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北の洞窟で!その2

ヨロシクお願いいたします。



 さて、錬金術でゴブリンの死体を五十体分錬金してみた。

 五体分、十体分、十五体分、二十体分と四回に別けてみた。

 五体で回復薬三本、十体で解毒薬五本、十五体でチゲ鍋二つ、二十体で布の服だった。

 まぁ、今は何でも欲しいからいいんだけど……。一番多い時が布の服って事がなんかね。

 チゲ鍋はまぁ分量が少ないけどちったぁ腹の足しにはなりそうだ。因みに一つ四人前なのか取り皿が四つづつ付いていた、なのにお玉も箸もなかった。手づかみ?……

 回復薬は普通に回復する為の薬だ、臭いと味はまるで草だけどね。

 解毒薬は悪くはなかった、良くもないが。


 取り敢えずは女性達にチゲ鍋を配ろう。と思い、振り返ると……。

 女性達が全員が俺の方をものすごく物欲しそうに見ていた。


 いや、解ってはいた。ちょっと前からチゲ鍋のいい香りが、部屋に立ち込めていたからね。ハイハイ、食べていいから順番にしてね。


「え~っと、食べ物はとても少ないです。皆さんで分けて食べて貰う為に、順番に並んで下さい」


 女性達が、我先に俺の所に殺到する。


「だ~~~!待った‼、待って。待って下さい」


 俺の声は聞こえている様で、女性達は俺の前でピタリと止まった。


「歳が若い人からにしましょう、七人づつで。大人な人は少しくらい我慢出来るでしょう」


 女性達は互いを見て納得したのか、頷き合うと一番若い?幼い?子を前にして七人を俺の方に押しやった。

 俺は取り皿の一つをお玉代わりにして、別の取り皿に盛って渡していく。


「はい。スプーンとか無いから、そのまま食べてね。食べ終わったらお皿は次の人に渡して」


 女の子達は取り皿に盛られた物を、掻き込む様に頬張ると、別の人に渡していく。受け取った人は直ぐに俺の所に来て同じ様に繰り返す。

 何とか二十四人全員が食べる事が出来た。窶れていた二人も、チゲのスープくらいは飲めた。窶れていたのに辛い物ってのも悩んだが、他に無いため仕方なくというか、しょうがないというかそんな感じで飲んで貰った。


 俺?。俺の分は必要ない。この数日で解ったが、俺の身体は食事も睡眠も絶対に必要という事はないらしい。

 食事は食事効果を取る為にある感じだ。食事効果とは、食べ物にSP回復やMP回復、三十分間筋力プラス5等の効果があるのだ。

 睡眠は、SP・MPの回復以外はあまり取らなくても問題ないが、この前不眠五日目に突入した時に、頭がポワンとしてハイになってしまった。ちょっと寝たら普通に回復したので、四日に一度でもいいだろう。

 ゲーム体(キャラなんだけど自分というワケわからん身体の事)のいい部分だろう。

 さて、寂しい食事も終わった。身体も一応綺麗にさせた。後は……。


「さて、レール…、だったっけ?話を聞きたいんだけど」


 俺がレールに近付きながら声を掛けると、レールはビクッと身体を震わせゆっくりと此方を向いた。


「な、何が聞きたいのよ…。言っておくけど、私は貴方のお金持ってないからね」


 まぁ、その事も聞きたい事ではある。


「いや、まずは何でお前がこんなとこに居るのか知りたいんだけど?」


「ゴブリンに襲われて、魔力が無くなって捕まったのよ。悪い!」


「そうなのか。後の二人はどうした?ゴブリン程度に殺されたか?」

「知らないわよ!あんな奴等。私の魔力が無くなったら、私を蹴倒して逃げやがったのよ!私を囮にしたのよ!信じらんないわよ!此処から出たら見付けて半殺しにしてやるわよ!」


 おー、おー。随分と息を荒げて。

 そうか此奴は彼奴等に見捨てられたって事か。ってか、そんなに弱いのかよ。


「どのくらい倒したんだ?」


「判らないし、覚えてないわ。五十匹は超えてたんじゃない」


 三人で五十匹?あぁ~、外だと囲まれるからか。確かに五十匹に囲まれたら結構ツライかもなぁ。

 コイツらが五十匹で俺も五十匹倒したって事は、聞いてた話からすると後四百は居るのか。


「魔力が戻れば戦えるんだな?」


「そりゃあ、これでも魔術師マージなんだから戦えるわよ。……

 あ、でもロッド(魔術杖)無くしたから威力も半減するわね」


 なんだそりゃ。この世界の魔術ってそんなに杖に依存するのか?


 ロッドは魔術師が使う杖だが、治癒術師が使う杖とはちょっと違う。

 治癒術師の杖は一般的なゲームで登場する、丈が長いよく見かけるタイプの杖だ。

 魔術師の杖は独鈷杵等の様に、丈が短い余り見かけないタイプの杖だ。

 例えて言えば、某竜の紋章を持った少年が活躍する漫画で、魔法使いの少年が最初に持っていた杖の様な物だ。

 杖は両職業で装備制限がある訳じゃないが、武器によっては知性が上がるのや精神が上がるのが在ったりする。


 まぁいいや、俺の魔術師は後日改めて上げるか。


「ほら、俺のロッドを使え。街に帰ったらちゃんと返せよ」


 俺はポーチからウィザードロッドを取り出しレールに渡す。


「なに?ロッドなんて持ってたの?

 私の魔力はハンパないわよ。並みの杖じゃあ…こ・わ・れ……。

 な、何よこれ!信じられない、白?いえ、虹色の精霊石?定座は杖部と同じ魔鉱石?なにこれ~~」


 レールは生意気な事を言って、俺の杖を見るなり驚愕に口走った。

 全く、ゴブリン五十匹くらいで魔力が無くなる奴がなに言ってるんだか。


「そうそう、“仮にも”魔術師なら魔力を集中するくらい出来るだろ?回復したら杖に集中して見ろよ。出来れば多少は楽になる」

「え?は?ちょっと待って。回復ってそんなに直ぐには回復しないわよ」


 なに言ってるんだか。寝たら回復するだろ!……あれ?


「寝たら回復するだろ?」

「はぁ?そんなわけないわよ。魔力っていうのはねぇ」


 レールの話では、魔力は自然に存在する魔素を体内に吸収して、身体に馴染む事で魔力として使う事が出来るらしい。

 ゲームとは大分異なる様だ。レールの魔力が完全に回復する為には半日くらい掛かると言う。時間的に明日の夜明け前くらいだろうか。


「まぁいいや。朝には回復してるんだろ?だったら寝て、起きてからだからそんなに変わんない」


「そう言っちゃえば、そうなんだけど。なんか私が間違っているみたいでムカつくわね」


「そうかい、そうかい。

 朝になったらまた探索に行くから早めに寝とけよ」

「ちょっと!私も行くの?」


「なんだ?行きたくないのか?

 そうかぁ、お前は此処じゃなくてゴブリンのいる所で野宿したいのか」

「え!いや……、解ったわよ!行けばいいんでしょ!ふん、人でなし!」


 そう言うとレールはローブを被って横になった。

 他の女性達も固まる様にして横になっている。

 俺はルインとミレイルがいる出入口に向かい声を掛ける。


「二人も寝ていいよ。また明日も見張りを任せるから」


「いえ。私達が見張っていますから貴方が寝て下さい」


 ルインの言葉にミレイルも頷く。


「俺は寝なくてもやっていけるんだ。それに、これを。こうして。置いとけば…。ゴブリンは入って来れないから」


 俺は野営布団(W)を設置しながら説明する。

 二人は俺の説明に渋々というか、漸くというか、納得する様に女性達の方に行き横になった。流石に鎧は脱いで横になるのか。


 はぁ…、漸く一息つける。全く災難だ、あれだけ妙齢の女性の裸を見ていると頭が可笑しくなりそうだ。できるだけ距離を置いておきたいものだ。


 俺は出入口の近くから土壁と地面を見る、ヒカリ苔がビッシリと生えている。凡そ、苔が八で土が二だろうか。

 おそらく上に穴がある為、雨などの水分が流れ込むんだろう。そういえば湿度が少し高い気がする。

 回復薬があんなに草臭いとは思ってなかった。ヒカリ苔を集めて、買っておいた薬草と調合しようと思っていたが全くヤル気が出ない。


 俺は調合する事は止めたが少しは持っとこうと思い、手近な所のヒカリ苔を毟り取った。三十株くらい採った所で時刻は二十二時を回っていた。


 おっと、そういえばステータスを上げておかないとな。

 現在ベースレベル11でソルジャーのクラスレベル16になっている。

 本当だったら次は魔術師を上げる予定だったが今は仕方ない、治癒術師にしても杖がないので後回しだ。

 仕方なく、仕方なくだがハンターシーフを上げようと思ったが、武器がコンジットボウしかない。別に“しかない”と言うと間違いだが、やはりこの職業にはこれという武器がある。

 まぁ文句を言っても仕方ないのでハンターシーフでファルシオンを装備しておく。


 ステ振りだが、取り敢えずは守備重視だ。この辺りは死んでは意味がないので至極真っ当だと思う。それに今は武器が強いから問題ない。


 さて、ソルジャーのスキルだが、初期値で取得していた〈シールドチャージ〉をレベル5に上げて〈盾修練〉と〈憎悪受けし雄叫び〉(ヘイト・ハウリング)をレベル5、斧系スキル〈轟衝撃〉(パワー・バスター)をレベル5と取得した。

 パワー・バスターは使用者の前方二マスにいる敵に、衝撃波を与える技の様だ。斧を装備しないと使えない。

 ヘイト・ハウリングは使用者の周囲十マスにいる敵の、使用者への敵愾心を上げ他者への敵愾心を微量下げる技だ。意外にも使用制限はない。

 ハンターシーフの〈短剣修練〉も今は必要ないが取っておいた。

 そんな事をしていたらもう直ぐ五時になる頃だ。そろそろ他の人達も起きると思う、寒かっただろうからお湯を用意しておこう。



─────────────────

     ステータス

キャラ名〈セイジ〉

ベースレベル LV11


職業 〈冒険者〉    LV1

   〈ファイター〉  LV8

   〈ソルジャー〉  LV16

  ○〈ハンターシーフ〉LV1

   〈魔術師〉    LV1

   〈治癒術師〉   LV1

サブ職業〈錬金術師〉


能力値       〔職業補正〕

   〈SP〉461

   〈MP〉275

   〈筋力〉 15

   〈知性〉 15

   〈体力〉 20  -1

   〈守力〉 22

   〈瞬発力〉20  +1

   〈器用さ〉20

   〈精神力〉15

ボーナスポイント 0


修得スキル

〈ソードウエイブ〉LV5

〈ソードダンス〉LV2

〈シールドチャージ〉LV5

〈ヘイト・ハウリング〉LV5

〈パワー・バスター〉LV5

〈片手剣修練〉修練値105

〈盾修練〉修練値0

〈短剣修練〉修練値0

〈初級火魔術〉

〈初級神聖術〉


自由スキル

〈危険探知〉〈索敵〉〈識別〉〈鍛冶〉〈採掘〉〈投擲〉



装備           〔性能〕

    武器〈ファルシオン〉500

     頭〈無し〉      0

     体〈革の鎧〉    15

     腕〈革の籠手〉   10

     脚〈革の靴〉     5

    衣服〈布の服〉     0

アクセサリー〈無し〉

      〈無し〉

読んで頂きありがとうございました。

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