表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能な僕の神法擬録  作者: カランコロン
4/10

勇者とスキル

サァ投稿だ


勇者様方、確かに彼女は先程からそう言っている。それはつまり、僕達の中の誰かが勇者で他の人達は巻き込まれたのだろう。


最近の携帯小説なんかでは比較的にメジャーだけど巻き込まれた方は堪ったもんじゃない。


これは勇者様がクラスメイトから吊るし上げを喰らいかねない。そんな案件だ。


だからなのか、皆が皆しんっと静かになった。


ゆっくりと少女は腕を伸ばし、指を一人のクラスメイトに向けた。


「貴方が、勇者様です。」


「…俺が?」


そう返事をしたのは佐々目君で、何となくやっぱりと僕は思った。


皆の視線が佐々目くんに向かう。女子の大半は凄いと目を潤ませ、男子の大半は何で俺じゃないんだと言わんばかりの目付き、流石に佐々目くんもちょっとタジってた。


その視線に耐えられなかったのか佐々目くんは「な、何で俺だって分かるんだ?他の奴かもしれないじゃないか!」と言いながら僕を指差す。……何で僕?


「……勇者様には専用のスキルが複数存在します。中でも有名なのは聖剣の召喚。〔我が手に寄りて来たれ聖剣〕と唱えてみて下さい。」


そう言われて、僕ら全員は唱えてみた。


「「「〔我が手に寄りて来たれ聖剣〕」」」


皆が唱える中一人だけ、佐々目くんだけは唱えた声が何かこう、世界に響くような、そんな風に聞こえた。


そして佐々目くんの右手だけに何処からとも無く光が集まり、弾けて、剣が握られていた。


「それが、それこそが勇者様のスキル、聖剣召喚です。」


少女はその光景を無機質なまま見つめ、そう言った。


銀杏って中身緑だっけ?茶碗蒸しの銀杏って緑じゃなかった気がする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ