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二日目の夜

 私たちは、結局一言も話さずに部屋に戻った。


「ふぅ」


 ベッドに腰を下ろした反動で、腹の中に溜まっていた空気が吐きでる。


 ……今日は、怒涛の一日だったな。

 好きとか言われたり、ハグしたり、手繋いだり。他にも色々あるけど。

 その三つの思い出が、特に色濃く残っていた。

 きっと、仲良くなれたのだろう。

 昨日の時点では新しい生活に、そこそこの不安を抱いていたけど、今となってはその不安はほとんどない。

 むしろこれからが楽しみ。そう思えるくらいになった。


 ……あ。

 だけど、宿題しないといけない。

 今からしようか? いや、今日はもう疲れたし、明日にしようかな。


 まだ夜の8時。寝るには少し早い。

 お風呂にもまだ入ってない。

 でも。今日はもう寝ようかな。

 明日は朝にでも風呂に入ればいい。


 私はそのまま、布団に倒れこんだ。

 少なくとも、今日が良い一日であることは間違いない。



※※※※※※



 てんちゃんの手、すごく柔らかかった。

 未だに手の感触が離れない。


 今日は色々なことしたな。

 今までの私にとったら考えられないくらい沢山のことをした。

 好きって言ったり、ハグしたり、間接キスしたり、恋人繋ぎしたり。

 少しはてんちゃんの気をひけただろうか。


 やっぱり。

 一緒にいるだけで、心が温まる。

 今までの私は冷え冷えとし過ぎていた。

 私が氷だとするなら、てんちゃんは太陽だ。


 色を失った世界に、彩りを与えてくれた。

 そうなると、絵の具?

 それだとなんかしっくりこない。

 まぁ、色を与える太陽の様な存在ということにして置こう。


 こんなに沢山のことをして今日はヘトヘトだ。

 風呂には入ってないけど、明日の朝入ればいいっか、と私は布団に潜った。


 明日もてんちゃんに、いっぱい求めよう。

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