第三十四幕 絡まれるヒカゲ
三十四幕っすよ!
ヒカゲ、今回なんか絡まれます。
「お待たせ致しました。こちらがギルドに登録された方のステータスカードとなります」
受付嬢から受け取ったカード。
《ステータスカード》
ヒカゲ・アカツキ
Level : 57 体 : S 魔:透明 防 : A 速 : S
属性 : 無
職業 : 冒険者、旅人、真眼使い
種族 : 人間族
能力 : 鑑定眼
異名 : 元・異世界者、巻き込まれた者、生き返りし者、優しき心、精霊契約者、妖精の加護を受けし者、不老者、見透かす者、真実を見破る者、遺跡攻略者、銀月鎖の所有者、ティナの父親、畏敬される支配者、兄貴、無自覚、ギルド登録者
フィロス
Level : 191 体: A 魔:プラチナ 防 : A 速 : A
属性 : 全
職業 : 旅人、冒険者
種族 : 精霊族
能力 : 移し身
異名 : 恐れられた精霊、限界を越えた者、強き心を持つ者、鋭き者、不器用、暖かみを知ったもの、契約精霊、護り人、ヒカゲの家族、遺跡攻略者、罠見つける天才、ツンデレ、過保護、苦労人、ギルド登録者
ティナ・アカツキ
Level : 16 体 : B 魔:ピンク 防 : B 速: S
属性 : 水、氷
職業 : 冒険者、治癒遣い
種族 : 亜人族
能力 : ⁇?
異名 : 海の子、優しく元気な子、強き心を持つ者、ヒカゲの家族、パパ大好きっ子、純粋な気持ちを持つ者、ギルド登録者
「そのカードは先ほどと同じく念じればカードとなり、出てきます。そしてそのカードの色は、その持ち主の魔力の色になっており、またギルドのランクを示しております」
カードの色はヒカゲが透明でEランク、フィロスはプラチナでSランク、ティナはピンクでAランクとなっている。
「他に何かご質問は?」
「ここは材料を金に変えることは出来るのか?」
「出来ますが、しますか?」
「あぁ、頼む」
「わかりました。それではあちらの方でその材料をお見せください」
「ヒカゲ、俺はちょっと金に変えてくるからお前は依頼を探しとけよ」
そう言ってフィロスは交換所と書かれた方へと向かった。
ヒカゲがティナを背中から下ろし、手を繋いで一緒に掲示板の方に行こうとした時、一人ガラの悪そうな大男が立ちはだかった。大男はヒカゲが持っていたステータスカードを見て大笑いしだした。
「ギャハハハ!初めて見たぜ、カードの色が透明だぜ!」
大男はバカにしたようにヒカゲを見下す。
「アガ様、今ギルドに登録された方に絡まないでください」
受付嬢はすかさず注意するが、それでも大男は絡むのを止めない。
「だって見てみろよ!こんなヒョロっちい体で魔力が無いんだぜ。しかも子連れと来たもんだ!何も出来やしねぇよ!」
大男はさらに見下すような言葉を投げかけていたが、ヒカゲは何事もなかったのようにその大男の横を通り過ぎた。その行動が癇に障ったのか、
「てめぇ待ちやがれ‼︎」
そう言ってヒカゲの肩に手を置いた。しかし、
ドガンッ!
「ぐはっ!」
ヒカゲはティナと繋いでいた手を離し、大男・アガの腕を掴み、そのまま背負い投げをした。そしてそのまま銀月鎖を取り出し、倒れたアガの首に三日月部分を床に突き刺し当てた。
次は別視点から書きたいです