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プロローグ
サァ頑張って投稿しよう、そうしよう
どうしてこうなったのか…
崩れる足場、落ち行く怪物、血に塗れ瀕死の身体…
怪物の方が重く、当然先に落ちて薄れゆく意識と視界の先に先程まで走った通路が見える。
そこには綺麗な彼女が涙を流して手を伸ばしている…
彼女の足元も今にも崩れそうで、でも彼女はそれすら構わず手を伸ばし、足を進めようとするのを他のクラスメイトに止められていた。
「離して!斗真くんが落ちちゃう!」
その言葉に、少しだけ救われる…
しっかりと彼女達を、いや彼女を救えた。
その代償が自分の命なら、まあ安い方だ。
きっと彼女に深い傷を残してしまうけど、それでも
「……君が死ぬのは、嫌なんだ。」
その声が聞こえたのかは分からない。けど悲痛そうに歪んだ彼女の表情から聞こえてしまったのかもしれない。
でももう僕の身体も落ちている。視線が上に上がって、彼女の視線は下がって、見つめ合う…
「…さようなら…」
「斗真くん‼︎」
そして僕は落ちて行った。