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第百九十三話 無理ゲーでも逆転出来るのかも









 「マジかよ、、なんだよ、ずっと舐めプしてただけじゃねぇか、、」


 四人の仙人が、全員「変異」を使う。

 彼らの手にはそれぞれ白い武器?が現れた。

 剣、花の入った籠、白い花、棒、を持つ。


 それを絶望した顔で、テェフルやはじめは見る。


 「大空さん達。舐めプして悪いね。残念ながら、これに至れたものだけが仙人なんだ」


 「、、ほんと、ただの田舎の庶民だったアタシをここまで連れてきたのはあの方なんだがぁ、、なんであんな性格に、」


 平然と話す、花籠を持った中性的な仙人。

 頭を抱える、白い花を持った女性。

 

 これを見て、無言ではじめは立ち上がる。


 「、、『凄い火(フレイム)』。「転写」「火魔法」『凄い火(フレイム)』」


 即、はじめは仙人三人に向けて、巨大な火球を放つ。

 一体を昼のように照らし、何人も消し炭にできる大きさの火が彼らへ向かう。


 「は。俺がやる。どいてろ。」


 「アタシごと行け。もうさっさと片す」


 これに対し、白い棒を持った子供の仙人が構える。

 直後子供は自分の念力を使うと共に、その棒を振るった。


 念力もあいまり、火魔法は跳ね返される。


 「マジかよ!!こっち来たんじゃねぇか!」


 「『凄い水(リバー)』、「転写」「水魔法」『凄い水(リバー)』」

 

 火魔法を消す為、はじめは大量の水を出す。

 巨大な火と大量の水がぶつかり、凄まじい量の水蒸気が起きた。

 けれど、消化できた。

 

 「ごめんな、アンタ」


 水蒸気の中から、体の一部が炭と化した女性が出てくる。

 拳を振りかぶった。


 はじめの腹を全力で殴る。


 「、「勇気」、ぐ、、ぐは、がは、」


 あまりの威力で、血を吐き出しながら吹き飛ぶはじめ。

 幾つもの岩を壊していく。


 「私がさくっと殺す。その未来は視えていなくはない」


 吹き飛んでいるはじめに、仙人の男性が相当のスピードで突っ込んでくる。

 彼は唯一使える片手で白い剣を持っていた


 「••••••大丈夫••••です••••よね••••••「雷の移動(セト)」••••••」


 直後、雷の速度で何かが男性に突撃してくる。


 青白い瞳をした少女だった。

 男性は感電する。


 「ぼふ、痛いな、、だが、視えていた。大した事はない、いや、女、ふ、触れてる、最近、無縁、ふ、」


 雷の速度で移動していた少女自体は、手で押さえていた男性の仙人。

 怪我自体もない。


 ただ、動揺する。

 少女を両手で持つ。


 「ど、どっか行け、女、の子、?ほい、」


 「••••••い、痛い•••••••皆、これより痛い事を••••••」


 仙人により、少女は近くに転がされる。

 岩が背中に突き刺さり、割と痛かった。


 その間に、血だらけのはじめは蹴りを放っていた。


 「達人流奥義「浸透」。「転写」「達人流」「浸透」」

 

 「、凄まじい威力か、」


 男性の仙人は白い剣の峰で蹴りを受ける。

 凄まじい衝撃が、剣に走った。


 と同時に男性は、わざと剣を逸らす。

 こうして衝撃を逸らした。


 「剣の極みこそ、私の手にあり。勝てるか」


 その逸らすと同時に、はじめの足の健を切りに行く男性の仙人。

 

 片手で切り付ける。


 「「勇気」、「転写」「勇者流奥義「勇気」」」


 はじめは足に多重に魔力の壁を展開する。

 この壁で剣を多少妨害した。


 そして何度かバク宙をし、剣を避けた。


 「視えているぞ、全て」


 と同時に手首を上手く使い、軽く剣を投げる男性。

 再度剣を掴み、剣にあった慣性を消す。

 

 そして、またはじめに切り掛かる。


 「はじめ!おい!お前!死ねよ!邪魔すんな!!お前!!」


 「黙れ。お前が死ね。強化された俺の力の前では、手も足も出ない」


 一方、テェフルは仙人の念力で直に体の動きを固定されていた。

 何とか指だけ動かし、テェフルはガトリングを乱射する。


 ガトリングの弾は仙人に逸されるが。

 その過程を「無限」で再現する事で、念力で飛んできた岩も何とか防御する。


 「すいません!!誰か!僕にも加勢を!!「変異」使った藍原さん相手は流石に無理!僕は隙を晒した相手か弱っている相手を黄金にする事しか出来ませんよ!」


 「このレベルで僕の相手は無理でしょ。それと、大空さんと僕と一人称被りの縁で、殺すのは辞めとこう。王子を殺すと流石に面倒だし」


 更に中性的な仙人は、金色に輝く瞳を持つその少年に向かって歩いて行く。


 少年の周りの岩や植物は、全て黄金となっていた。

 だが仙人は黄金にならず、まっすぐ進んで行く。


 「•••••••••だったら、また••••••魔法を使う、」


 「アンタは逃さないよ。殺しはしないから抵抗すんなよ」


 「••••••ごほ、ごぼぼ••••」


 雷魔法を使う少女は、女性の仙人に拘束される。

 白い花で口を塞がれ、持ち上げられた。


 少女は声も出せず、ジタバタする。

 それらをテェフルは見ていた。


 「マジかよ!!全体的に終わった!不味いじゃねぇか!、、いや!マジか!私超天才超美少女だったわ!」


 はじめすら、男性の仙人に押されていた。

 この中で、多少でも余裕があるのは自分だけだった。


 そして、テェフルは己が超天才超美少女だったことを思い出す。


 「行ける!使える使える!!思い出せ!私の根源!いや!思い出すほどじゃねぇ!いつも想ってるわ!」


 ついでに、千晴とここでの修行が「変異」に至るための物では、と話していたのも思い出す。

 フレジアがどう「変異」に至ったのか、自慢してきたのも思い出す。


 「もしかして、俺らみたいに「変異」をこの場で使えるようになろうとしてんのか?出来ても勝てないだろ。こっち四人だぞ」


 テェフルの頭の中を、色々が巡る。

 無理やり巡らせる。

 

 姉妹のクローン達と、仲良く戯れ合った事。

 お母様が頑張った自分へのご褒美として、欲しい能力をくれた事。

 はじめが自分の為に、上司と色々交渉してくれていた事。

 千晴が優しく色々導いてくれた事。


 「•••••••••」

 

 それを守る為に、自分は強くなりたかった。


 違う。

 全ては自分が欲しいから、強さが欲しかった。

 それだけだ。

 そして、今それが色々脅かされていた。


 「すげぇ。あっさり行けた。超天才超美少女のリーダーと同じの体だけはあるぜ!」


 気付いたら瞬間から、テェフルから魔力が溢れ出す。

 魔力が固形化し、勝手に髪どめが出てきて、長い髪が纏まる。


 更に、何となく「変異」した時の能力の使い方も分かった。


 「、、惜しい才能か、、俺たちの領域にこの段階に踏み入れるなんてな、」


 「おっしゃー!!お前ら!私たちで全員ぶち殺してやるぜ!!!」


 「変異」で強化されたテェフルは、念力を強引に突破する。

 即座にガトリングをぶっ放す。


 「「変異」相手は、、まず、何が強化されたか、よく確認する必要がある、、、」


 子供の仙人がジャンプし、弾丸を避ける。

 観察を始めていた。


 直後、テェフルの真横に中性的な仙人がワープしている。


 「先にハメ殺すのも手だよ。変に希望を持たせると、負かした時辛いしね」


 そして、仙人はテェフルの脇腹に蹴りを放つ。


 テェフルはもろに蹴りを受け、吹き飛んでいく。

 転がっていった。

 中性的な仙人はまたワープしようとする。


 だが中性的な仙人はその直前で、見えない何かから蹴りを受けた。


 「ぐ、痛いな。何これ、美しい人からの蹴りは嫌いじゃないけど、」


 「おっしゃー!この形態だと!私は「無限」をちょっと動かせるんだぜ!?」


 「、、なるほどな。俺を追いかけてるのは、その原理と、」


 「無限」に再現されたガトリングの弾は、子供の仙人も追いかけてる。

 子供の仙人は棒で銃弾を弾こうとするが、その度に銃弾は勝手に避けた。


 「これは面倒。幾何。多分テェフルさんと相性良いから頼むよ。僕達と変わって」


 「分かったよ。アタシが変わる。興国も第二王子を鎮圧してといて」


 両手で捕らえていた少女を、女性の仙人は近くにぶん投げる。


 すぐテェフルに向けて、走り出した。

 

 「おっしゃー!!隙ありだぜ!「無限」を拡張!」


 この中で、地面に着地したテェフル。

 自分が先ほど転がった部分、と能力が認識している部分。

 そこを大きく伸ばし、女性の仙人の居る場所もさっき自分が転がった場所判定にする。


 「面倒な能力だね。は、」


 すぐ女性の仙人は、魔力で再現された吹き飛ぶテェフルにぶつかった

 先ほどのテェフルと同じく吹き飛ぶ。


 ただ女性の仙人は手に持っていた花を、凄まじいスピードでぶん投げる。

 けれど、魔力で再現された吹き飛ぶテェフルにこれも妨害される。

 

 「、、私が隙を作る。私は大丈夫だと視えているから、加勢は不要。それでやれ」


 一方はじめと戦いながら、これらを見ていた男性の仙人。

 はじめの隙を見て、剣に魔力を込め全力で振るう。


 剣から斬撃が飛び出る。

 この斬撃は全ての人の体も岩も、「無限」も何も切らなかった。


 それを、他の仙人はジャンプで避ける。

 はじめもジャンプし、避けていた。

 テェフルと他二人はモロにくらっていた。


 「な、なんだ?あ、幸せだぜ、、やべぇ!死ぬ!」


 「••••••••復興したい、、••••••」


 「金です。全ては黄金の為、人類皆、僕の魔法で黄金にしたい、」


 斬撃を受けた全員が気が抜ける。

 魔法も能力も使う気が失せ、全てが解除される。


 「、アンタも終わりだね。こっちは殺してOK、か、」


 そんなテェフルに、女性の仙人が歩いて近づいてきていた。

 女性は拳を振り上げる。


 「もう避けられないよ、アンタ、トドメを、ぐえ、」


 「「勇者の神速」、「転写」「変人流」「勇者の神速」、、」


 その間に、テェフルの方に加速してきたはじめ。

 仙人の女性にラリアットを喰らわせ、吹き飛ばす。


 剣を全力で振るったことで出来た、男性の仙人の隙を着いたのだ。


 「、後、急いで、テェフル。魔力を合わせてより強大な火魔法を使うよ。あの女に向けて。何回かしたからこの形態でも行けるでしょ」


 「確かにやってたじゃねぇか!修行が役に立つぜ!合わせようぜ!はじめ!」


 大至急二人は軽く手を合わせ、魔力を動かす。

 二人の魔力が交わる。


 直後、中性的な仙人がワープしてくる。

 手と手と離させようと、はじめの手にチョップした。

 

 「、、『凄い火(フレイム)』、「転写」『凄い火(フレイム)』」


 「おっしゃー!!私ら仲良しだぜ!『凄い火(フレイム)』」


 「あー、二度目は邪魔できないか、、大空さん、ほんとタフだね、」


 仙人からのチョップを、はじめは気合いで耐えた。


 そのまま魔力を混ざり合わせ、凄まじく強大な火魔法を放つ。

 超巨大な火が岩や木を燃やし、前面に広がっていく。


 「良くやるね、大空さん達。それって実践だとほぼ出来ないレベルの高難度だけど。土壇場で成功させるなんて。凄まじい集中力と執念」


 「、あー、アタシは物理攻撃じゃ死なないが、そういう事ね、」


 火に巻き込まれた女性の仙人は、一瞬で灰になる。

 

 死にはしなかった。

 そして体も再生していく。


 「これを「無限」で再現すんだろ!はじめ!協力すればお母様みてぇな魔法も「無限」に再現できるぜ!」


 テェフルが能力を使い、何度も何度もこの火魔法の動きを再現し続ける。


 女性は再生してすぐに、火魔法で灰に戻る。

 これにより全く動けない。


 「、、幾何には悪いが、視えた通り、、隙だらけだ、は、」


 また、男性の仙人は魔力を剣に大量に流す。

 そして、斬撃を放った。


 魔法を放った直後で隙だらけの、はじめとテェフルを狙う。


 「••••••失礼します•••••「雷の移動(セト)」••••••」

 

 このタイミングで、雷を使う少女が男性の仙人に頭突きをする。

 

 男性の仙人の体は、一切動かない。

 そのまま剣を振るえる体勢だった。


 「、、今回も視えているぞ、ただ、危ないから。こっちに、」


 ただ男性の仙人は動揺し、斬撃を放つタイミングがズレる。


 故に、はじめとテェフルはそれを避けられた。

 追加で、もう一度手を合わせる。


 「、、もう一度やろう。今度はあの剣を持つ男。テェフル、今度は風魔法。『風魔法(ゲイル)』。「転写」『風魔法(ゲイル)』」


 「マジか!勿論だぜ!行くぞ!『風魔法(ゲイル)』」


 「邪魔、出来ないかー、もう慣れたもんだね、大空さん達」


 中性的な仙人の妨害も無視し、二人で風魔法を放つ。

 凄まじい強風が巻き起こり、多くの岩や木が巻き上がる。


 こんな風が、男性に向かう。


 「、、私の負けか、、未来が視えても、集団には敵わん、」


 風により、遙か彼方へ吹っ飛ぼうとする男性の仙人。


 しかし、男性は念力で押し留められた。

 子供の仙人が、気合いで止めていた。


 「ぐぎぎ、こっちも一応集団だろうが、、俺らも四人、、」


 「最後の最後で僕がイキリましょう!よくも王子の僕をここまで痛めつけてくれましたね!仙人達はジワジワなぶり殺しにします!」


 念力に集中する子供の仙人が、地面から伸びてきた黄金で包まれていく。

 その仙人は息苦しくなる。

 

 黄金を操る少年は、仙人を窒息死させる気だった。

 

 「これは駄目だね。それと、流石にそれは辞めてね」


 その少年の隣にワープしてきた中性的な仙人。

 こうして少年の脇腹に蹴りを入れ、黄金を操るのをやめさせる。


 「ぐは、蹴りが痛い、」


 「後、降参、降参。大空さん達に、流石にこっから勝てないね。僕がワープの判断を誤ったか」


 「、、俺が足手纏いだったか••••••全員がやる気ないせいだったか、」


 そして、両手を挙げる中性的な仙人。

 子供の仙人も両手を挙げる。

 どちらも「変異」を解いていた。



 「マジか!勝った!やったー!!多分勝ちだぜ!これ!」


 「••••••テェフルはまだ「無限」を解かないで。私が特別な能力が「付与」された手錠を付けるまで」


 はじめは仙人二人に歩いて近づき、特別な手錠を彼らの両手につける。


 これにより、二人は魔力を放出する事が出来なくなった。

 「変異」も魔法も魔力感知も使えなくなる。


 「、、ごほ、」


 直後ふらつき、血を吐くはじめ。

 気合いで耐えていたダメージが一気に来たようだった。


 倒れそうになる。


 「!?、マジか!大丈夫か!仙人共のせいか!?」


 「、、それもあるけど、、ずっと個人の魔力動作量を超えて、魔力を動かしてたから、、、ありがとう、テェフル、」


 急いで、テェフルがはじめを支える。

 腕を持ち、はじめに寄りかからせる。


 これにより、はじめは倒れずに済んだ。


 「、、けど、千晴が、もっと頑張ってる、、ここの上位二人は、、あっちにいる、、姉の私も頑張らないと、」


 けれどテェフルから離れ、はじめは一人で立とうとする。

 フラフラして、意識を保つのがやっとの様子ではあった。

 

 「マジかよ、ただ、はじめも頑張ったはずだぜ!?多分!!お前らも集まれ!はじめに賞賛の嵐しようぜ!!」


 「まあ、そうですね。僕達を呼んだのも大空さんですから。よっ、美人」


 「••••••頑張っていました••••••いつも、ありがとうございます••••」


 「すっげぇ!凄いぜはじめ!多分凄いぜはじめ!千晴より多分凄いぜはじめ!」


 三人で、楽しそうに一人をチヤホヤする 


 けれど、はじめは冷や汗をかき焦ってもいた。

 心配そうな顔もしている。


 「大空さんの言う通り。本当に焦った方がいいよ。上にいるのは上位二人だし、何よりここの王がいる。あれは僕達とはまたレベルが違うよ」


 「••••••」


 「マジかよ、、やべぇ、、ただ、そもそもどう上に上がんだよ!修行受けてねぇぞ!」











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