第一幕 異世界へ
どうも、深川イルカです。
ついに一話目です。眠いです。頑張ります。
いつものように少年・暁月日影は幼なじみの坂谷 将司、鈴北 優花、村上 進矢、長谷川 夢と共に放課後の教室で家に帰らずに宿題をしたり、話をしていた。
日影はそろそろ帰らなければならない時間になり、四人に別れを告げようとした時、教室が光に包まれた。日影たちは突然のことで動くこともできず、光に飲まれていった。
光が消え、ゆっくり目を開けるとそこはいつもの教室ではなく、見たこともない豪華な部屋だった。下には不思議な紋章が描かれており、周りは多くの鎧を身につけた人たちに囲まれている他、将司たちもいた。四人は何が起きたのかわからず、キョロキョロもの珍しそうに辺りを見渡していた。
すると、日影たちの前に二人の男女が進み出てきた。二人とも金髪に青い瞳を持つ姿はまるで物語の中から出てきたように綺麗だった。
しかし、日影はこの次に出てくる言葉が分かってしまった。
「あなた方が、勇者様たちでいらっしゃいますか?」
そのセリフに日影はやはりと肩をおとした。
突然だが、日影は本が好きだ。別にオタクと言うわけではない。ただ、自分の世界を広げようと様々なジャンルの本を読み漁った。その中に異世界へ勇者として呼ばれ、世界を救うというは話があった。が、そのような夢物語があるわけないし、自分には関係ないと初めだけ読んで虚しくなってやめてしまったが。
そんな日影とは違い、将司たちは動揺を隠せない。
「は?勇者?どういうことだ?」
「私たち、さっきまで教室にいたのに・・・」
「一体ここは何処なのでしょう?」
「ヤダ、こわいよ」
上から将司、優花、進矢、夢は混乱しながらも、その二人に疑問をぶつけた。
二人は将司たちが混乱しているのに気づき、慌てて頭を下げた。
「いきなりこの様な場所にお呼びして申し訳ありません。」
「だが、もう自分たちではどうすることも出来ず、こうしてあなた方をお呼びするしか方法がなかった。」
二人は顔を上げ、しっかりと将司たちの目を見てこう言った。
「「どうかこの国、人間を救ってほしい」」
と。
日影は、夢物語のような出来事が目の前に起きていることに、生まれて初めて面白いと心が震えるのと共に自分の今までの出来事を思い出してしまい、嫌な予感しかしなかった。
願うなら、ほんの、ほんの少しだけ願うならこの嫌な予感が外れてくれることを日影は横にあった窓の外の綺麗な空を見ながら願った。
読んでくださり、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m