休暇をもらった
本当に、本当に一年以上放置とかマジですみませんでした
番外編ではなく本編です
番外編は違う小説として置く事にしました。まだ書けてないです。マジでごめんなさい
シンゲンさんが死にかけてから一週間が経ち(峠を越えるのにエリクサー級の薬を多用しなければならなかった)、なんとかシンゲンさんが復活する事が出来た
ちなみに復活した瞬間フラウと魔理亜は500mくらい蹴り飛ばされた。まあ実際は俺もやられそうだったんだけど、ねこじゃらしとマタタビでどうにか出来た
……まあ、それはいい。正直、フラウが変態と言われて「だから変態じゃねえよ!?」と、言う姿並みにどうでもいい
今一番大事なのは——――——――
「ががががっががっがががががが!?」
「なんだよこれ? なんなんだよこれ?! なんで、シチュー溢しただけで石の床が焦げるんだよ?! って、さっきから隣の奴ががががうるさ、ってお前コレ飲んだのか?!」
「………………うへへっへへ♪」
「さっきからどうし、……お前焦点あってな、お、おい? 口から泡出て、み、耳から血が?! ま、まて?! お前肘が逆に向いて、く、くく首、首が370°くらい回って、ぎゃあああぁぁぁ!!! 近寄んなーー?!」
——――——――この地獄絵図をどうにかする事だ
ちなみにこの訳分かんない事言ったりしてる連中は城の休憩室で、飯食ってる時に……【魔理亜のシチュー】を俺のと間違えて食った
いや、それなんて侮辱?
あんな青と茶色の混ざった泥のような液体が俺の料理とかマジムカつく間違いしやがってよ
しかも、コレは俺の国の料理かも? だぁ?
手前等和食嘗めてんだろ?
「はぁ、なんでお前は毎回馬鹿みたいに面倒事起こすのさ? 馬鹿なの? いや馬鹿だろ? というか料理作んなよ? 死人出てないのが不思議なレベルだぞこの大量殺人液体兵器?」
「ふふん、ちゃんと食べれる物で作っているのに死人が出るわけないだろう? 相変わらず変な事を言う奴だな君は」
「あのな、学校の調理実習で先生がお前のクラスだけ調理実習禁止にしたの忘れたのか?」
その時の家庭科教師は後にこう語った
「アレは料理ではない。バイオ兵器の開発だ」……と
「あれは教師が私の料理の才能に恐怖を覚えたせいだ。ふっ、隔絶した才能は人に畏怖を覚えさせるものだよ」
「そのプラス思考マジすげえわ。しかもある意味的を射てるのがうぜぇ」
確かにコイツの毒殺料理はチートとかでも畏怖覚えるわな
なんつったって、ある奴がレベルを測った時の答えが
[姫路の料理×ポイズンクッキング×毒の概念武装×琥珀さんの薬×前原圭一の父の手料理×レインボーパン×ネオレインボーパン×ハイパーレインボーパン×(ハイパーレインボーパン+謎ジャム)×賞味期限ぶっちしてリキッド状になった猫缶×あらゆる世界の毒物]の100,000,000乗+チート補正無効(ただし、肉体面でなんとか頑張れる人には無効。しかし、舌の上は大殺界級)+非殺傷(ただしダメージは死んだ方がマシ)
だったからな。ちなみに、この肉体面っていうのは理不尽級のチート100人と戦って無傷で生き残れるレベルらしい。あと、例外として俺は毒になれたから効かない。中学の3年間、毎日毎日食わされて、しかも高校になってからも嫌がらせのように食わされたからな。
……ん? そんなに食わされる前に逃げれば良いだろうって? いやね、魔理亜だけなら余裕で逃げれますよ? でもね、ある奴が面白半分で捕まえるんですよ。ちなみにそいつが魔理亜の料理にレベルを付けた奴だ
「それはそうと少年」
「なんだ?」
「後ろの連中に気を付けろ」
「え? ひっ?!」
魔理亜に言われた瞬間、いきなり尻を撫でられた
「え? ええ? な、なな、なにすんだアン……「うへ、へへうえええ……」……ちょ、こっちくんな?! きめぇよ?! 怖いよ?! う、うわああ、服を噛むな?! 待って、指をワキワキさせんな?! 後、舌なめずりするな、怖すぎすぞ? ちょ、お前等見てないで助け「「「…………(残ったメンバー全員が一斉に頷く)。うへ、うへへへ♪」」」ぎゃあああぁぁぁ、だからよるんじゃねえ!!」
「じゃあな。これだけの大人数、きついかもしれんが頑張れよ?」
「バッ?! 手前も手伝え!」
「残念だが全員少年を所望しているようなのでな。人気のない私は他の方々とお茶でも飲みに行くとするよ♪」
「てめ、めんどくさいからって逃げんじゃ、ひゃぅ?! ど、どこ触ってんだ手前等ーーー?!!」
= = = =
それから一時間後……
ようやく抜け出す事ができた刹那(倒しても倒しても起き上がるゾンビのような集団に本能的な恐怖を覚え、逃げていたが、捕まって首筋、耳の裏、腋等を舐められそうになりキレる。全力で10分の9殺しを実行した)は重い足取りで自室に向かった。ちなみに、若干泣いてるのは気にしないで上げてください
「グスッ……俺男なのに何であんな目に……」
それは女物の服(ちなみに基本的にラストが選んだ物を着ているのでゴスロリとか当たり前である)を着ているからなのだが……本人は全く気付いていなかったりする
というか、本人の中ではこの服が普通と認知されているので気付く事はないだろう、多分
「ああ、早く服脱ぎたい。野郎の唾液まみれの服を脱ぎたい。そんでお風呂に入って、可愛い物(テディベアとか子猫の人形等)抱っこして寝るんだ」
ちなみに、刹那の寝てる姿をラストが写真に収め、一枚を金貨一枚という値段で売っているのを刹那は知らない(ちなみに一番人気はピンクのネグリジェにテディベアを抱いて眠る姿だったりする)
「可愛い物がどうしたの?」
「ひにゃああぁ?!」
「え? なんでそんなに驚いてるの?」
「リ、リキュ、い、今のまさか聞いて……?!」
「もちろんラストちゃんから貸してもらった道具で録音までしたわ♪」
「お、終わった……」
ただでさえ女扱いされてるのに、こんな恥ずかしい趣味まで知られたら……絶対誰も男扱いしてくれなくなる!!
「リ、リキュル。その、今の誰にも言わないでほしいな~?」
「ダメよ。これは刹那ちゃんの可愛さを皆にアピールするチャンス……何があってもこの城の全員に聞かせにいくわ!!」
この変態マジで殺そうかな?
いや、待てプライドを捨てれば……でも、やりたくない。俺はそんなセリフ言いたくない!!
「じゃあさっそくリクス達に「っ!?」じゃあね刹那ちゃん♪」
「ま、待って、まってよ」
言いたくない……でも、言わなきゃ、言わなきゃもう一生女の子扱いだ!
「どうしたの刹那ちゃん? 私急いで「リ、リキュルお姉ちゃん」……る……え?」
「僕ね、リキュルお姉ちゃんの持ってる物手に取って見てみたの♪ ……ダメ?」
しゃがみこみ、リキュルの服の裾を掴み、可愛らしく小首を傾げながら刹那は最後の切り札を使い……もの凄い勢いで後悔しまくっていた
ちなみに、効果の程はというと……
「………………(たら―)」
「リ、リキュル? どうした? 鼻血出てるぞ? ……お~い? 気絶してやがる」
刹那の予想以上に効いていた
この隙に録音機を奪い、死ぬんじゃないか?と思うほどにリキュルをボコッた
出来れば記憶を失ってほしいものだ……俺の心が折れない為に
= = = =
更にダメージが蓄積された精神はギシギシと悲鳴を上げていた
『これ以上は流石にきついので休憩マジでお願いします。』と、幻聴が聞こえる程である
「今度こそ、お風呂に入ってからゆっくり眠るんだ。早く……!」
今回は何の妨害も無く、無事に部屋に着くことが出来た
ようやく、ようやくゆっくり休める……!
「ただいま~」
「おかえりなさい主」
「…………」
扉を開けた瞬間変な物が見えた
あれ? ここ俺の部屋だよな? なんでレイナが鎖に繋がれてるんだ?
「た、助けてください~(泣)」
「何か言いましたかレイナさん?」
「ラ、ラストさんは美人です」
「あら、ありがとうございます」
「って、お前等何やってんだ--?!」
「別に犯ってなんかいませんよ?」
「なんか微妙に違う気が……って、それよりラスト! やるなら、レイナの部屋でやれ。俺は今から寝るんだ!!」
あと、天井に道具置くんじゃねぇ
たまに、変な音とか聞こえるんだぞ。『ジジジジ…』って。まあ、気になって見てみればピンクのボールみたいなのが動いてただけだけど(ちなみにむかつくからぶち壊した)
「せ、刹那さん。それより助け「めんどいからパス」そんな……刹那さんの薄情者~! こうなったら、さっきラストさんと一緒に盗聴言葉を皆にばらしちゃいますよ?!」
「へえ、どんなの?」
「あ、ここにありますよ?」
ラストが取り出した機械からかすかにだが俺の声が聞こえる
えっと……小さすぎて聞き取りにくいな
「もうちょい音量でかくし『リ、リキュルお姉ちゃん……』ぐはぁ?! ……な、なあ、二人とも、本当にこれを公表するつもりなの? なあ、ラスト? お前はそんな事しないよな|(副声音:したらマジ殺すからな?)」
「私はしませんよ? もし私と間違えられたら『人生最大の汚点』じゃないですか♪」
「うぐぅ……! レイナももちろん言わないよな?」
「助けてくれなきゃ言いふらします」
「ラ、ラスト……すまんけど今日は我慢してくれないか(明日以降なら容赦なくやっていいからさ)?」
「そうですね。流石にこれはまずいですよね(この部屋使ってもいいですか?)」
「ああ、流石にきつい(問題ない。俺がいない時ならいつでも使っていいぞ)」
「なら、止めましょうか(にしても、主も悪人ですね♪)」
「すまない恩に着る(お前ほどじゃねえよ)」
ちなみに()内は全てアイコンタクトだ
レイナはちょいと調子に乗りすぎた。もう、今まで何に使われるか分からないけど、使われないように……と、壊していた道具もこれから壊さないようにしよう。レイナが精神崩壊したとしても自業自得だ
「ありがとうございます刹那さん(これからもこのネタで助けてもらおう♪)」
「いや、気にすんな。俺に利益があるから助けただけだ(これからの地獄楽しみにしとけ♪)」
「おやすみなさい主(さて、明日の準備でもしますか♪)」
= = = =
風呂上り、部屋に着くと……馬鹿がいた
それも、人の本棚を漁っている状態で
「これじゃねえし、これでもねえ。チッ、早くしねえと見つかっちまうからな」
「……へえ、誰に?」
「そりゃもちろん刹那に決まってんだろ。アイツにばれない内に大人のバイブルをだな」
「大人のバイブル?」
「エロ本だよエロ本。いや~、他国の奴に貸してからなかなか会えなくてな。まだ返してもらってないから他の奴に借りようと思ってな。アイツも男だし持ってるだろうと思ってな。こっそり、借りに来たってわけよ」
…………コイツハナニヲイッテルンダロウ?
「フラウ、俺はエロ本なんて持ってないぞ? 興味ないし、何よりあれは18歳じゃないと読んじゃダメだろ」
「またまたぁ~、アレを持ってない男子とかいる訳ないって。にしても、マジでどこに隠してるんだ?」
「だから読まねえよ。つーか、何人の部屋漁ってんだお前はーーー!!!」
「え? げぇっ、刹n、ぐぼげぇ?! おげ、ふご、ばびしゅ?!」
問答無用で殴り続ける。途中、グシャ、から、メチャ、とかヌチャって音に変わっていく
そして、殴っている間に刹那は思った
この城に住んでると阿呆が沢山いて退屈はしないけど……正直疲れるな。たまにはゆっくり休みたい
= = = =
と言う訳で、農園でトマトの収穫をしていた地味キングに休暇をもらう事にした(忘れてるかもしれないが、一応レイナの護衛という仕事をしている)
「うん。別にレイナの護衛自体単に君が近くに居たら安全であろうという保険でしかないから別に問題はないよ」
「そっか~。ところで地味キング」
「もう定着してしまってるみたいだけどそれ止めてほしいな。で、どうしたんだい?」
「どんな風に休めばいいんだ?」
「え? 普通に休めばいいんじゃないかな?」
いや、普通の休み方って
ゲームとかTVとか小説とかしかやったことないからな~
買い物は必要最低限の物があればいいし……服とかは自分で作れるし
「そうだね、私ならこの農園で|野菜(この子達)を育てるのが休みだし、シンゲンは鍛錬か子供の世話しかしない。リキュルならストーカー紛いの事でもしてるだろう。リクスはよく里帰りをしているな」
「どれも俺には無理そうだな」
「ん~、他の者も基本家で休む程度だし、たまに武者修行の旅に出かける者がい……そうだ」
「ん? なんかいい案出た?」
「旅に出てみたらどうだい? この城に来てからのことしか知らないが、あまり世間一般の事を知ら無いだろう? これを機に色々世界を回ってきたらどうだい?」
「……面白そうだな。よし! 明日の朝一で旅立つか!」
「え、それは速過ぎな「じゃ、地味キングありがと!」あ、え、ちょっと待って」
なんか地味キングが言ってたが気にしない
それより旅だ! 野宿セットとか野外用調理器具とか用意しなきゃ!!
= = = =
野宿セット ……OK
調理器具 ……OK
テント ……OK
枕 ……OK
金貨2千枚 ……OK
おやつ(5百円分)……ok
これだけをディンにもらったリュックに詰め(中に入っていた物は全て出した)、他に忘れ物がないかチェックする
「いらない物は……あ、ラストは置いてくか。その方が(俺の精神衛生上と、調子こいたバカ姫の反省材料に)良いだろうし。……この旅の間に、一目で男って分かってもらえるようになりたいな~。ヒゲとかすね毛とか胸毛とか生えればもうちょっと分かってもらえるんだろうけど。はぁ……」
まあ、それは置いといて……忘れ物はないな
よし、じゃあ明日に備えて寝るか!!
= = = =
ベッドに入ってから、約5時間が経過した
(羊が7万とんで32匹……羊が7万とんで33匹……羊が眠れなくて7万とんで34匹)
結局、眠ることが出来ずに羊を16万とんで907匹数えていた刹那だった