混乱するクラス
さあ投稿しよう、そうしよう
この状態に慌てる者は少なくない、というより慌てる者ばかりだ。
何ここ?やらどこよ?やら言っている女子はまだマシで映画の撮影か何かと勘違いしている者や今すぐ帰せと騒ぐ者も当然いる。
ちなみに僕は落ち着いて周囲のクラスメイトを囲む見知らぬ人(とゆうか兵士っぽい人達だが)や石の壁やらを観察していた。
「落ち着いてくださいませ勇者様方。」
そんな時に先程テレビで映っていた少女が兵士っぽい服装の人達に守られなが一歩前に出て来た。
「ふむ、取り敢えず此処はどこだい?」
そんな少女に対して同じく一歩前に出て話し掛ける先生は取り出したタバコで一服し出す。
吐き出した煙に兵士っぽい人達はザワザワと騒いでいるけど先生は気にもしていない。こうゆう時に先生の性格凄いなと思う。良くも悪くも人を気にしない。
「此処は勇者様方のいらした世界とは違う世界のローウェル国王城、召喚の間です。」
テレビの時とは違い淡々と感情を読ませない声色で少女は語るがその内容はクラスメイトの殆どに衝撃を与えた。まぁ中には予想通りとか騒いでる人もいたがごく少数だ。
ちなみに僕は落ち着いている方。何の小説だこれとか思ってる。
ただ先生は動揺しているのかいつもより深くタバコを吸い、吐き出している。
「……理解が出来ないし訳がわからん、だが状況的には合っているのだろうな。あぁ専門外すぎる。誰か私の代わりに先生やらないか?」
やっと出た言葉は思考放棄にしか感じられ無いけど仕方がない気がする。混乱してないクラスメイト少数だし…
「あぁ、春風は落ち着いているな。よろしく頼む。」
「……一つ聞いていいかしら?」
そして混乱してない数少ないクラスメイトの春風さんが先生に指名された。委員長だからか頼まれたら基本色々しているのを見る人だから指名されるのに慣れているのかもしれない。最初の間で先生をジト目で見ていたけど…
「何でしょうか?」
「さっきから言っている勇者様方ってどう言う意味かしら?」
頭痛い、風邪っぽい。
でも薬買えない。