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第四十三幕 アストゥーク家

四十三幕にやっとなりました。


今回はアストゥーク家についての説明です

( ̄^ ̄)ゞ

「主人を見つける?」

ヒカゲは首を傾げ、不思議そうに彼女を見る。

「はい。まず、祖先はペガサスユニコーン種と言う天界にしか生息しないものなのですが、段々と人型としての姿を持ち始め、知能を持ったことが始まりです。そしてメイド、執事として主人の身の回りを世話するなどの生業を初めていったのです。しかしもうだいぶ前、それこそ他国と戦争することになってから、私たちも主人の代わりとなる盾ではなく、主人を守るための剣となるため段々と魔法を極めていきました。そのことにより、今では我が一族・アストゥーク家も確固たる地位を固めることができました。しかし私たち一族もただ主人が誰でもいいと言うわけではございません。こればかりは自分の感を信じるしかないのですが。そして自分が誰を主人とするかを決め、長く考えた末、その方に一生の忠誠を、死ぬまでその主人と共に歩むために【裏切ぬ誓い】を立てるのです」

「その【裏切ぬ誓い】とは?」

「その名の通り、絶対それこそ主人が死ぬまでその主人を裏切らないと言う契約魔法の一つです」

「もし、裏切った場合はどうなるんだ?」

「その裏切った方が命をもって償います」

つまり死ぬということ。ヒカゲは椅子の背もたれに寄りかかり、ため息をついた。

「それは・・・辛くはないのか?」

「アストゥーク家はこの一族として、使えることを誇りに持っているからこそのものです」

「自分の主人がいるからこそ、か」

「はい」

ヒカゲはふと聞いてもいいのかと悩みながらある疑問をぶつけた。

「聞いてもいいか?」

「何でしょう?」

「お前の主人はまだ決まってないのか?」

「・・・はい、私はまだ見つけてすらございません」

「何故か聞いても?」

「まず、アストゥーク家は攻撃に特化している一族だからこそ、剣となり主人を守ることができます。しかし私の場合、何故かある日を境に攻撃魔法が一切使えなくなってしまいました」

「魔法が使えなくなったとか?」

「いいえ、そういうわけではありません。小さい威力で日常生活で使う魔法は使えますし、本当に使えなくなったのは攻撃魔法だけなのです。しかしこれではいざという時に主人をお守りすることが出来ません」

「他にもあるのか?」

「次に、私たち一族は主人にお支えするにあたり、女性ならばメイドとして、男性ならば執事としてお支えします。そこでは主人をお守りするだけでなく、給仕や掃除など様々な仕事が与えられます」

「それがどうしたんだ?」

ナーシャは少し頬を赤らめた。

「実は私が紅茶を入れたり、料理をすると何故か見た目は普通なのですが味が壊滅的に不味くなります」

「は?」

「他の、特に掃除はあの父をも唸らせる出来栄えなのですが、料理になるとからっきしでして」

「それはまずいんじゃ・・・」

「まぁ、それも理由の一つなのですが」

「他には?」

するとナーシャは、急に悲しそうに笑いながら自分の羽根を見せた。それは右が白銀に輝く白に対し、左はそれとは対称的な黒く染まってた。

「それが一番の理由なのか?」

「はい、この羽根が黒くなるのは何かしらの良からぬことをした者になる、言わば戒めです」

ナーシャは俯き、唇を噛み締めた。

「・・・無理には聞かない」

ヒカゲは何も聞かずに、ジッとナーシャを見つめた。


《ステータスカード》


ナーシャ・アストゥーク


Level : 72 体 : B 防 : S 速 : B

属性 : 光、風

職業 : メイド見習い

種族 : 天族カイラト・ペガサスユニコーン種

能力 : ⁇⁇

異名 :アストゥーク家当主、戒められた者、料理破壊者、掃除のスペシャリスト



ナーシャは突然、重い空気を振り払うかのように顔をあげた。

「すみません、長々と」

「いや、こちらこそ色々世話になってしまった」

ナーシャは何かを思いつき、席を立った。

「少々お待ちください。今何か飲み物をお持ちします」

「流石にそこまでは、」

「いいえ、話を聞いてくださったお礼とでも思ってください。あと、流石に作ることはできないのですが、」

「ああ、そんなことは構わないが、」

「そうですか!分かりました」

そう言ってナーシャは嬉しそうに部屋を出て行った。ヒカゲは閉まったドアをを暖かい目で見つめた。


しかし直ぐにまた、ガチャリとドアが開いた。

「どうした?何かあったのか?」

ヒカゲがドアの方を見るとそこにはナーシャと同じ髪と目をした小さな男の子が立っていた。

今回は長々とした説明ですみません。


最後に出た小さな男の子はいったい?

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