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第四十六幕 《愛》を司る聖天使・アモル

四十六♪(v^_^)v


今回新たなキャラと仲良くなりました!

目を開けると見知らぬピンク色の天井だった。

起き上がると自分はピンク色のベットに寝かせられ、柔らかいぬいぐるみやクッションに埋もれ、周りはピンクのレースのカーテンでわからない。

寝ぼけていたが、段々意識ぐハッキリとしてきて、自分がここにいる訳を思い出す。

「そういえば、あの子に魔法を使われて眠ったのか」

ならばここはあの子の部屋なのだろうと考え、まずはベットから出ようと、ぬいぐるみやクッションをどかしながら、レースを開け、ベットから降りる。

ナーシャの部屋より少し大きな全てピンク色の部屋。きついピンクと言うわけではなく、淡い桃色を使っていた。



そこにガチャリとドアが開いて、人形を持ったその子が入ってきた。

「あ、」

少女はたったったっと走ってきて、ギュッとヒカゲに抱きついた。

「よかった。また会えた」


《ステータスカード》


アモル・クシア


Level :85 体 :C 魔:ピンク 防 :B 速 :C

属性 : 光、自然

職業 : 聖天使エンジオン

種族 : 天族カイラト

能力 : 眠りを祈る唄

異名 : 眠り姫、ふわふわ少女、眠りに誘う魔女、桃色の天使



ヒカゲはよくわからないが、頭を撫でる。

少女は眠たそうに、ヒカゲの手に頭を押し付けすり寄ってくる姿は少しネコに似ている。

「そうだな、まず君の名前は?」

「・・・私は《愛》を司る聖天使エンジオン、アモル・クシア。あなたは?」

少女は首をかしげ、尋ねる。

「俺はヒカゲ・アカツキだ」

「ヒカゲ、ヒカゲ、」

何回かヒカゲの名前を読んだ後、またギュッと力を入れる。

「ところで、どうして俺をここに連れてきたんだ?」

ヒカゲは優しく問いかける。アモルは少し黙ったが、顔をヒカゲのお腹の部分に埋めた。

「」

「?」

「・・・やっぱり教えない」

ヒカゲはキョトンとして下の少女を見るが、そのまま黙ってしまった。


「わかった。今は聞かないでおく」

アモルが顔を上げて眼をキラキラさせる。

「だが、あの家から無断で出たのはまずい。ナーシャも困ってしまう」

「そうなの?」

アモルは不思議そうに聞く。

「君も途中で一緒にいたぬいぐるみがいなくなったら、不安だろう」

「・・・うん」

「だから一度ちゃんと理由を言ってから、今度は遊ぼう?」

「遊んでくれるの?」

「あぁ、君もどうすればいいのかわからなかったんだろ?」

コクリと頷くアモス。

「なら、大丈夫だ。俺からもしっかり話そう」

ヒカゲがもう一度頭を撫でるとアモルは離れて、ヒカゲの手を握る。

「あ、俺のカバンは?」

「あそのに置いてあるよ」

「良かった、ありがとう」

アモルは嬉しそうに、目を細める。

「だけど、少しだけ待って」

「どうした?」

「あのねこれから聖天使エンジオンの会議が始まるの。だからそこまで一緒にいてほしいの」

「しかし、」

「ダメ?」

アモルは首をこてんとひねり、少し悲しそうな顔をした。それは正しく捨てられた猫。

「・・・わかった。少しだけならいよう」

アモスはぱっと明るくなり、ヒカゲの手を引いて、ドアの外へと向かった。







そこは白い宮殿のような神殿のような建物だった。外が見える廊下から見る景色は、青空と白い雲ばかり。地面はなく、正しく雲の上に建物が立っていた。

「凄い」

ヒカゲが一言呟くと、アモルは振り向く。

「ヒカゲは初めてなの?」

「あぁ、確かにナーシャのところに行った時も見たが、このように直接雲をまじかで見たのは初めてだ。この雲は触れるのか?」

「この建物が建っている雲は触れるよ。今私たち天族カイラトの服はこの雲から編み出してるの」

「そうなのか」

「この雲から作る服はとても軽くて、私たちが飛ぶにはとても飛びやすく出来ているの」

「面白いな、これは何処にでも売ってるのか?」

「ここにしか売ってないから、ここの名物だよ」

「そうなのか」

「あなたのその服もここものだよ」

「ほう、そうなのか。道理で軽いとは思ったが」

ヒカゲは自分の服を見て、改めてウルアに感謝した。






「ここだよ」

突き当たりでひときわ大きな白と金の装飾げある扉の前に来た。

「ここが会議する場所」

キィーと扉が開く。

そこには白い円卓に色々な色の椅子があり、その向こうに白い階段があり、一番上には白い薄いレースがあり、その向こう側が見えない。

そして円卓に一人、灰色の椅子に座るおばあさんがこちらに気づき、アモルを見た後、二人が繋ぐ手を見た。おばあさんは目を見開いたが、すぐに優しい笑みで二人を見る。

「おや、《愛》、その方はどなただい?」

「ヒカゲ、わたしの大切な人」

アモルはギュッとヒカゲの腕を掴む。

「そうかい、そうかい。わしは《知識》を司る聖天使エンジオンの一人、シルィ・スキーレじゃ。よろしくのぉ」

「俺はヒカゲ・アカツキ。少しの時間だけ世話なる」

自己紹介を済ますとアモルは手を引いて、ヒカゲを桃色の席に座らせ、自分はヒカゲの膝に横向きで座る。

「これはいいのか?」

「いいの」

そして、アモルはそのままヒカゲの肩に頭をのせ、寝てしまった。

ヒカゲは困ったような雰囲気を出しているのを、シルィは生温かい目で見ていた。



しばらくそうしているとキィーとドアが開き、そちらを見るとナーシャに似ているもう少し大人びた、白い羽根を持った女性が現れた。

そしてアモルの下にいるヒカゲを見て、目を見開き動かなくなる。そして女性はその上に座るアモルを信じられないような目で見るが、すぐにキリッとした表情に戻り、近づいてきた。



「貴方がヒカゲ・アカツキですか?」

「そうだが?」

ヒカゲはアモルを起こさないように頷く。

「はじめまして、私はナンシェ・アストゥーク。あれの姉にあたります」

そう言ってナンシェは頭を下げた。

やっとヒカゲとナーシャが話した(≧∇≦)

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