第百九十四話 他四人との戦い
巨大な階段を登り、岩山を登っていく。
その岩山の頂上の付近は、より魔力が濃い。
今度は魔力を上手く合わせ、更に自分のものに出来ないと駄目そうだ。
ただ、修行を生かせば簡単だった。
それに上に来れば来るほど、山の魔力が回さんの魔力の感じと似てくる。
故に容易く行けた。
「•••••••••」
あっさり、階段を上り切った。
そして、非常に巨大な城が見える。
この城の門だけでも俺の何十倍の大きさで、城の中も豪華絢爛な感じだ。
それと、門の前には四人の仙人が立っていた。
近くに巨大な鳥も三匹いた。
「ごめんなぁ。大空。お前を殺して連れてこいと。ボスからの命令だ、、」
仙人の内の一人は漢さんだ。
申し訳なさそうな顔で、俺を見ていた。
••••••。
「うわー!!凄まじい!絵になる美少年!見えます!見えます!!師の師の好みが見えます!!あまりに気色悪い!!おえー!!」
「おぅぅ。あぁぁあ。がぁ、」
他の仙人の人も話す。
一人は薄着を着た少年。
もう一人は、半分ゾンビみたいな120歳ぐらいのお爺さんだ。
「最後に、一つ。自分から何故、あなた方は回さんに従うか聞いても良いですか?」
「私らの根源は、我が師故に。我らは師の教えで食欲、睡眠欲、性欲を断ち切り、私達は人から進化した。師の真似をし、「変異」にも至った」
そして俺の質問に、杖をつくボロボロのお爺さんが答える。
このお爺さんがここのトップだったはず。
この四人と鳥の怪物が、今目の前にいる全部だ。
「きえーー!!!!!」
直後、襲いかかってくる三匹の鳥。
ギザギザの歯で、俺に噛みついてくる。
「••••••「二重模倣」、『光魔法』「付与」」
手に持った三つの木の枝に、光の属性を「付与」する。
そして、三匹の鳥にぶん投げた。
鳥達の頭は無くなる。
「私や漢、呂は昔の師を尊敬していた。いや、今も一応しているが。故に従うのだ。「変異」」
「そうだぁ、ごめんなぁ、、あの方には恩があんだぁ、大空、「変異」」
「嫌な仕事ですが!何事も一辺倒!庶民たる自分がかここまでこれたのもボス故!頑張りましょう!「変異」」
「ぁぁあ、「変異」」
この間に、四人から魔力が溢れ出す。
魔力が固形化し、それぞれ様々な白い武器?を持つ。
瓢箪、扇、笛、板だ。
遂に、始まった。
「すまんなぁ、喰らえ、」
すぐ漢さんが手に持った扇を、思いっきり振るう。
扇から凄まじい風が来た。
丸々、山の一部と階段の多くが吹き飛ぶ。
とんでもない風圧だ。
「•••••••「幽霊」、「結界」」
「見えます見えます!!上に行きたいという気持ちが見えます!!」
「幽霊」の能力で、風を透かす。
その間に「結界」を足場に空を飛び交い、空中に行った。
「、「二重創造」」
両手を合わせ、巨大な鉄の塊を何個も作る。
DX刀の整備用に鉄の構造式は覚えていた。
この巨大な鉄を大量に落とす。
まず目隠しだ。
「無駄です!攻撃したいという気持ちも読めていますよ!」
感情が読まれていたのか、少年の仙人が横から来た。
足から植物を伸ばし、横から来た。
そのまま、長い笛で殴りかかってる。
「、、『融合』。解除、「結界」」
「は!は!」
『融合』も解除し、服から取り出したDX刀。
「結界」を足場に、DX刀と笛で数瞬打ち合う。
ただこちらが通常状態に戻っていた為、流石に押し負ける。
次撃ち合うとDX刀を弾かれそうだ。
「分かります分かります!次あなたはぼくを一発で殺そうとしています!気を付けます!」
「、「切断」」
こうして、油断を誘った。
剣戟の最中に、突然能力を変えたのだ。
仙人の笛は「切断」の能力で、概念的に切れる。
このまま、胴体もDX刀で切り落とす。
「油断しました!!感情が読めても能力を知らないと!意味があんまりなかった!お助け下さい!お師匠様!」
「あぁぁぁ、あまぁぁたぁれるなぁぁぁ、」
こうして、生き別れた仙人の体それぞれが地面に落ちていく。
ただ、未だ巨大な鉄が地面に落ちている最中だった。
そろそろ、下の仙人達にぶつかる。
「「二重模倣」、「結界」「透明」、、」
と同時に、「結界」を足場にし。
「透明」な状態で、高速で下に突っ込む。
誰も感知できない状態だ。
「、、とりあえずぅ。返すぞぉ」
「、、「切断」、」
直後、激烈な風が起こり。
凄まじい風圧と、大きな鉄の塊が丸々こっちに来た。
このまま、突っ込む。
鉄の塊はDX刀に纏わせた「切断」で切る。
風も霧先さんの真似をして突っ切った。
「ああぁ、ぁ、きらぁぁぁれたぁ、、ぅ」
そして、地面に突っ込む。
120歳ぐらいの仙人の首も切った。
彼の首から血が吹き出す。
これで二人目、と思った瞬間。
彼の頭が生え変わった。
「おいおい。俺の体を切るんじゃない。死ね」
彼の生え変わった場所は若返っていた。
ちゃんと黒い髪も生え、歯も復活している。
即座に素手で俺に殴りかかってきた。
俺はバク宙で、後ろに回避する。
「これがこの体で出せる最高の力。は、」
背後から瓢箪を持った老人の人が瓢箪で殴りかかってくる。
凄いスピードだ。
前からも若返った仙人が、板で殴りかかってきた。
「••••••「二重模倣」、『領域』。「再生」。「勇気」」
前後に対応する為、両手で己の手首をそれぞれ引きちぎる。
これにより、手首から凄まじい勢いで血が吹き出す。
そして手首を、前後に向ける。
「、、ちっ、予想外、」
俺は血を『領域』で操り、変形させ。
二対の、血液のドラゴンの顔を作る。
この血を二人に噛み付かせま。
「、、、この体、、私が借りている身で、申し訳ない、」
二人はドラゴンに頭から喰われ、重傷を負う。
俺はドラゴンの歯に「勇気」を纏わせ、本当の牙にしていたのだ。
「、、俺は不死身だ、、」
若返った方は一瞬で更に若返り、無傷になる。
一方、未だお爺さんの方は瀕死の重傷を負い、倒れ、体から魔力が抜け出す。
そして、俺は能力を使う。
手首はもう能力で「再生」していた。
「「切断神速」」
「呪いを、」
DX刀を持ち、若返った方の横を通り過ぎる。
若返った方の首に切り込みを入れた。
試しに相手が暫く死なない程度にしている。
一方、切った際何かしらの魔力が俺に流れ込んできた。
「俺は不死身だぁ!」
男性の頭は生え変わり更に若返り、結果として無傷になる。
一方、俺にもあの男性が負った傷が出来た。
つまり、俺の首も半分切れる。
「••••••••」
即座に、俺は頭を抑える。
強引に首をくっ付けた。
一方、遠くにいた漢さん達が俺を見る。
さっきから、漢さんは胴体が生き別れた少年に触っていたのだ。
「ごめんなぁ。他者を癒せる俺がいる限り、こいつらは復活し続けるんだぁ」
「即復活しました!!漢さん!ありがとうございます!そして大空千晴!次は負けないぞ!」
漢さんの能力により、最初に倒した少年が蘇っていた。
少年は白い笛を持ち、俺に向かってくる。
「•••••••」
直後、何故か俺の動きも止まる。
老人の方から抜け出した魔力が、俺の体に纏わりついていた。
これのせいで動けない。
「••••••『変革』「強奪」、「生前強奪」」
俺は足元から無差別に大量の岩の柱を出し、少年の仙人や若返った仙人を妨害する。
追加で「強奪」の能力で、近くの二人から魔力と記憶を奪う。
「、、何となく、分かった、」
これにより、少年や纏わり付いている魔力が何を考えているか、多少分かった。
「変異」を使っている相手には効果が薄いが。
それでもこのほんの少しの時間で、不死身に見える仙人の弱点を理解出来た。
「『変革』『不快』、『不快ビ壊ム』」
即座に、俺は黒いビームを放つ。
岩の柱を貫通させ、柱の奥の若返った仙人を狙った。
油断があったのか、その仙人は無抵抗にビームを受けた。
「ぁぁぁぁ!、俺に何をしたァァァ!ぎゃぁぁぁぁ」
『不快』の能力で、発狂する若返った仙人。
今度は纏わりついてくる魔力を黒いビームで狙う。
ただその魔力はビームを避け、俺から離れる。
ようやく動けるようになった。
「邪魔されましたが!!そんな能力と知っていれば効きませんよ!分かります!次はまた刀でこちらの首を一撃で飛ばそうと、」
既に岩の柱は、少年の仙人によって全てたたき伏せていた。
こなまま少年は笛で殴りかかってくる。
「『光魔法』、「付与」」
俺はDX刀に光を「付与」し、投げた。
光の速度でDX刀は少年の首に向かう。
これに少年は反応できず首が消え、血が吹き出した。
そして、漢さんの目の前に立つ。
「••••申し訳ないですが。死んで貰います。漢さん」
「まじかぁ。一瞬でぇ。能力の全貌がわかんねぇ、、、もう俺と李山さんだけ、、やるかぁ、、」
次の瞬間、漢さんと老人から出てきた魔力が混ざり合う。
彼は肉体が無くとも、魔力だけで生きていけるようだ。
「「切断神速」、」
その間に漢さんの横を、俺が通り過ぎる。
ただ、この斬撃は避けられていた。
完全に読まれている。
本当にただ通り過ぎただけだ。
「完全だ。李山さんと俺で、、師の頂きに近い、は、」
漢さんが俺に向けて、手に出した扇を振るう。
強烈な風が起きた。
先ほどより、一段強くなっている。
「、、『停滞』「切断」、」
『停滞』の能力で風を少し止め、この間にポケットから木の枝を出す。
この木の枝で、風を切った。
風を何とか耐える。
「よく耐えた。今度は私だ」
直後、漢さんが白い瓢箪を手に出す。
これに全てが吸い込まれる。
周りの石や巨大な岩が、瓢箪の中に消えていく。
何とか気合いで耐える俺にも、様々な岩が襲い掛かる。
仕方ない。
また血を使う。
「「切断」、『破壊』」
軽く、木の枝で己の首を断頭する。
すぐくっつけた。
この間に出た大量の血に、「切断」の魔力を込めている。
それで周囲の吸い込む風を切った。
「、、、マジか、」
「『破壊』「倍増」、『壊笏』」
その隙に当たったら大体即死する黒い棒を投げる。
能力で投げた速度も「倍増」していた。
何とか仙人は、黒い棒を避ける。
「近づくのはリスキーだが、私たちは接近戦で、」
そのまま、瓢箪で殴りかかってくる仙人。
相当の身体能力だ。
更に、相当「切断」の能力を見せてしまった。
即死させるには一番便利な能力だが。
能力の制限時間も近い中、即死させるにはこれしかやい。
「「爆破」「再生」、、「勇気」」
わざと、瓢箪を頭にうける。
頭から凄まじい量の、血が吹き出した。
「勇気」でガードして尚、まあまあの致命傷だ。
「まさか、、やるな、」
ただ、だからこそ血が仙人に思いっきりかかった。
つまり、魔力を纏った俺の体の一部が、仙人に触ったのだ。
魔力で触れた部位を爆弾にする能力が、起動する。
「さようなら」
そのまま、起爆する。
漢さんの全てが爆弾として爆発した。
そうして、瀕死の漢さんが倒れる。
色々千切れかけだ。
「•••••••」
漢さんから抜け出した魔力も、近くでうろうろする。
他の仙人の体はもう使えない。
その間に、俺の頭も再生していく。
「再生」の能力で、まあまあの致命傷なら多少時間があれば治る。
「••••よし。次だ」
あっさり、元に戻る。
ここから本番だ。
ただ、結構時間を使ってしまった。
修行のお陰で、「二重模倣」を一度に使える時間が30秒から3分になっていたが。
とは言え、使える時間はもうあまりない。




