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俺の異世界物語  作者: 夜つ七
第一章:拉致られ異世界へ
26/65

鬼ごっこ?スタート!

「さて、鬼ごっこスタートしたぜ。」



本当にやるんですね。




前回

少しおかしくなってたらしい。

ま、気にしてないから良いんだけどな…




朝のホームルーム・・・



「今日の授業は1-Aと合同の体育だ。分かったな。」



へー、此処にも体育なんてあるのか。意外だな…



「た、体育なの・・・。」

「体育・・・ですか。」

「・・・私、今日は軍の方で大切な仕事があるので失礼させていただきます。」


あれ?なんか3人のテンションが低いな。

・・・リキュルの奴、逃げようとしてヒューゴさんのアッパー喰らってやがる…


「レイナお姉ちゃんにリクスお姉ちゃん、なんでそんなに落ち込んでるの?」

「それは俺も気になる。教室で勉強するより何倍も楽しいじゃねぇか?」

俺達の疑問にレイナとリクスはコチラを見ながら答えた。

・・・どうでも良いが目が死んだ魚みたいだな。


「あー、2人は知らないよね。この学園の体育の恐ろしさを・・・。」

「体育はクラス対抗で戦います。種目にもよりますが魔法の使用が許可されているため危険なんです。」

「ふむ、確かに危険だけど恐ろしくはないだろ?」

「あのね刹那さん。一番恐ろしいのは観戦してる人だよ。」



まったく話が見えてこない2人は何が言いたいんだ?


「この学園の体育はある事により危険度が増しています。」

「それはね、校長先生公認の賭け試合なんだよ。しかも優勝したクラスには色々な特典があるの。そのせいで・・・」


あーなるほどね。

つまり、観客は自分の賭けたクラスを勝たせるためにあらゆる妨害をしてくる。そして対戦者は自分達が勝つためにあらゆる手段を使ってくる・・・って事だな


「・・・つまりこれは『なんでも有り』なんだな?勝つために何をしても良いんだよな?最高じゃねぇか!」



俺は2人を引きずりながら外に出た。

・・・もちろん体操服に着替えてからだぜ?







* * * * * * * * * * * *



クラスごとに別れミーティングを始める。




「クラス会長、今日の種目はなんだ!」「今日は鬼ごっこ、しかも逃げる側だ。」「制限時間は何時までだ?」「今日1日だ。」「上等じゃねぇか!」「前回や前々回に負けた鬱憤、今日こそ晴らすぞ!!」

「「「「「おおおぉぉおおぉおおおお!!!!!!」」」」」



・・・皆凄い殺る気だな。俺より殺る気が有るなんて思わなかったぜ。



「で、お前等2人はなんで殺る気が無いんだ?かなり浮いてるぞ。」


2人はまったく覇気の無い表情で空を見ている。

そしてゆっくりとコチラを見て言った。


「私達は魔法と武器の使用が禁止されているため戦力になれないんです。」

「私は騎士団に所属しているため一切の武器の使用を禁じられているんです。ちなみにレイナは少し特殊な魔法故に使用を禁止されています。ついでにリキュルも使用禁止対象です。」

「色々大変なんだなお前等・・・。」



こいつは少し可哀想だな。何か楽しめる方法はないのか?


・・・・・・・・あ。1つだけあった。




「なあ、お前等に聞くが今の話は他のクラスの奴等も知っているのか?」

「ええ、前々回の開会式の時に無能教師が言いましたから。」

「なら無能教師に感謝だな。相手が油断してくれる要素を作ってくれたんだからな。・・・ちなみに無能教師って誰?」

「あの先生だよ。ほら、頭に角が生えてる人だよ。」


・・・あの角にあの赤い鼻はトナカイだな。

鬼ごっこ中にぶん殴ってやる。



「2人共、勝利とあの無能教師に一矢報いるために手伝って欲しいんだが、やってくれるか?」



その言葉を聞き、2人に活力が戻ってきたのが分かった。




* * * * * * * * * * * *




「じゃあ2人共、とりあえずコレを身に付けてくれ。」

「かわいい指輪・・・。」

「凄まじい魔力を感じるのですが・・・。」

「気にするな。遊び心で創った魔道具だ。その指輪に魔力を流してから物に触るとトラップになるから校内を触りまくってくれ。」



急いで創ったため、消費魔力が増えちまったが充分役立つだろう。増えたって言っても『メラ』が『ギラ』になった程度だしな。

ちなみにデザインはシルバーのリングにクローバーを掘っただけだ。



「それとコレも身に付けてくれ。それがあれば色々と有利だから。」

「コレは・・・杖ですか?」

「先程の指輪を上回る魔力を感じるのですが・・・」


そりゃそうだ。本気で創り出した一品だからな。

デザインはアル〇ェイドがキャス子(キャ〇ター)からパクった杖を真似た。


「それは『ルナティック』って言って、俺のオリジナル魔道具だ。こいつは持っいるだけで認識阻害、絶対防御、身体能力強化、魔力ブースター、状態異常全無効などが付加される。ちなみに魔力消費は0だ。」

「・・・いくらなんでもデタラメ過ぎです。コレを売ったら城だって買えちゃいますよ。」

「・・・コレは武器です。私達が使う事は出来ません。」

「それなら大丈夫だ。さっき校長を脅し、じゃなくて許可を取りに行ってきた。そしたら、持っているだけなら反則にならないって言ってたぜ。」



・・・あれ?2人共、なんで震えてるんだ?



「(絶対に刹那さんを怒らせないようにしようね。)」

「(ええ、もう古傷を抉られたくないです。)」

「?よく分からんがそろそろ始まるから行くぞ。」







* * * * * * * * * * * *



「それではルールの説明をします。まず逃げる側の生徒は今日1日、敵対するクラスの生徒から逃げ切ってください。そのためならあらゆる手段を用いて構いません。そして、狩る側の生徒は終了までに逃げる側の生徒をあらゆる手段を用いて狩りなさい。

判定は『時間までに生き残っている生徒が多い』事です。それでは逃げる側の生徒は逃走を始めてください。」



その言葉を聞き、俺を除く全員が逃げた。

ははは、他のクラスの視線が痛いぜ。



「それでは狩りを始めてください。」

「「「「おおおぉぉおおぉおおおお!!!!!!!」」」」


何十人もの奴等が俺に攻撃してきた。うん、バッチリ予想通り。



「バカだな…。俺をスルーすれば苦しまずにすんだのに…」


俺は『想像具現』で新たなスキルを創る。



「・・・創作スキル『七つの大罪』。喰らえ【暴食グラトニー】」

俺は手を前に伸ばし、スキルを発動した。









* * * * * * * * * * * *



―レイナサイド―



刹那さんに言われ屋上に来ました。そして屋上に来るまでに多くの場所を触ってきたので校舎内はトラップだらけです。

・・・私、帰れるかな?



その時、グラウンドの辺りから開始の合図があがりました。


その直後、



龍の咆哮のような轟音が響き渡りました。

グラウンドから聞こえました。確か刹那さんが残って足止めさせる予定でしたけど、まさか殺られてしまったのでは!?


私は気になり屋上からグラウンドを覗いて見ました。


「・・・え?」

そこには信じられないモノがありました。

グラウンドの真ん中で黒い龍が魔法を食べています。ですが、それより驚いたのはその背中に刹那さんが乗ってる事でした。



「・・・今回の鬼の人は可哀想です。」







* * * * * * * * * * * *





―刹那サイド―




予想以上にデカイな。

もしかしたら他の奴等もこんなにデカイのか?


「後で調整しないとな…。」



お、喰い終わったか。

よし何人か倒してから逃げるか。





「【暴食グラトニー】解除。」

今まで魔法を食べていたグラトニーが消えて鬼や教師が面食らってる。

・・・アイツでこれなら他の奴等は刺激が強すぎかな


「まあ良いか。見下せ【傲慢プライドの杖】」



俺が名を呼んだ瞬間、黒い杖が俺の手に現れた。



「お前等全員『ひれ伏せ』。」


俺が言葉を発すると杖が怪しい光を放った。

そして、目の前にいた鬼が地面にめり込んだ。




「・・・パワー強すぎた。まあ何人か気絶したみたいだし良いや。【傲慢プライド】解除。」



惨劇を残し俺は逃げ出した




戦績

鬼・・・40人中13名が気絶、残り27名は軽症。逃亡者・・・40人生存。



「さて次は鬼ごっこの続きだな。」



まあ頑張ってください。応援しませんから。



「そこはしてくれよ!?」



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