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プロローグ
桜が舞い上がるこの国を、映してくれたのは君でした。
『もし私が神様だったら』
もし私が神様だったら、君を亡くさなかった。
もし私が神様だったら、君を優しさで包みこんだ。
もし私が神様だったら、きっと君を贔屓しただろう。
君が神に愛されし子と崇められるくらいには贔屓しただろう。
でも、神様だったら君に触れることは許されないからきっと『私が人間だったら』と今と真反対のことを願っただろう。
そして君に触れることを心の底から望んだだろう。
こんなにも愛している君を亡くした私は今日も地面に足をつける。




