文筆修行
まっさらな原稿用紙におろしたての万年筆で
チラシの裏紙にちびた鉛筆で
ワープロソフトでキーボードで打ち込んで
スマートフォンでフリック入力を使って
道具は違えどやることは一つ
読者を魅了する物語を顕現させる
心に浮かぶ形なきアイデアを書く
書く 書く 書く
不要な文言は容赦なく削る
削る 削る 削る
書いては削り
削っては書く
一筆入魂
生み出だされるは
珠玉の言ノ葉が散りばめられた渾身の一作
まだ誰の目にも触れない
たった一人あなただけが知っている
その作品が誰かの胸を打つまであと少し