに迫力のない顔






「ワンコじゃん」

「ワンコ言うなーーー!! 私はディアナだ!」

「いや、それよりなんで? なんでコレに入ってたんだ?」

「お前が寝ぼけて入れたんだろうが?!」

「いや、寝ぼけるも何も俺昨日寝てない……」

「良い訳するな?! 昨日私がトイレに起きた時、目を瞑ってまま『羊の腹から腸がはみ出てる7万とんで903匹…』とか言いながら、私の尻尾掴んでこの中に入れただろうが?!」


 ごめん、まったく覚えてない。というか、昨日俺寝てないよな? もしかして眠ってない夢を見てたのか? そして、もし本当なら何故入れた?


「なやむ前に謝れ!」

「ごめんなさい」

「うん。許さん」

「許さないのかよ?! 土下座までしたよ?!」

「朝ごはん食べれなかった! お前のせいだ! だからごはんよこせ! おむらいすとスープと、肉がいい!」


 いきなり我がまま全開だな。まあ、今回は俺のせいみたいだから許してやるが……でも


「卵無いからオムライス無理、スープは調味料そんなにないから却下。肉は牛肉、……あ、いや、ミノタウロスしかないぞ?」

「なんでだよ?! オ~ム~ラ~イ~ス~!」

「だぁー、騒ぐなお前は?! 確かお前お姫様じゃなかったっけ? いいの、こんなところで大暴れして?!」

「オムライスーーー!!!」

「うるせぇーー!! 分かった。作る。作るから!! ああ、くそめんどくさい……。飯食ったら城に連れてくからな?! 分かったな?!」

「……城に戻ってからもおむらいす作ってくれるか?」

「現在俺休暇中。なんで他人の飯作らにゃならんの? ラストか魔理亜に作ってもらいなさい」

「……あいつ等のごはんは怖い。でも、他の奴らの不味いし……そうだ! 私も旅に着いてく! そしたら毎日おむらいすだ!」

「却下。ついて来ても無視するからな?」

「……泣くぞ? 泣くからな? お前の後ろで泣き続けるからな」



 想像してみる

 どこかに泊まるとき、町を歩くとき、誰かと喋るとき、買い物をするとき


 ……ダメだ。全員俺を白い目で見てる


「……あのさ、今すぐオムライス作るからさ。帰ってくれない?」

「嫌だ。私はもう決めた。毎日オムライスを食べると!」


 ダメだ。この手のタイプは絶対しつこい。友人(?)がこんなタイプだったからな。一度決めたらやり遂げるというか……人の気持ちを考えず独断専行するというか…………はっ?! いかんいかん。またトラウマを思い出すところだった


「ど、どうした? ま、まさか泣くほど私と一緒は嫌なのか? グスッ…」

「え? ほんとだ。涙出てる。って、違うぞ?! お前がいるのが嫌だから出たんじゃない?! だから、泣くな? なっ?!」

「本当か?」

「本当だ! ただトラウマを思い出しただけだ!」



 ああ、よかった。とりあえず落ちつてくれたか

 ……でも、本当にどうしよう? ワンコ連れってった時の事を考えてみよう


 泊まる時……バカ、一番良いところに泊まろうとするな?! しかも、二部屋?! 無理だ。ちょ、泣くな?!

 町を歩く時……あ、こら! 勝手にどっか行くな?! って、待て?! なんで見るからにめんどくさそうな方に行く?!

 人と話す時……バカ、フラウや俺に話すような感じで話すな?! 人の神経逆なでするような言い方は止めろ?!

 買い物時……勝手にカゴに入れるな?! しかもお菓子ばかりじゃないか?! 返してこい?! だから、すぐに泣くな?! ほら、一つ買ってやるから?! え? 3つがいい? わがま、大声を出すな?! 分かった! 三つだからな?! って、一番高いの選ぶんじゃない?!



 ……ダメだ。絶対すぐに金が尽きる


「……本当は外を歩いてみたいだけなんだ。見てみたいんだ。外の世界を。城以外の場所を……で、出来るだけ我慢とかするから。自分の事は自分でするから。連れてってくれ」

「…………はぁ、昔から子供に甘いって言われてたけど、自分で自覚したの今日が初めてだよ」

「……ど、どういう事だ?」

「出来ない事はすぐに言え。わがままも、……たまになら言っても良い。お金も心配しなくていい。ただ、危なくなったらすぐ逃げる事。あと、料理で好き嫌いをしない事。それが約束できるなら付いて来い」


 一瞬ポカンとした表情を作り、その後徐々に嬉しそうに笑うコイツを見て、ちょっと嬉しかった

 正直今でも連れてきたくない。金銭面のトラブルとかも嫌だけど……それは働けばすぐ貯まる。我がままの耐性も『あっち』でついてる。さっきまで言葉や思考は単なる良い訳だ。目の前で知り合いが死ぬのが嫌なのが本音なんだよな……まったく、知らないからってのんきに喜びやがって

 そんな純粋に喜ばれると怒れないだろうが。まったく、このアホ犬…


「おい、ワン……ディアナ。喜んでないで行くぞ。オムライス、食べるんだろう? さっさと、この先の村で卵買おうぜ」

「え、あ、うん! ……あれ? 今お前私の事「早くしないとおいてくぞ?」あ、待て!」



 さて、これからどうなるのかな?

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