『チカのともだち』読み聞かせシリーズ①
チカはとっても小さな女の子。
チカはお天気の日に、お外で遊んでいました。
すると大きな音が『ずしーん、ずしーん、ずしーん』
お友達のタロが大きな恐竜になっていました。
チカはびっくりしました。
「タロちゃんこんにちは。どうして恐竜になっているの?」
チカは大きな恐竜のタロに尋ねました。
「チカちゃん。こんにちは。どうして恐竜になったのか、ぜんぜんわからないガオー!」
タロは朝起きると肉食恐竜に変身していたのです。理由はわかりません。
チカは恐竜が大好きです。
「私も恐竜になりたいわ。大きくて、強くって、たくさんご飯が食べられるもの」
それを聞いてタロが言いました。
「それはおすすめできないよ。体が大きくてお風呂に入れないし、いっぱいご飯を食べないと、お腹が減って動けない。ガオー! それに、みんなが僕のことを怖がって逃げてしまうんだ。ずしーん! チカちゃんは恐くないの?」
チカにはタロが怖いだなんて全然思いませんでした。
次の日、チカはおうちでお絵描きをしていました。
すると、『きゅーきゅーばさばさ、きゅーきゅーばさばさ』
お友達のサブが綺麗な白鳥になっていました。
チカはびっくりしました。
「サブちゃんこんにちは。どうして白鳥になっているの?」
チカは真っ白な白鳥のサブに尋ねました。
「チカちゃんこんにちは。僕にもわからないキュッ!」
サブはご飯を食べていると、みるみる白鳥に変身したのでした。理由はわかりません。
チカは白鳥の綺麗な翼が大好きです。
「私も白鳥になりたいわ。綺麗で、お空が飛べて、それにお歌が上手なんですもの」
それを聞いてサブは言いました。
「それはおすすめできないな。羽は抜けてきたないし、お魚は嫌いなんだ。ばさばさ。それに、遠い寒い国まで飛んでいくのはすっごく疲れる。ちょっと飛ぶのは楽しいけれど、ずっと飛ぶのは大変なんだキュッ! チカちゃんはずっと飛んでいたいかい?」」
チカにはそれが大変だなんて全然思いませんでした。
寝る前にママが言いました。
「タロちゃんみたいに恐竜の気持ちになってみたらどうかな?」
チカは目を閉じて大きな恐竜の気持ちになりました。
小さなお友達から怖がられて、チカは悲しい思いをしました。
「サブちゃんみたいに白鳥の気持ちになってみて」
遠く遠く寒い国には行きたくありませんでした。
チカは寒くて震えるような気がしました。
ママは言いました。
「お友達の気持ちになってみると、よくわかるわね」
チカはよくわかりました。
でも、大きくなったお友達の二人が、どこか遠くに行ってしまうような気がしました。
「置いていかないで」
チカはやっぱり寂しくなりました。
「大丈夫よ」
ママは言いました。
「チカちゃんも直ぐに大きくなるのよ。でもお願い。ゆっくりゆっくり大きくなってね」
ママはチカをぎゅっと抱きしめました。
チカはそのまま、温かい腕の中で眠りました。
夢の中で、恐竜のタロの背中に乗せてもらいました。
白鳥のサブと一緒に大空を飛びました。
3人はずっと笑いました。
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