表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の異世界物語  作者: 夜つ七
第一章:拉致られ異世界へ
16/65

王さまと会話

今回も楽しんできていただけたら嬉しいです。


ちなみに、わき役と新キャラが出てきます。

新キャラは2人ですが、今回は名前と一言だけです。プロフィールは次に載せたいと思います。

前回

顔が痛いです(一晩寝たら治りました。)




現在、謁見の間みたいな場所にいます。正直空気が重くて嫌んなっちゃうよ。

ってか回りにいるその他大勢は何ですか?なんか貴族っぽいのと騎士っぽいのがところ狭しといる。



「刹那君。彼等はこの国の騎士団と重役達だ。別に君に危害を加えるつもりはない。だからそんなに警戒しないでくれないかな。」

「別に警戒なんてしてないですよ。つーかする必要が無いし。」



俺が言葉を発した瞬間、騎士団、貴族の両方から殺気が溢れて出した(何で殺気が分かるかとか気にしたら敗けです)。

馬鹿にされてムカついたらしい。プライド小さいな〜


「あ〜皆様落ち着いて、落ち着いて。そんなに殺気を出さない。戦うのもいいけど今は話が優先でしょうが。それとも〜王さまの前で戦うつもりか?」



その一言に反応した馬鹿がいた。貴族それも私腹を肥やすタイプだな。見た目はデブでハゲ…哀れだな。




「貴様!悪ふざけも大概にしろ!あまり調子にのると我々が黙ってはいないぞ!」



はー… 平和的に解決しようとしたのに、空気読めよお前。 しょうがない…少しばかり脅すか。


「ミルド地方で税金が30%程増加。 その町の騎士団は、町の巡回中に平民への危害もしくは商品の無銭飲食。 詳しい話が聞きたい方はどうぞ前へ。もしくは他の地方の状態を聞きたい方も前へ。……いないんですか?」どうしたの?何も無いなら進めるよ?



「……無いようですね。なら王さま、昨日の話だが…決まったから手配してくれないか?」



昨日の話――迷惑を掛けたのでお礼がしたいと言われた(ちなみに分からない人は『アイギス城到着。 冤罪で捕まりました。』の2ページ目を読んでみよう)――は良いよな。太っ腹だよ王さま。



「内容を教えてくれないと手配が出来ないよ。」



あ、そうだった。自己完結してないで早く伝えんと



「まずは確認。3つあっても良いか?ダメだったら2つにするけど…」

「いや3つでも良いだろう。もともと我々のせいだからな。」



よしそれなら無問題(モウマンタイ)だ。



「なら言うよ。これが俺の願いだ!





1,シルディア市民権の取得(家付き)+税金無し&魔道具販売の許可


2,俺とレンの魔法学校に入学。ただしなるべく強い奴がいる学校。


3,俺に公爵の位をくれ。





……だけだ。」


シンと静まり返った。

多分理解が追い付いてないな。

…お、みんな動き出したか。



「「「「「「ふざけるなあああああああ!!!!!!!!」」」」」」


耳が痛い…

それ以前にふざけてない。


「五月蝿いぞ。無駄なエネルギーを消費する暇があるなら仕事しろ。」

「刹那君。1つ目と2つ目は良いが、3つは許可できない。いきなり爵位、それも公爵の位を与えるなど不可能だ。」


あ、やっぱり?そんな気がしてたんだよね。



「なら1と2だけで良いです。ただし家は二階建てで頼む。それと陽当たりだといい場所が嬉しい。庭もあればなお良いな。うん、最高だ。」



「いや良いが、3つ目以外なんと言うか…しょぼくないかね?」



別に良いじゃん!自分の家を持てるなんて夢のようだ…


「それより、俺の後ろにいる奴等は…何?あからさまに武器を持ってんだけど?」それに答えたのは王さまじゃなく、さっきのデブだった。


「貴様のような若造が王に向かってなんて口のききかただ! しかもいきなり爵位を寄越せだと?!」


そうだそうだと言う周りの奴等

こいつ等…耳と頭が悪いのか?


「ちゃんと話を聞いてたか? 爵位は要らないと言ったんだが…。聞いてなかったのか?」



「五月蝿い!そんな事は関係ない。貴様みたいな奴がこの場にいるだけでも不快なんだ!貴様は「黙らんかこの大馬鹿者めが!!」ヒィ!!!?」



一瞬で空気が凍りついた。凍りついた空気の中で一人だけ(一匹だけ?)動く者がいる。 声の主、シンゲンさんだ。

出来れば叫ぶのは止めて欲しい。心臓に悪すぎる。


「貴様等…少し調子にのりすぎだ。彼は王の客人だ。その客人に向かって武器を向けるとは…。」


恐い。俺に向けられた殺気ではないのに、冷や汗が止まらない。

向けられた奴等の中には口から泡吹いて気絶してる奴もいるし、涙を流しながら家族の名前を呼び続けている奴もいる。

さっきのハゲは気絶すら出来ないみたいだ。

自業自得とはいえ流石に可哀想だな(ハゲ以外は)。



「シンゲンさ〜ん。もうそのぐらいで良いですよ〜(小声)」


無理。これ以上の事は無理だ。だって恐いすぎる。



「む、こぞ…刹那がそう言うなら仕方ない。貴様等、彼に感謝しておけ。」


聞こえてた。…良かったなお前等。もし聞こえてなかったらどうなっていたか。なるべく考えたくないな…


「シンゲン。出来れば叫ぶのは止めてくれないか。お前が叫ぶと洒落にならん。それと刹那君。先ほど話していた事をもう一度話してくれないか?」



さっき話してた事?何か話したか、俺?



「言い方が悪かったな。先ほどミルド地方の状況を言っていたが、私に話してくれないか。」



そうだな。さっきのハゲはウザイから別に良いか。


「ミルド地方では領主が税金を引き上げ、自らの私腹を肥やしている。騎士団も町の巡回のフリをして、市民に暴行や商品の無銭飲食を繰り返しています。ちなみに城に内通者がいて報告書の偽装もバッチリです。」


話すにつれてハゲや周りの騎士達の顔は青く、王さまやシンゲンさんは無表情になっていく。



「刹那君。その情報はどの程度信頼できる?」


「全部本当ですよ。なんたって俺の能力は“解析[アナライズ]。俺が知りたい情報はリアルタイムで入手できる。ちなみに情報源はそこのハゲですよ。」



「そうか。能力の話が嘘でないなら確かなのだろう…。シンゲン、鑑定機を持ってきてくれ。」

「は。」



鑑定機?なんだそりゃ?



「ただいまお持ちしました。」


シンゲンさんが持ってきたのは…水晶玉?しかも2つある。


「刹那君。方手を右の水晶にのせてくれないか。それで真偽が分かる。」



鑑定機だから、俺の能力が分かるんだよな?

少しヤバイな。解析はともかく、他の2つは知られたくない。

よし、想像具現化で感知されないようにするか。

……よしできた。


「これで良いですか?…って何だあ!?!?」



のせた瞬間、水晶に手が入った。凄く気持ち悪い。なんかハンバーグを捏ねてる時みたいだ。



「もう良いよ刹那君。シンゲン、なんと書いてある。」



シンゲンさんは左の水晶に映った文字を読み始めた。


「では、



能力名…解析[アナライズ]制限…無し

詳細…見た物の情報を視る事が出来る。

視る事が出来る物に限りはない。 使い方によっては世界の情報すら解析出来るため、注意が必要。

情報系の能力では最上位。レアスキルの中でも特に珍しい。

能力保持者…如月 刹那


と書かれています。」



周りの方々の視線が嫌だな。 まるで化け物を見たかのような感じだな。

いや王さまとシンゲンさんだけは違うな。 なんか珍しい道具を見つけた視線だ。

本題に行こうよ?



「分かりましたよね?ならさっさと結論出せよ。」



「ああ。グラモンよ、前に出ろ。」


「・・・・・・」



グラモン(さっきのハゲ)は、顔を真っ黒にしながら出てきた。



「ミルド地方はお前の管轄だったな。・・・覚悟は出来ているだろうな?」


「・・・はい。」



嘘だな。アイツは魔法を使う気満々だ。無理だろうけどね。



「なら牢に一月ばかり入ってもらうぞ。その後、この国から追放する。分かったな。」


「…王よ。貴方は勘違いをしてませんか?私が前に出たのは…貴方の命を頂くためだ!」



グラモンは呪文のようなモノを呟き、王さまに向けて放った。が、


「なっ?!」



王さまに当たる前に魔法が消えた。 王さまの能力だろうな。確か…『魔力無効化』だっけ?



「馬鹿めが。私は先の戦争で生き残った者だ。戦争を体験した事がない半人前に遅れを取るわけがないだろう。リクス、シオン、コイツを牢屋へ連れていけ。」


「「分かりました。」」


「いや誰!?」


今までまったく居なかった2人がグラモンを連れていった。

本当に誰だよあの2人は?


「王よ。私はミルド騎士団の処罰をして参ります。」


「頼むぞシンゲン。徹底的に殺ってくれ。1人も残さないように…」

「御意。」


ミルド騎士団の奴等、絶対に終わったな。



「さて、色々と済まないね。 手配はしておくから、家が出来るまで城の客室を使ってくれ。学校の方は明日から行けるだろう。」

「分かった。なら夜まで自由に遊んでて良いよな?」

「遊びに行くなら楽しまないと損だな。…金貨10枚あげるから楽しんできてくれ。」

「やった!王さま太っ腹!」



王さまが渡してくれた金貨をもらい、テンションが急上昇した。


「じゃあ行ってきます!」


言うが早いか俺は走り出した。



次回は町に出てみます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ