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第四十七幕 ナーシャの姉

四十七( ̄Д ̄)ノ


なかなか思うようにかけない(−_−;)


でも頑張る(≧∇≦)

「初めまして、私はナンシェ・アストゥーク。あれの姉にあたります」

頭を下げる白い羽根に白い姿の女性、ナンシェ・アストゥーク。


《ステータスカード》


ナンシェ・アストゥーク


Level : 91 体 : B 魔: ピンク 防 : C 速 : A

属性 : 光、氷

職業 : 聖天使エンジオン、ペガサスユニコーン種

種族 : 天族カイラト

能力 : ⁇⁇

異名 : 希望を捨てない者、純白の天使、妹嫌い、剣の守護者、厳しき者



あれと言われてピンとこなかったヒカゲだが、アストゥークと白い羽根に一本額から生えているツノを見て、目の前の女性より幼いイメージがあるナーシャの姿が頭に浮かぶ。


「ナーシャの姉か?」

その質問をした時、一瞬体をピクリと体を動かすが、

「はい、あれのみならず同じ聖天使エンジオンが飛んだご迷惑をお掛けしました。変わって謝罪いたします」

そう言ってもう一度頭を下げるナンシェ。

「いや、それにこちらこそ貴女の妹には世話になってしまった。ありがとう。知っているようだが、俺はヒカゲ・アカツキだ。よろしく」

今度はヒカゲが立ち上がって頭を下げようとしたが、アモルが膝の上に座り寝ていたのを見てナンシェはそれを制した。そのため、ヒカゲはそのままぺこりと頭を下げた。


「ところで、どうしてこちらに?」

「理由はわからないが、アモルによって連れてこられた」

ナンシェはため息をついて、失礼しますとアモルの体を揺って起こす。

「・・・?」

アモルは眠たそうに欠伸をして目を擦りながら起きる。しかしその手をヒカゲが掴み、ポケットの中に入っていたハンカチでアモルの目に優しく押し付けて、涙をハンカチに吸わせ、またポケットにしまった。

その余りに自然な動作にアモルはヒカゲの体に顔を押し付けギュッと抱きつき、ナンシェは固まり、シルィはまあまあと口を手で抑えクスクスと笑った。

ヒカゲはそれぞれの反応に気づき、首をかしげた。

「どうした」

「なぜそのような行動を?」

「何故って擦ったら目が赤くなるだろ。だからハンカチで拭いたのだが、まずかったか?」

自分の行動に何の疑問も何もないヒカゲを見て、ナンシェはまたため息をついたが、諦めてアモルの方を見た。

「《愛》、何故この人間族ヒュームを連れ去ったの。あれの連れ込んだ方とはいえ、立派なお客。勝手な行動は取らないで頂きたいのだけど、」

「貴女には教えない」

しかしアモルは理由を言わなかった。そこにスィノがナンシェに話しかける。

「落ち着きなさいな、《希望》。《愛》にも何か言いたくない訳があるのじゃ。《愛》ももう少ししたらばこの子を返すのじゃろう」

コクリと頷くアモル。

「じゃったら大丈夫。しかし《希望》、お主は妹をあれ呼ばわりするのを直さんのか」

シルィは困ったように問う。その問いにナンシェはシルィを睨みつける。

「何度も言うようですが、私はあんな出来損ないを妹とは一度も思ったことなどないわ。あれは出来損ないの上に、更に恥を重ねた。それをどう思おうが関係ないわ」

シルィは悲しそうな顔をした。ナンシェはそれに気づくことなく、自分の白い色の椅子に座った。




「もうすぐ会議なので、ヒカゲ様には外に出てもらいたいのですが、」

アモルはキュッとヒカゲの服の端を掴んでいたので、ヒカゲはアモルの頭を撫でる。

「会議が終わるまでなら待っている。そしたら送ってくれるか」

「・・・うん」

アモルはヒカゲの膝から降りて、ヒカゲが立ち上がったあと、自分の席に座った。


「お待ちなさい」

ヒカゲがドアから出て行こうとした時、部屋に一つ、三人とは違う空気を変える存在が増えた。振り返ると円卓には人が増えてはおらず、円卓の向こう側の方を見ると、白い階段の上に今までなかった影が一つ真ん中に立っていた。

三人は立ち上がり、跪き、頭を下げた。


「あなたの名は?」

声から言って女性だろうか。ヒカゲはまず自己紹介をした。

「初めまして、俺の名はヒカゲ・アカツキと言う」

「お初にお目にかかります。私は彼らを纏めている神です。今はまだ、神としかお答えできません」

そういって神は座る。

「何故俺を引き止めた」


「理由は、あなたが異世界人だからです」


その言葉にヒカゲは目を見開いた。

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