学園目指してLet's flight
学校から学園に変更させていただきました。
前回
道に迷ったあげく変態に会いました。
仕事GET!
「これもいるな。よし準備完了!」
今日は魔法学校に入学する記念すべき日だ。
別に学校は好きな訳ではない。ただ友人が欲しい。
知り合いはいるが友人(?)はフラウだけだ。流石に寂しいんだよ。
「さて、王さまに会いに行くか。」
挨拶がてら仕事の話しでもしようかな。
* * * * * * * * * * * *
「おはようさん。今日も地味だな王さま。」
「おはよう、刹那君。今日も元気だね。」
自分が地味な事を自覚している王さまは、普通に挨拶してくる。
「今日から学園だね。刹那君は高等部の一年生として入ってもらう。学園の方には魔法が使えない事を伝えてあるから安心してくれ。」
「ついでに姫さんのクラスにしてくれたないか?離れてると護衛しにくい。」
「それは昨日の内に伝えてある。あの子の事を頼むよ刹那君。」
「はいはい。給料分以上の働きを見せてやるよ。じゃあ行ってくる。」
そのまま学園へ行こうとしたが、王さまに呼び止められた。
「刹那君。学園は歩いて行くには遠すぎる。魔車(この世界の馬車だと思ってくれ)を呼んであるからそれに乗っていきなさい。」
魔車か…。それならアレの方が速いな。
「いや自分で行く。そっちの方が速いしな。」
王さまは頭に?マークを浮かべている。
まあ当たり前か。この世界に魔車より速い物はないしな。
早く創っちまうか
「・・・よし完璧!」
どうよ。と言う目線を王さまに送る。
「・・・・・・・・・。」
ふ、王さまには少し刺激が強すぎたか。
目の前に有るのはアメリカの戦闘機F4F,通称ワイルドキャット(動力は魔力に改造)だ。一度乗ってみたかったんだよな〜。(ちなみに戦闘機は武器に分類されるため使える。スキル万歳!)
「じゃあ行ってくる。あと結界張った方が良いぞ。」
レディ…ゴー!!!
凄まじい速度で飛び学校へ向かう。おそらく5分程度で着くだろう。楽しさ半分、不安半分で学校へ向かう刹那であった…
ちなみに、城の庭はボロボロである。唯一無傷な場所は王の周りだけだった。
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5分経過…
「お、見えてきた。・・・いくらなんでも広すぎだろ…」
目の前に広がる学園は東京ディ〇ニーランドより広い。回りは壁で囲ってあり、まるでジャス〇ス高校のようだ。
校舎もかなりデカイ。中庭のような場所には噴水があり、近くには休憩所がある。 校舎の奥にはコロシアムのような建物がある。
分かることは1つ。馬鹿みたいに金が掛かっている事のみ。
まあそれは良いだろう。今一番重要な事は…
「どうやって降りよう?パラシュートで降りるのも良いし、グライダーも捨てがたい。うむ、どうしたものか・・・」
難しいところだな。どちらも良いがインパクトに欠ける。
そんな事を考えているとバックが動き、可愛い顔が出てきた。
「お兄ちゃん。あの学校、風壁結界が張ってあるから普通に降りたら吹き飛んじゃうよ。」
レンは顔だけを出して教えてくれた。
「ありがとうレン。ちなみにレンはどうやったら安全に降りれると思う?」
「大きい猫バージョンの僕に乗るのはどうかな?僕ならくーきていこーもないし、結界も無視できるよ?」
多分、空気抵抗って言ったんだよな。
それより大きなレンか…。確か虎だったな。ならインパクトは抜群か。
「レン、虎になってくれるか?」
「分かった。少しだけ待ってね。」
そしてレンは顔をバックの中に引っ込めた。
待つこと十秒……
バックからホワイトタイガー(レン)が出てきた。
ただ首に真っ赤なチョーカー(鈴付き)がしてあり凄く気になる。
バックから出てきたレンは乗れと言わんばかりに背中を向けてきた。
俺はバックを背負いながらレンの背中に跨がり、確認をとる。
「ええっと・・・これで良いのか、レン?」
レンは僅かに顔を上下させ、いきなり飛び降りた。
「〜〜〜〜〜〜っ!」
俺が声にならない悲鳴をあげていると、レンはいきなり止まった。
そして戦闘機に向かい口を開ける。次の瞬間、戦闘機はまるで蒸発したかのように消えた。
「・・・・・・え?」
驚いてる俺を乗せてレンは学校の結界に小さな(と言っても俺達が入れるぐらいの)穴を開け、その中に飛び込んだ。
「ははは、はははははは。」
レンが敵じゃなくて本当によかった。