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ヴィシュリドの悪夢

ローレントの別荘地から離れ、ヴィシュリドという市街地にやって来た三人


どうやって来たかといえば、当然『車』


運転手は、当然キャシィ


(今回の場合に関してはフレイラが負傷していたからというのもあるが……)


三人はこの市街地で宿を借りて作戦を練り直すつもりだ


……ソーニャは厳密には作戦と無関係だが


「……お前の判断が間違ってたわけでもねーのに……

何でだろうな、納得いかねーのは」


「あなたの心の問題はあなたにしか分からない

他人が気安くアドバイス出来ることじゃないわ……」


「うぐぅ……なーんか調子狂うぞ

何だってンだ、アタシ一人じゃ確実に死んでたってのか」


「そう思ったから私を連れて来たんでしょ」


「だが実際にそれを理解するってのは……どうしても……

いや、お前に言うことじゃねーな」




・・・




宿の近くの狭い路地にて、三人は青果店を見つけた


空腹を抑えきれなくなったキャシィが飛びつく


「オッサン、ここの果物寄越せ!」


「おいアンタ、俺ァ慈善団体じゃあないんだぜ

タダで食えるようなモンは置いてねーよ

金がねーなら俺のケツでも舐めやがれ」


店主の男がキャシィの襟首を掴む


当然、その男はキャシィの反撃を喰らう


キャシィはナイフを取り出し、男の首を斬りつける


「おッ───!?

ボェァァッ、こ……こいつ……何しやがるッ!!」


「てめーは値札がついてねーから商品じゃねーんだろ

だったらてめーをいただいてくぜオッサン

血抜きして『青果』にしてやんよ

薄汚く『真っ青』になるって意味だがな!」


「ちょっとキャシィ、何をやってんの!?」


フレイラはキャシィを止めようとする


ソーニャは事態を把握しておらず、呑気に商品を食い漁っている


「気にすんな、殺したくなっただけだ」


「勝手なことしないで!

神父に気づかれるわ!」


「もう気づかれてンだよマヌケ」


「え……何言ってんの……!?」

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