お姫様救出
「・・・まともなキャラがいない気がする。」
何を今さら・・・
前回
ああ、幸せな1日だったな
夜、いきなりフラウが部屋に来た。そして・・・
「刹那、力を貸してくれ。」
「・・・は?」
意味の分からん事を言われた。
「頼む!姫さんの命が掛かってるんだ!」
「・・・済まん。まったく理解できない。頼むから説明してくれ。」
俺の言葉を聞き、フラウは説明を始めた。
* * * * * * * * * * * *
「・・・つまり戦争するから兵器を作れって事か?」「違う!姫さんを助ける事が出来る魔道具を作ってくれ!」
「無理無理。俺が魔道具なんか作れる訳ないじゃん?」
「嘘を付くな!レイナ達から聞いたから来たんだよ!」
・・・レイナはラストの刑だな。リスクは・・・無しで良いや。
「・・・はぁ、フラウ。1つだけ約束するなら貸してやる。」
「ああ!俺に出来る範囲ならなんだってする。」
「じゃあ、今から助けに行くから準備しろ。ただし武器は俺が用意する。」
* * * * * * * * * * * *
「・・・出来たぜ。」
「じゃ、コレをやる。絶対に俺に向けるなよ。」
そう言い、俺は真紅の槍を渡した。
「・・・おい、この武器かなり短いぞ。」
「そりゃ今からお姫様を助けに行くんだぜ?目立たないように小さくしたんだよ。」
ちなみに大きさは両手で隠せる位だ。
ま、いつも通り異常な能力を付加しといたけどな。
「よし、フラウ行くぞ!」「・・・何処に行くつもりだお前さんは?」
「だからお姫様の所だよ。」
「帝国まで魔車でも2日掛かるんだぞ!お前は徒歩で行くつもりか!?」
「うん。」
だってその方が早い。
俺はどこでもドア(常に部屋に置いてある)を開いた。
「よし、フラウ行くぞ。」 「・・・・・・なんじゃこりゃ?」
「どこでもドア。後で説明してやるから行くぞ!」
* * * * * * * * * * * *
現在、牢屋近くの階段から牢屋の様子を見てるんだけど・・・
「・・・4人“しか”見張りがいないとは思わなかったよ。」
「4人“も”の間違いだろ。俺達は姫さんを守りながら戦うんだぞ?」
いや、5秒で倒せるしあの程度の奴等。
「見下せ【傲慢の杖】」
悪いが・・・お前達はこの世界から消えてもらう。
傲慢の杖【世界へのアクセス開始】・・・完了
存在抹消・・・発動可能
「おいフラウ、今すぐ『突撃しろ』。」
「無茶苦茶な事を言うな!って、なああぁぁああ!!!?」
ふっ、傲慢の杖装備時の命令は絶対なんだぜ!
お、あいつ等も気付いたみたいだな。
「クソッタレ!こうなりゃ自棄だ。おりゃああああああああ!!!!!」
「傲慢の杖、特殊技能発動!雲散霧消!」
能力が発動瞬間、見張りの皆さんは消滅した。
ちなみにフラウは突撃した勢いのまま、鉄格子にぶつかった。
「フラウ、大丈夫か?」
「・・・ああ、顔がへこんだ程度だ。って、あんな事が出来るなら最初に言いやがれ!」
「はいはい、とにかくお姫様を助けようぜ。」
「そうだ!姫さん助けに来たぞ!」
「・・・聞こえてるよ、フラウ王子。とりあえず君は永遠に黙ってくれないか?」
「・・・意外に元気そうだな姫さん。」
「君には言われたくないな。まあ挨拶は後で良い。さっさと助けろロリコン。」
・・・何この会話?
「刹那、牢屋をぶち壊せる物はないか?」
「・・・さっき渡した槍なら壊せるぞ。」
「槍なんかもらってねぇよ!」
「さっきの武器だよ!それに魔力を流してみろ。」
「・・・ん?なんじゃこりゃ!!!?」
フラウが魔力を流してすぐにやや短めの槍が現れた
「ほら、ソレで鉄格子を斬れば良い。」
「ああ!うりゃああああああああ!!!!!」
ブン!ガガガガガガガガガガガガガガガガズバッ!!!!!
フラウが放った一撃は、壁を破壊してから鉄格子を切り裂いた。
「改めて言うが、助けに来たぜ姫さん。」
「・・・コレがお姫様?」
お姫様はリキュル並に小さかった。だいたい130cm前後・・・かな?
「フラウ・・・」
お姫様はフラウの方に駆け寄り、そして!
「遅いんだよこの愚図が!!!!!」
「ごぶふっ!!!?」
一瞬で背後に回り込みキドニーブローを喰らわせた。
「・・・綺麗に入ったな。フラウの奴、気絶してやがる。」
「・・・で、お前・・は・・だ・・・」
あ、倒れた。まさかさっきの一撃で全体力を使い果たしたのか?
「・・・あ。」
フラウが気絶してるなら、俺がドアまで運ぶのかよ!
「・・・はぁ。」
その後、2人を運ぶのに苦労したのは言うまでもない
「次回は!・・・どうなるんだろう?」
知りませんよ。自分で考えてください。