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「おじさん達、誰?」

雨宿りによった社の中に一人の少女がいました。少女の身なりはお世辞にも綺麗とは言えず、体は痩せ細っており健康態とは言えません。

「旅人さ、あと俺はまだ24だ」

青年が答えました。

「旅人?」

「そう」

「なんで旅人になったの?」

「世界を見たかったから」「世界を?」

「あぁ」

「どうして?」

「俺があまりにも小さい存在だったから」

「ふ〜ん」

少女は理解しているのか、していないのか分からない返事をしました。

「ところでキミはこんなところで何をしているのかな?」

そこで青年と一緒に旅をしている黒髪の少女が話しかけました。

「ボクは『キミ』じゃない。『××××』って名前があるんだよ」

「ごめんね『××××』ちゃん。じゃあ改めて聞こうかな。『××××』ちゃんはこんなところで何をしているのかな?」

少女の問いに『××××』は顔をうつ向け黙りこんでしまいました。

「…待ってるの」

しばしの静寂の後に『××××』はたった一言だけ言葉を発するだけでした。

「誰を?」

「…ママとパパを待ってるの」

「そうなんだ…どのくらい待ってるの」

「…ずっと」

「え?」

「ママもパパもボクが小さい頃にいなくなってから…ずっと…ずっと待ってるの」

「……」

「でも今日も帰って来ないみたい」

「……」

「でもきっといつか帰って来る」


雨が止んだので旅人と名乗った青年と黒髪の少女は少女に携帯食糧を分けてお礼を言った少女と別れ、近くの国を目指してバギーで森の中を走っていた。

「兵士さん」

兵士と呼ばれた旅人は助手席に乗っている少女に呼ばれ、速度を落としながら返事をする。

「どうした」

「あの娘の両親は何処にいるんでしょうか?」

「俺が知るか」

「……」

兵士は落ち込んでしまった少女を見て後味の悪さを感じたのか言い直す。

「…多分、普通の生活をしてるか…もしくは仏さんだな」

「…あの娘を遺して…ですか」

「それ以外に考えられないからな」

「…あんまりです」

「そうだが…俺達にはどうすることも出来ないさ」

「……」



「あれは…商人でしょうか?」

少女の目線の先には馬車を巧みに操り、でこぼこの道を進んで行くしっかりした布地だが派手さがない素朴な服を着ている丸い体型の男がいた。

「あんだけ大きな荷馬車と服装からしてそうだろうな」

兵士はバギーを脇に止めてから降り、商人と思われる男に『止まってくれませんか』と手を振り合図をした。それに気付いた男は兵士に向かって『わかりました』と手を振り返しました。



「こんにちは」

「おや珍しい。こんなところで人に会うなんて」

「俺たちもこんな薄暗くてじめじめした森の中で人に会えるなんて…神のお導きでしょうかねぇ」

(柄でもないことを言いますね)

(商人と話す時はできるだけ神を信じてる感じで話すんだ)

「見たところ行商人のようですが何故こんなところを通ってられるのでしょうか?」

「あぁそれはですね…」

行商人は勿体ぶって言葉を切り

「宣教師様のお言葉に従ったからですよ」

たっぷり一秒ほど溜めてからそう言った。

「宣教師様…ですか」

「はい。先程私が出てきた町で偶然出会った宣教師様が『平原の方ではなく森の中を通って行きなさい』と申されましたので」

「他に何か言っていませんでしたか?」

少女が質問をすると行商人は笑顔で(こた)えました

「『森を抜けたところにある社にあるモノを拾いなさい。そうすれば必ず商売が上手くいきます』とも言っておりました」

「……」



「兵士さん」

商人から幾らか携帯食糧を買い、は商人が見えなくなってから少女は兵士に話しかけました。

「なんだ?」

「あの人は『××××』ちゃんを拾うんでしょうか…」

「……」

兵士は応えられません。

「では質問を変えます」

「あぁ…」

「あの人の宣教師さまはいつの日か『××××』ちゃんを向かいに行くんでしょうか」

「…行こうか」

兵士は少女の質問にまた応えることが出来ませんでした。

「はい」

しかし少女はその事を気にせず返事をしました。

バギーのエンジン音が森に響き渡り、その音に驚いた野鳥が一斉に飛び立ちました。




「おじさん、誰?」

少女は問いかけます。来る日も来る日もいつかママとパパが帰ってきて楽しく過ごせると信じて…。


なかなかネタが思いうかばないので更新は遅くなると思いますが気長にお待ち下さい。

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