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俺の異世界物語  作者: 夜つ七
第一章:拉致られ異世界へ
15/65

黄泉帰り…

皆様に楽しんでいただけていれば嬉しいです。



前回

三途の川から戻って来ました。…何か他にもあったような?





ここはアイギス城医務室。そこでは小さな女の子がある少年の顔を割りと本気で叩いていた。

最初は頬をつついていただけだったが、段々エスカレートしていったのだ。



「お兄ちゃん!早く起きてよ。地味なおじちゃんが呼んでるよ。」



地味なおじちゃん――ウィリアム・クロム・シルディア――はかなり困った顔をしていた。

ただ単に彼がこれからどうするかを聞きに来ただけだったのだ。 別に今すぐに聞く必要はない。



「あの〜レンさん?別に今すぐじゃなくても良いんですが…。」


少年の顔が腫れていくのを見て流石に止めに入った。だが少女――レン――は、



「ダメだよ!大事な話しは直ぐにしないと大変なんだよ。お母さんが言ってたもん。」



と、言うだけで叩くのを止めない(ちなみに少女の母親が言っていたのは軍事会議のことである)。



このやり取りをやっている間にも叩き続けている。いや叩くより殴るの方が的確かもしれない。

先ほどまでは手のひらだったが今は拳である。



グシャ、メチャ、グチャ



「・・・・・・・・って痛いわあごぶふぇ?!」



少年――如月 刹那―ーは流石に(すぐに意識を刈り取られそうになったが)起きた様だ。

それに気付いたレンは拳を止め、



「お兄ちゃんおはよう!」

と、花も恥じらう様な笑顔をむけたのだった。





* * * * * * * * * * * *



「おはようレン。また三途の川に逝くところだったよ。」


目覚めて二秒程でまた逝っちまうところだった。軽い皮肉を言いながら挨拶をしたが…



「川へ行くの?ならお弁当持っていこうよ。」



サラッと流されたよ。

ここは戦法を変えるか。とりあえず泣き落としをしてみるか。



「それよりレン。何で殴ったんだ?お前がそんな事をするなんて、お兄ちゃん悲しいよ。」



わざとらしく涙まで流してみせた。

だけどさ、やっちいけない相手っているよね。



「え、お兄ちゃん悲しいの? もしかして僕お兄ちゃんに酷いことしたの?僕お兄ちゃんに嫌われちゃったの?」



逆に涙を目に溜めてこんな事を聞かれた。コレをやられて俺は…



「い、いや別にレンが嫌いな訳じゃないよ。むしろ好きだよ。うん!」



「…ほんと?」



「本当だよ。俺はレンが大好きだよ!」



「わーい!僕もお兄ちゃん大好きだよ〜」



はい敗け。むしろ惨敗。多分これからも勝てない。



「刹那君。取り込み中済まないが話があるんだが…」


いつから居たんだよアンタは。もしかしてステルス搭載してない?



「話は良いですけど…今ですか?」



「………だよね」



現在の状況を説明しよう。

俺→黄泉帰り直後。ちなみに顔は悲惨な事になってる。


レン→俺に抱き付いた格好のまま熟睡中。そろそろ痺れてきました。


王→地味。話したい。



こんな感じかな?



「私の説明だけ簡潔すぎないかい?」



「気にするな。それより明日じゃダメか?」



ダメって言っても無視するけどね。



「ああ、それで構わないよ。じゃあ用件だけ伝えとくよ。……かくかくしかじか……なんだが。」


何故俺は“かくかくしかじか”で分かるんだ?

いや確かに便利だけどさ…


「分かった。明日までには考えておくよ。それで全部か?よし帰れ。」



「ああ、また明日。」



そう言い残し、王は出てった。

そして俺はある事に気が付いた。



「確か全身打撲(全治2週間ほど)にしたから簡単に動けないはずだけど…?」



う〜、面倒だけど明日聞くか。





次回辺りに新キャラを出したいです。

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