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俺の異世界物語  作者: 夜つ七
第一章:拉致られ異世界へ
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迷子と変態

前回

色々ありました。

金貨10枚をもらいました。



さてさて遊びに行くつもりでしたが、何処から出れば出れるのだろうか…(汗)



「まさかこんな事になるとはな・・・。この歳で迷子は笑えねぇよ。」



“解析”使えば解るけど、流石にもったいない。

どこでもドアは創るの面倒だし…。



「流石に窓から出たらダメだろうし…。は〜、マンガみたいに人が来てくれないかなー。」


流石にないよな。

そんな都合の良い事なんてさ。


「「誰ですか?貴方は…。(誰だお前?)」」



あれ?まさか来ちゃった?しかも2人も?


「だから誰だと聞いているんです。答えなさい。」


「所属は?仕事は?名前は?城へはどうやって来た?」

「所属は無し。仕事は今のところ無し。名前は如月 刹那。城へは壁をぶち破ってきた。」


「つまりは不法侵入ですか。 まったく仕事が増えたじゃないですか。」

「不法侵入なら殺しても良いよな?」


そう言い、何処に隠していたのか武器を取り出してきた。2メートルはある…包丁?人1人ぐらい入りそうな…フライパン?・・・武器?


「いや何処から出したのさ?!流石に隠せないだろその大きさは!つーか武器じゃないだろそれ!あと不法侵入じゃないから!」


「これは全て乙女の秘密です。それと不法侵入かどうかは私たちが決めます。」


「私はどっちでも良いよ。結局最後は殺すからな。」

乙女の秘密と来ましたか。ってそっちじゃないだろツッコミ場所は。



「落ち着け。少しは話を聞いてくれ。まず殺そうとするな。」



最近の子は短気過ぎじゃない?俺でももう少しは………とにかく話さないとな。





* * * * * * * * * * * *



「つまり、迷子なのですか。・・・その歳で迷子は恥ずかしくなですか?」

「五月蝿い・・・。」


何故か話すたびに貶されてる。 虚しい…



「とにかく纏めると、王子の作品で酷い目にあったからここにいるのですね。御愁傷様です。」

満面の笑顔で言わないで。絶対楽しんでるよね?君…


「フラウ様…えへへへ…」



こっちはフラウの名前が出てから壊れてるし…

目が逝ってて怖い。


「あの子は大丈夫なのか?」

「姉さんの事は気にしないでください。それより外に出るなら突き当たりを真っ直ぐ行った所にある扉を開ければ出れますよ。」


「あ、うん。ありがとう。じゃあ早速行くか!」


俺は2人に礼を言いその場を後にした。



その後、

「そして苦しんで下さいね。私の楽しみの為に。」

と言われた事を刹那は知らない。





* * * * * * * * * * * *




さて、言われた通りに来てみたら・・・




「暑苦しい騎士達が鎧姿でケンカしていましたとさ…。」



泣きてえ・・・

確かに外に出たけどさ、こんな場所には来たくなかった(泣)



「あら。可愛らしいお客様ね。ここは演習所だよお嬢さん。誰かに用でもあるのかな?」



いきなり小さな女の子が話しかけてきた。

。ただ何て言うか…獲物を狙う猛禽類みたいな感じ?がする。あと周りの騎士達から憐れみの視線を感じるのは何故だろう?



「用なんかねえよ。ただ外に出たいのに出れないだけだ。?」

「別に道を教えてあげても良いですよ。まあ、条件が1つありますが…。」


俺の中で何かが一斉に叫んだ。まるで『ハヤクニゲテ』と言うかのように…



「その条件はね、私と勝負して欲しいの。もちろん罰ゲームがあるわよ。」

「教えなくていい。じゃあなお嬢ちゃん。」

「あら失礼ね。レディの誘いは乗るものよ?」



無視だ、無視。それが一番の対処法だ。皆も嫌な奴にやった事あるだろ?



そのままこの場所を出ようと扉を開けた。……筈だった。



「無駄ですよ。結界を張りましたから私が解くまで出れません。ほら、出たいなら私と戦って下さいな。」


「ふざけるな!何でそこまで戦いたがる?!お前は戦闘狂(バトルジャンキー)かよ!?」



俺の言葉に目の前の少女は首を左右に振った。


「本当に失礼ね。私が戦闘なんて無粋なものを好きな訳ないじゃない。私の目的は別の事よ。だけど貴方は嫌がるだろうから。だから罰ゲームで命令する事にしたのよ。」

「少し怖いが罰ゲームの内容を教えてくれないか?」


「簡単よ。私が勝ったら貴方を着せ替えたいの。」



「・・・・・はい?」



あまりの事に思考が停止した。だが目の前の少女は気にせずに語っている。


「メイド服やブルマ、スクール水着もいいかしら?こんなに可愛らしい子を着せ替え出来るなら私は何をしても良いわ。」


聞いているだけなら面白いかもしれないがその当事者だから笑えない。


「さあ、戦いましょう。私の趣味の為に。」



「嫌だあああああ!!!!《破戒すべき全ての符【ルールブレイカー】》!!!!!!」



創り出した短剣で扉を刺した。

すると扉が開いた。そして解析をフルに使い城からの最短で脱出できるルートを視る。


そしてそのルートを全力で駈けた。





少女(と周りの騎士達)は目の前で起きた光景を見て呆然としていた。そして、


「私の結界を短剣を刺しただけで破ったですって?あり得ない。彼は何者なの?結界を破られたなんてシンゲン以外初めてよ。」


先程まで捕食対象でしかなかった少年に恐怖を感じていた。



「そうだ。王に知らせなければ・・・!!」



少女は王に報せるべく駆け出した。

次回、ウィリアム(王様)視点で進みます。



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