一変する日常
更新日未定、理由はテンションで
仕事で叱られると沈み、褒められると嬉しい
描く時は沈んでいる時だ。
夏休み、それは学生にとって天国の期間。
まぁでも終わる間近で課題とかで地獄を見る者も少なくはないだろう。
けど明日から夏休みなら話は別で、皆がウキウキしている。
今日は終業式、時刻は17時半、場所は学校近くの焼肉屋。食べ放題で種類も豊富なその店は学生の間で人気の店だ。
と言っても大会帰りやお祝い事等で来るのでそんな頻繁に来れる奴はリッチな学生なのだろう。
少なくともリッチな学生の中にはいない自分は今年2回目だ。ちなみに最初は入学祝いである。
だから担任の先生が費用持ちでクラス全員連れて来た時は内心小躍りしたくなった。
そんなわけでの焼肉屋。肉や野菜をサンチュで巻いて食べながら他の人達を見るとクラス委員で風紀委員の春風飛鳥さんがハメを外して騒いでいるクラスメイトを叱っていたり、人気者の佐々目裕也くんがあざとい感じで肉焼けない女子の世話をしたり、忙しそうだ。
ちなみに引率の先生は僕の前の席で焼いた肉ばかりを食べている。面倒を見る気は無いのかと思うが連れてきてもらっているので文句は無い。
「……何というか、随分と規則正しい食事だな。」
「そうですか?」
口に入れていた肉を飲み込んだ先生、有栖楢鷺先生は僕の前の皿を見ながら呟いた。僕はそう言いながら野菜スープをずずずと啜る。
僕達の席には4人の人がいたが、内一人は春風さんでもう一人は万年寝た郎こと安眠夢さん、全員美人だが僕の席は無害そうな人が座ると言うことで僕になった。
一応可愛いなとか綺麗だなとかは思うんだけど無害って……まぁ有害とか言われないだけマシだけど…
「お前なぁ、連れてきた私的にはもっとバクバク食うかと思ってここなんだが?」
「美味しいですし、感謝してます。けど健康は何より大事ですから。」
「…まぁ楽しめ。」
言い終わるや山のように盛られた肉を焼いては食べてを繰り返す先生。まだ知り合って半年も経っていないが中々いい先生だ。
僕もまた食べようと五穀米を口に含み食べていた。……そんな時だ。
「ん?何だアレ?」
佐々目くんの言葉に皆がそっちを見た。テレビの中継、今年の甲子園の事を言っていた筈なのにブレてノイズが走りまくる。
皆の反応は様々で怖がる者、速く治れと怒る者、様々な反応をするけど、皆が視線を外さない。
その時、テレビのノイズが消え、見たことの無い
ピンクの髪の少女が映る。その一瞬で男子の何割かは確実に心を奪われただろう程の美少女。
そして……
「…めんな……。わたし……のわがままで…なさんをよんで……います。」
その言葉と共に眩しいほどの光が僕達を呑み込み、光が消えると同時に見知らぬ場所に立っていた。
来月の20日までで五千円なんだけど、私の生活費。