戦いの始まり
「はっはっは、別に前回布石でも何でもねーじゃん」
それは貴方のせいですよ?自覚は有りますか?
「ごめんなさい。私が全て悪かったです。」
前回
膝枕は反則だ・・・
―レイナサイド―
「こんにちはレイナさん。」
「こんにちは刹那さん。私に何か用ですか?」
刹那さんは綺麗な笑顔を浮かべ、
「新しい首輪を創ったので散歩に行きませんか?そうですね、街を一周しましょう。」
「イヤアアアァァァァアアアァァ!!!!!!!!!!」
そこで目が覚めました。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・夢・・・ですか。」
凄く恐ろしい夢を見てしまいました。
・・・どんな夢か忘れたけど、それだけは分かります
「・・・もしかして、何か悪い事が?」
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―フラウサイド―
「親父、今の話は本当か!?」
「ああ、信じたくないが事実だ。」
ざけんな!何で今になって戦争なんて始めるんだよ!?
「何処だ?何処の馬鹿が言ってきやがった!」
「帝国レッドアークだ。」「!?」
あの国が攻めてくる?有り得ねぇ!有り得るはずがねぇ!
「あの姫様が戦争なんて仕掛ける訳がねぇ…。」
「・・・ああ、あの子ならな。だがな、今の帝国を指揮しているのはアリア将軍だ。」
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―リクスサイド―
「・・・何でしょう?胸騒ぎがします。」
「どうしたんすか団長?」「・・・いや、何でもない。それよりお前も鍛練に行け。」
「げ、俺は仕事が有りますんで今日は遠慮させてもらいます!」
逃げようとした部下の襟首を掴み私は演習所に足を運びました。
「今日は私が稽古の相手をしよう。全員同時に掛かってこい。」
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―リキュルサイド―
「〜〜〜♪〜〜〜♪」
やっぱり朝に入るお風呂って特別よね〜♪
「〜〜♪〜〜きゃっ!?」
髪を洗っていると突然鏡に罅が入った。
「そんな・・・先週買ったばかりなのにーーーー!!!!!」
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―シンゲンサイド―
「こらこら、そんなに慌てんでもプリンは逃げんぞ。落ち着いて食べろ。」
「「「「はーい!」」」」
先程、刹那に作ってもらったプリンは子供達に大人気だ。
「うむ、子供は無邪気なのが一番だな。・・・ん?」
突然、自分の牙が抜けた。
「・・・我の歯が抜けるとは、珍しい事も有るものだな。」
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―ウィリアムサイド―
「・・・まさかあの国と戦争をする事になるとはな。人生何が起こるか分からんものだ。」
あの国とはかなり友好的な関係だったため正直辛い。だが、民を守るためには戦わねばならん。
「アリア将軍・・・もしあの子に、ディアナに何かをしているのなら、ただでは済まさん!」
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―???サイド―
「お腹減ったな・・・」
私が閉じ込められてからどれだけの時間が経ったのだろう?
「・・・アリアの奴、変な趣味に目覚めやがって。」
くくく、此処から出たらたっぷりお仕置きしないとな
「楽しみに・・・してやがれよ、アリア」
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―刹那サイド―
『主、今日の紅茶はダージリン[SFPGFOP]のセカンドフラッシュでございます。』
「ありがとう、ついでにクッキーでも焼いてくれないか?」
『かしこまりました。』
あぁ、スロウス創って良かった。
『主、何やら外の様子が騒がしいのですが・・・よろしいのですか?』
「どうでも良い。」
あぁ、なんて素晴らしい日なんだ。
次回は戦争ですか?
「多分ね。」