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第百九十八話 有限会社「人の為に尽くす命」 誕生








 有年仙人境で二人と別れてから二日。

 仙人境から約5000km、そんな帝都に来ていた。


 どう来たかと言うと、ダッシュだ。

 シンプルな走りだ。

 都市部だと個人が出せる速度に制限もある為に、二日もかかっていた。


 そして、ここは帝都の辺境にある冒険者ギルド。


 「すいません。これ、通帳とカードです。更新お願いします」


 自分の口座を確認する為、ここに来ていた。

 通帳と身分証明書を受付嬢の人に手渡す。



 今から確認する口座は、元は田中の物である。

 折角なので貰ったまま使っていた。

 田中、ありがとう。


 「あちらの席で少々お待ち下さい、、」


 受付嬢の人が、俺の通帳を預かる。

 そのまま俺は近くの椅子に座った。



 暫く待つ。

 そしてスピーカーで呼ばれた。


 「こちらが通帳になります。更新致しましたので、ご確認下さい」


 「はい。ありがとうございます」


 こうして通帳をもらう。

 貯金額を見てみる。


 俺の預金は、一十百千万十万百万千万一億。


 はい。

 三億ぐらいだ。


 「相当あった」


 思ったよりはあった。

 想定よりはあった。


 原因としては、某教団のせいだ。

 このCDを布教に使っているっぽいし。

 まあその内一億は、殿下からの報酬だけど。



 ただ、これをもっと増やしたい。

 ぶっちゃけ三億は少ない。


 「よし。頑張ろう」


 今回の目標は世界を股にかけ、俺の影響下に置く事。

 ホワイトを自分でも見つけられるように。


 「もしもし、これから行きます。ありがとうございました」


 更にもう一つ、目標がある。


 凄まじい量のお金を稼ぎたい。

 何故なら姉ちゃん達にお返しで滅茶苦茶高い指輪をプレゼントしたいから。

 更に再会したホワイトも何もかも不自由させずに生活させてあげたい。



 故に三億は少ない。

 そんな感じだった。

 なので、暫くは冷静面を強めに行こう。

 

 


——-



 


 とりあえず帝都の郊外、けど割と人がいる土地に来る。

 周りは少し田舎の住宅街という感じ。

 予めそこの土地を買っておいた。


 そこに大穴で知り合った建設業者の方にお願いし、事務所を建ててもらってあった。


 「よし、、」


 事務所は本当に普通の事務所。

 コンクリート製で、三階建てだ。


 そこの表札に、文字を能力で今描く。


 「人材派遣業の有限会社。「人の為に役立つ命」。と」


 これで問題なし。

 この会社の所属メンバーは今の所俺一人。

 つまり、俺は起業した。


 帝都は色々弱肉強食で、一番起業しやすい。

 故に今帝都で会社を始める。



 強い風が吹く。

 ここから始めるのだ。


 目指すは頂点!!



 まあ、流石に頂点は盛った。

 とりあえず大金持ちになりたい。


 「お?なんか引っ越してきたんか?ん?可愛らしい方が、お?」


 直後老人の人が、事務所を見に来た。

 風が連れてきてくれたのだろうか。




 良い感じだ。

 ここから始まるのだ。


 「はい!こんにちは!人材派遣業に携わっております大空千晴と申します!この「人の為に尽くす命」の社長をしております!」


 懐から名刺を出し、老人の人に手渡す。

 名刺も沢山用意してある。


 色々準備は完璧だった。


 「お、おおー、高貴なお方?お強そうな、お?見たことあるような、?」


 「いえいえ!気のせいです!所でお客さん!!最近荷物が運びづらくなったなと思った事はありませんでしたか!?」


 笑顔で話しかける。

 これでゴリ押す。



 「お?あるぞ?どうした?」


 「はい!そんなあなたにおすすめ!来て!猿一号!!」


 俺の声に反応し、事務所から一匹の猿が出てくる。

 

 肉体が鉄で出来た猿だ。

 強さは大体、Sランクの冒険者ぐらいの強さだ。

 つまりそこそこ強い。


 「な、なんだ?お、?この猿、、」


 「はい!この猿は本当に便利です!動いてみて!猿!」


 鉄の猿は頷く。

 

 そして、シャドーボクシングを始めた。

 やはり、まあまあのスピードだ。

 悪くはない。


 「お、おー、つよそうな、、なんも見えない、、」


 老人の人は目を見開く。


 俺はこの猿を一日3000体作れる。

 猿達は自分にとっては割と足手纏いだが、お年寄り達にとっては非常に便利なはず。

 

 「特別に無料で一体貸し出します!一週間無料!犯罪以外何に使っても良いです!教えれば成長もします!使ってやって下さい!あなたの役に立つと思います!」


 彼の目をじっと見る。


 これが強いはず。

 行けて欲しい。

 

 「、お、、使ってみようかね、便利そうだ、、」


 「はい!ありがとうございます!猿!今度からはこの人の命令も聞きなさい!けど規則を揺るがす命令だけは駄目だよ!」


 よし。

 やった。

 大成功だ。


 「そして最後に!この猿は守る為だとしても人を傷付けることは出来ませんのでそこはご注意下さい!後、良いなと思ったのなら広めていただければ嬉しいです!」


 「お、、だったら、雑用にでも使おうかねぇ、着いてきて、そこの猿、」


 老人の後ろを、鉄の猿がついていく。


 よし。

 売り込み成功だ。


 後はあの猿がどれだけ有能かどうかで全てが決まる。

 ちゃんと教育しておいたから大丈夫なはず。




——




 あれから数時間後。


 敷地の前に人が集まって来ていた。


 「はい!そこの方!この猿や犬を使ってみませんか!今なら無料です!こんな曲芸も出来ますよ!」


 そこで俺は、鉄の猿や犬に曲芸をさせる。

 火の輪をくぐらせたり、人間には不可能な組体操をさせていた。


 これに反応し、多くの人が集まってくる。


 「やべぇ!こんなのみた事ねぇ!母ちゃーん!面白そう!借りてみようぜ!」


 「そうだね。面白そうだね。かっこいいお兄さん、彼らは農作業は出来るのかい?」


 「絵から出てきたような、お方、、かっこいい、」


 順調だ。


 やはりSランク冒険者ぐらいを無限に貸し出し出来るのは、半端なく強い。

 最上位クラスの争いだと割と論外だが、そうでないならいい感じだ。


 「勿論農作業も出来ます!けれどある程度は自分たちの農作業について教えてあげて下さい!一度覚えた事は忘れないので、後悔はさせませんよ!」


 「値段はいくらかねぇ。お安くしてくれるんだろ?」


 「もちろん!一日1000円で良いですよ!それに夜になると自動で帰ってくるので、また戻ってくる必要もありません!」


 「やすくて便利だねぇ、お兄さん。借りようかねぇ、、それと、かっこいいねぇ。実際見るともっとかっこいい」


 「そうですか!良かったです!」


 とりあえず、今は一日2000円が基準だ。

 それを結構値引きしている。



 こう安い上に便利でサービスも良いだから、すぐ人気になるのだ。

 計画通りだ。



 

 と言いたかったが、今の人が集まってきているのは俺の顔が良いからな気がする。

 滅茶苦茶、美少年フェイスを持っていた。

 

 親に感謝ではある。

 親に感謝ではあるが、人気の要因は他のであって欲しかった。



 まあ、便利だから良いけど。

 使えるものは使って損はない。






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