戦闘
夜つ七「ハーハッハッハッハッ!!!バトル描写ムズイわ、ボケーーー!!!」
その上テンションが無駄に高い時に書いたせいで訳が分からない展開、いつもと違う書き方…とりあえず死ねば?
夜つ七「なんか最近言葉がストレートだな!!?」
前回
シンゲンさんは生き物なのか?
『慈悲無き者』サイド
ふむ…やはりシンゲン殿は強いみたいだな
雑魚とはいえまさか1人で82匹も倒すとは…
「どこぞの自称聖職者にも見習わせたいものだ」
まぁ…奴は自分で戦う事が少ないだけで実力はあるらしい
少なくとも…こちらに来る前の私ぐらいはある筈だ
はぁ…そんな私と互角以上に戦う事が出来た少年は行方不明……か
一度思い出したせいで、少年への想いが次から次へと溢れてくる…
「どこにいるんだ少年………私は、こんなにも君を求めているのに…こんなにも君に……触れて欲しいのに…」
いつも、そういつもだ!!普段は私をバカにしながらも隣に居てくれた…嫌がりながらも側に置いてくれた!
なのに何でいつも会いたい時にいなくなるんだ!?
こんなにも…こんなにも愛してるのに……!
「……私だって…普通の女の子みたいに…好きな子と買い物したりしたいんだぞ?…なんで…気付いてくれないんだよ……あの朴念仁が………!」
私は声も無く泣いた…
誰かに見られるかも知れないがお面を着ければ誤魔化せるだろう…
* * * * * * * *
刹那サイド
「・・・ん?」
「どうした刹那?」
「いや…今誰かに呼ばれた気がしたんだ…多分気のせいだ、気にすんな」
「分かった…一応言っとくが、今は戦争中だ。絶対に気を抜くなよ!死にたくないなら逃げてもいい。だから最後まで生き延びろ!」
・・・はぁ、なんで普段はギャグキャラなのにこういう時だけそんな事言うんだよ?
逃げにくくなっちまったじゃねぇか…
「分かったよ、逃げたくなったら逃げる。約束してやる…お前こそ、家族の所に逝かないように頑張りな」「なんでそんな事を……いや良いか。ああ、死なないために…勝ってみせるさ!」
言うが早いか、フラウは魔物の群れに突っ込んだ…
相変わらずバカだなアイツは…
だが…そんなバカだから助けたいんだろうな
「まったく…俺の心配をするなんて……1500年ほど早いんだよ!!!」
さて…俺も勝つための努力をしますか…!
「『七つの大罪』起動!」
いつものやり方じゃダメだ
アレだと味方も殺してしまう…
だから…もう1人の俺を呼ぼう…!
「『色欲』改変……改変終了」
・・・新しい力をくれてやったんだ、しっかり働けよな!
「狂え【色欲】!!!」
その言葉と同時に俺の意識は闇の中に――――――
「おはようございます主…確かに新たな力を頂戴しました」
ーーーー沈まずに留まった
「新しい身体はどうだ?なんか不都合があるなら言え」
「問題無しです。むしろ以前より良好ですね♪…でも不満が一つありますね」
「なんだよ?」
「どうして女性じゃないんですか?私は女の子なんですよ?」
「わ、分かったよ!分かったから泣き真似は止めろ!」
ラストは俺にそっくりだが…決定的に違う身体を気にいったようだ
俺との違い、それは…
蝙蝠を連想させる黒い翼、まるでナイフのような爪、瞳の色は琥珀色に変わり、髪は白に変わっていた…
と言ってもコレは戦闘をする時のみだ。普段は俺と瓜二つだ…
「それなら不満なんて無いですよ♪」
「ならさっさと狩るぞ。あんなバカな連中を死なせる訳にはいかないからな!」「そうですね…私も自分以外の生き物がレイナさんを傷付けるのは許せません」
「滅ばせ【憤怒の刀】」
「喰らえ【暴食の鎌】」
同時に俺達の手に武器が現れた…
俺の武器は日本刀だ…柄は血のように赤く、刀身が黒一色、鐔が無い…
そして腰には鞘が現れている
能力はどんなモノでも斬る事が可能で、モノを斬れば斬る程鋭さが上がり、使用者の思考を早くする事が出来る…そして、握っている間は殺気が零になる…!
「俺は右を殺る…」
「なら、私は左ですね?」
俺達は弾かれた様に敵陣に飛び込んだ…
「なっ!?なんだおがぁっ…!」
最初に俺の存在に気付いた奴を斬り殺した…
刀が哭いた…まるで人を斬る事を喜んでいるかの様に鈴の様な透明な音が辺りに響いた…
「手前…!殺す!」
帝国の兵士達はは俺を殺そうと近付いてくる…
俺は『ラースの刀』のスキルを発動した…俺が知覚していた世界が変わる…全ての動きが緩やかになる…
聴覚と嗅覚(余計な情報)が無くなり、視覚が異常な程に研ぎ澄まされる…
叫んでいた兵士の刀がゆっくりと迫ってくる…
――遅い、遅すぎるぞ――
それはあと少しで当たるような距離にある。だがまだ時間はある…有り余っている
――これじゃあ…楽しくないだろう?もっと速く動けよ!それなら斬らないでやる――
もはや2mmもないだろう。だがまだ刹那は動かなかった…
――もう良いよな?さんざん待ってやったんだ…斬れなかったお前が悪い――
シュッ…という空気の裂ける音が戦場に響き、何人もの兵士が音のした場所を見た…
次に聞こえたのは何かが落ちた様な…鈍い音だった
全てを見ていた者がいても理解出来なかっただろう
それほどまでに理解出来ない状態だった…
「な、なんだよ今の…?俺は夢でも見てるのか!?」「夢でも幻でもない…現実だよ」
刹那がやった事を説明するのは簡単だ
攻撃を避け、最低限の動作で首をはねた…ただそれだけだ
だが…見ていた者達には理解出来ない、いや出来る筈がなかった…
何故なら…刹那が避けた距離は僅かな、それこそ針の穴程の距離だったのだ…
そして首を斬った時の刀が…まるで存在しないかの様に『消えていた』
物理的に消えた訳ではない殺気が欠片もなかったせいでそう見えただけだ…
「何なんだよアイツは?!シンゲンさえ気を付ければ良いんじゃねぇのかよ!!?」
「間違いじゃないよ…俺はまだ弱いからな。だからお前等に手加減する余裕なんて無いんだよ。俺は死にたくないし死なせたくないバカな奴等が何人かいるんだ…だから、もしこれ以上俺の平穏を乱すなら……消すだけだ」
刹那は淡々と言いながら帝国の兵士達に近付いて行く
それはかなり不気味だろう無表情で…ゆっくりと闊歩する姿は人間よりも機械に近い…
ましてやこの世界にはそんな表現が出来る者は少ない
だからこそ、感じた事のない恐怖は、焦りと不安へと姿を変え、まともな判断力を根こそぎ奪う…!
「こ、このバケモノがーーー!!!」
彼に続き何人かの兵士が動いた…
1人は刀を袈裟に、1人は魔法による遠距離攻撃、1人は槍による払い…
ほぼ同時に行われた攻撃は……ほぼ同時に叩き伏せられた…!
――だから、遅いんだよお前等…本気で俺を殺したいなら、その万倍の早さで動け…!――
袈裟に斬りつけた兵士は、弾かれた槍によって絶滅した
槍を払った兵士は、味方の魔法に対する盾にされ溺れ死んだ
魔法を放った兵士は、気付いた時には腰から下が消えていた
「バカが…!逃げれば死なずにすんだのに…」
* * * * * * * *
ラストサイド
迫りくる攻撃を全て流し、鎌を一閃する…!
それだけで3人絶命した…
「ふぅ…そろそろ鎌を使うのも疲れてきましたね」
ラストは手に入れた翼を使い上空へ移動した
「さて、優しい遊びは終わりです。これからは私の『世界』で楽しみましょう。可愛い虫けら達…狂え【色欲の五芒星】」
琥珀色の瞳に逆五芒星が現れた
それは下からでも分かるような圧倒的な存在感を放っている
「範囲100m、対象帝国軍……発動『狂喜の夢・狂い咲き』」
その一言で、ラストの周りにいた兵士達は消えた…
――――――――――――
「なんだよ、何なんだよこれは!?」
そこは何も無い…そうカタチも感触も色さえ無い空間だった…
なのに…何かが『いる』のだけは分かる…
「初めまして虫けら以下の兵士さん…ここは貴方に最高の恐怖を与える夢です」「誰だよお前!?いったい…何を言ってんだよ?!」「え?……ああ、簡単な事です。貴方はここで『悪夢』を見続けるだけです」
ただし…一生出れませんがね♪
「さて、貴方の『悪夢』のカタチが来たみたいですよ?」
「・・・え?」
今まで何も見えない空間がいきなり割れた…そしてそこから『白い何か』が現れた…
兵士は…その存在を理解出来た…出来てしまった
「な、何で…!アイツは死んだ!俺が…殺しただろうが…!?」
『痛イ…痛イ…頭ガ……割レテルノ…!……貴方ガ…貴方ノ…セイデ……!』
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!?」
その『白い何か』はただ存在するだけ…だが、彼にとっては『存在する事』すら恐怖のようだ…
「助け、助けて!!頼む、来るな…!それ以上、近付かないでくれーーー!!」「私はこれで帰らせていただきます。貴方は…死ぬまでこの『悪夢』を楽しんでくださいね?」
――――――――――――
ラストは落下するような速さで敵へと降下した…
その手には何かを握っている
その向かう先には…複数の兵士とフラウがいた
* * * * * * * *
フラウサイド
「クソッ…さっさと死ねよ糞ガキがぁ…!!」
「はん…!手前等風情に殺される程…俺は弱くねぇんだよ!!!」
フラウは魔法を封じた槍を構え…そして、
「解放!氷針!!!」
いきなり…槍の尖端から氷の針が放たれた!
「なっ、ごがぁ!?」
槍から出た針は兵士の鎧を貫き、内側から凍らせていく……兵士は僅か1秒で凍り付いた…
フラウはすぐに周りに神経を尖らせ…背後に敵がいるのに気付いた…!
「手前…!」
「遅い…死ねぇぇぇ!!!」
兵士の剣がフラウに斬りかかった…だが!
「……!?あが、がぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
いきなり、剣を握っていた腕が肘辺りから捻り切られていた
「ふぅ…間一髪でしたね」
捻り切られた腕を押さえていた兵士の背後から、ラストが楽しそうに話し始めた
「フラウさん、一対多の戦闘で1人に集中し過ぎるのは危険ですよ?まったく…スロウスが無ければ助かりませんでしたよ?」
ラストの右手には確かに小さな懐中時計が握られている
そして左手には…肘の近くが捻れたように千切られた籠手が握られていた
「お、俺の腕…!か、かかか返せ?!」
「そんなに欲しいなら差上げます。どうぞ…!」
ラストはまるでキャッチボールのように腕を兵士に投げた
兵士は残っている腕で千切れた腕を捕った……そして突然腕が爆発した
「すみません、先程千切らせていただいた時に、手榴弾を取り付けたのを忘れていました」
そのあまりに容赦の無い一撃は…悲鳴を上げさせる事もなく敵を排除した
* * * * * * * *
アリアサイド
これは…いったい何なんだ?!
シンゲン以外はそこまで強くなかった筈だ…!
なのに…何故我が軍が劣勢なんだ!?
「おい、いい加減お前も戦え!」
「・・・何故だ?私は自分の意思でここにいるだけだ。君に雇われた訳では無い筈だが?」
目の前のコイツは若干苛立ちを含んだ声で返してきた……鼻声に聞こえるのは気のせいだろうか?
「それに君が出れば敵の勢いが下がるんじゃないか?」
「私は…指揮官だ。最後まで兵士達に命令をしなければいけない」
「・・・嘘だな」
「なっ!?何故嘘だと思う!?」
「君は嘘をつくと明るい笑顔になる…正直キモかったが…流石に可哀想なので黙っといてやろう」
「ぐっ、お前は…!」
「そんなに怒るな。…そうだな君が私とのゲームで勝てたのなら私も戦いに参加してあげよう」
「・・・いいだろう。何をやるんだ?」
奴はスッと出した物は…
鉄の塊だった…
「コレは銃といってね…ギャンブルで玉に使われる、まぁ『オモチャ』だな」
「それで…いったい何をするんだ?」
「自分の頭に向けて引き金を引ければ君の勝ちだ。もちろん引けなかったら私の勝ちだからね。あ、引き金はこの部分だからな?」
「分かった。ではコレを引けば良いんだな?」
アリアは自分の頭に銃を当て、引き金に指をかけ…躊躇い無く引いた…
* * * * * * * *
『慈悲無き者』サイド
血の臭いとほんの少しの火薬の臭い…足下には頭から血を流す死体がある
彼女はその死体に…感情の無い目で見下ろしていた…
「まぁなんだ…君は正直嫌いではなかったよ。でも、君は少し騒がしかったから…黙ってもらう事にしたんだ」
・・・あぁ、だが勝負は君の勝ちだな
だから…この下らない遊びに参加してあげよう
夜つ七「次回は…魔理亜が出て来るげひゅ…!!?」
刹那「手前…今何つった!!?」
まぁ実際に出ますから諦めてください