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夏祭り前夜

7/27


今日は夏休み二日目です。

昨日は家で真面目に勉強していたので、今日も真面目に勉強をしました。

私のお姉ちゃんはお勉強が得意なので、一緒に勉強をしました

楽しかったです。

一週間後が、夏祭りですごく楽しみです。


7/28


今日は日曜でした。

珍しく両親が、家にいました。

晩御飯は久しぶりに一緒に食べました。

美味しかったです。


7/29


今日は月曜でした。

憂鬱に感じない月曜はとても久々です。

昨日のサ◯エさんは、いつもの十倍は楽しく見ることができました。

明日も頑張りたいです。


7/30


7/31


8/1


8/2


───────────────


 さて。

 絵に描いたように美しい三日坊主だ。

 最終日に慌てて、この生活日記を埋める光景が簡単に目に浮かぶ。

 目に浮かぶのに、どうしてこうも書く気が起きないのだろうか。

 書くにしても……遊び行くって書くのはどうなのだろうと思ってしまう。


 まぁ。明日、夏祭りだし、今はそのことだけ考えよー。

 宿題とか日記のことは、また明日でいいやー。


 んー。それにしても。

 明日が楽しみだ。

 今日、寝れるかな。


 いや、待て。

 まだ午後八時。

 寝るような時間じゃない。

 漫画でも読もうかなー。

 でも、そわそわして内容に集中できなさそうだし……。


 よし、寝よう。

 無理やり寝よう。


 決心した私の意志は固い。

 電気のスイッチへと移動し、パチンと部屋を暗くする。

 ベッドへと一目散に向かう。


 扇風機に二時間のタイマーをつけて回し、私は毛布をかぶって仰向けになる。


 よし。眠るぞー。


 羊が一匹。羊が二匹。三匹。四、五、六……。


 ……そういえば、なんで寝るときって羊を数えるんだろう。

 わんちゃんとかでもいい気がするけどなー。


 ──って、ダメダメ。

 こんな余計なこと考えちゃダメだ。

 眠れなくなってしまう。


 人は誰しも、眠れない時に宇宙の神秘について考えることがあるだろう。

 人の存在とか、生まれ変わったらどうなるのだろうとか。

 なんのために生まれてきたのだろうとか。


 だけど。私は考えない。

 寝ることだけに集中せねば!


 ──ブーッ。


 っと。

 突如、枕元に置いたスマホが、私の眠りを妨げるようにバイブレーションを起こした。


 誰だろう。

 いや、お母さんかお姉ちゃんだけど。

 ……私、ぜんっぜん友達いないし。

 前の学校ではいたんだけどね。割と。


 なんて思いながら、仰向けのままそのメッセージを確認する。

 スマホにつけたイルカのキーホルダーが画面を一部を隠して見えづらい。

 それをちょっとだけ除ける。


 ……あ。お姉ちゃんからだ。

 えっと、内容は。


『明日、楽しみだね』


 そんな可愛い内容だった。

 思わず頬がほころぶ。


 お姉ちゃんも楽しみにしている。

 絶対、明日は楽しい日にしたいな。


『私も、すっごく楽しみ!(`ω´)b』

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