プロローグ ~とある少年について~
はじめまして、深川イルカです。
小説は読むのが好きですが、書くのは初めてなのでどうぞ温かい目で見守ってください。
とある少年の話しをしよう
少年は生まれながらにして不幸だった。
一つ、両親は二人だけで駆け落ちをし、少年を置いていったこと。
一つ、その時両親が交通事故で死んだこと。
一つ、上記の理由で、少年は親戚の家をたらい回しにされ、疎まれ、少年の心を傷つけていったこと。
一つ、上記により、少年は人の温かみを知ることなく、表情を表に出さなくなり、あまりしゃべらなくなったこと。
一つ、転々と学校を転校しなければならなかったため友達を作れず、さらに無口無表情だったため、気味悪がられ、行く先々でいじめられていたこと。
これ以上は細かいものだから挙げないが、要するに少年は17年間生きることに疲れを感じていた。
しかしそれでも生きていられたのは、七年前、四人の男女に出会ったことだった。
そのころは段々とたらい回しにされなくなり、しかし少年の周りの環境は変わらず、ただ大勢から一箇所に留まることになったが、落ち着いた。
そしてその四人といることだけが、少年に心の支えだった。
しかし、最後の絶望がまだ残っていた。その絶望こそが少年の非日常だった日常を本当の非日常に変え、少年の人生を狂わせてしまった。
最後の絶望・・・それは、四人と出会ってしまったこと。
読んでくださり、ありがとうございます。
もしよければ、またいらしてください。