第百八十九話 アウトラインの修行
証拠隠滅成功。
お風呂場から姉ちゃんの部屋、その間の通路に至るまで、全ての証拠を消した。
その後、朝食もちゃんと食べ。
もうじき午前9時だ。
一応、準備は完璧だ。
「なぁなぁ、千晴、、、また、ちゅー、、ちゅー、しようぜ、、愛してるぜ、」
と考えていると、テェフルが後ろから抱きついてくる。
直後、テェフルは首筋やらにちゅーをしていく。
俺はまたしても冷や汗をかく。
「さ、流石に、、もうじき回さんが来るし、、人前でする事ではないよ、、」
「いいじゃねぇか、、私超絶美少女だしよ、、千晴となら、誰が見てても、、嫌なもんじゃねぇと思うぜ?」
「そ、そっか、、まあ、そうかな、?」
この原因は、原因は兄の自分からもしてしまったから故に。
あまり、拒否し切れないのもやばかった。
後愛故の勘違いでした作戦の為にも、否定し切れない。
要はこの辺の証拠は消せきれていない。
「•••••はぁ、、離れて、離れて。テェフル。くっ付くにしても人前でする事じゃない」
「あ、あー、、マジか、、あの有名な織姫と彦星って、こんな気持ちだったんだな、、」
気を遣って、姉ちゃんが引き剥がしてくれる。
本当にありがたい。
嫌な言い方をすると、俺の手を汚さずにテェフルを引き離せた。
何か、どんどん俺がクズになっていく。
少し暗い気持ちになる。
「こんこん!!」
次の瞬間、ドアのノック音を、外で誰かが口頭で発する。
明らかに回さんだった。
遂に、あの修行が始まる。
「おはああようございまああす!!今日から修行さいかいです!!!」
扉が開き、ニコニコ笑顔の回さんが家?に入ってきた。
いつも通り薄着だが、いつもと違い回さんはテンションが高めだ。
俺とは対照的に。
「、、遂にこっからか、なぁなぁ!千晴!すぐに追いついてやるぜ!千晴!な!」
「お、追いつけるかな、、一、二週間のアドバンテージがあるし、、」
テェフルは俺の肩に腕を置く。
距離感高めに絡んでくる。
とりあえず、テンションだけは昨日までと同じだ。
戻って良かった?
「皆ささん!!!すぐ用意しまああす!着替ええて!まあっててくださあい!!」
「••••••分かりました、、」
いや、良い訳ない。
まずテェフルを正道に戻さねば。
姉ちゃんが正道ではないと言う気はないけれど。
今のテェフルは、回さんにバレるバレない以前の問題だ。
このまま俺にべったりになっても、恐らくテェフルにとって良い事はない。
頑張って考え直して貰わないと。
——
そのまま、皆薄着を着て。
いつもの修行部屋に来た。
そこで身振り手振り、回さんが解説をし始めた。
「わたあしたちがやるのは!!ぼおちゅうじゅつです!!」
「ん?ぼおちゅうじゅつ?なんだそれ?」
「房中術?、、房中術?、?まさか、」
テェフルは首を傾げる一方。
姉ちゃんは怪訝な顔で俺の方を見る。
不味い。
「•••••••••もしかして、千晴、、やってた?」
「はぁい!体を触れあわあせるだけでももいいですが!こおびの方が効率がいいいので!!昨日今日のあなあた方みあいにしてまぁした!!」
本当に嬉しそうな回さんが、大声で叫ぶ。
普通に、回さんに昨日の全てがバレていた。
何なら回さんとの云々も、姉ちゃん達にバラされた。
隠蔽の意味が、全て無くなった。
お互い完全にバレてしまう。
「マジか!昨日みてぇなことすんのか!!マジで丁度いいじゃねぇか!最高じゃね!?」
「•••••••••はぁ、、モテモテだね、はるちゃん、」
「•••••••ごめん、、言い訳すると、そっちの方が効率が良いらしくて、、」
ただただ、自分が自分で恥ずかしい。
何て情けない。
この場で、詫び切腹をしたくなる。
流石に人前ではしないけど。
「••••姉の私に謝らなくて良いとは思うけど、、テェフルはどう思う?」
「千晴!すげぇ!!ここにいる全員とやったんか!じゃあ今度四人でしようぜ!三人より四人でしてみてぇ!!絶対あったけぇだろ!」
「い、いやー、それはない、、別に凄くはないし、、」
その上で更なる地雷が俺にはあるのが、本当に最悪だった。
こう言うのが上手くなっていたのは、回さんが理由ではない。
本当に切腹後の介錯が欲しい。
冷静に考えると、介錯云々はただの逃げではあるが。
「皆さん!どおっちにしまあしょうか!ふれああうだけでもOKです!わたあしとするのもOK!実は!!わたあしは男要素もも持つ!けど、ちはあるが望むなら!!他は見学にまわわって!それも学びびになりまぁす!」
「••••••あの、回さん。何をするにしても、一人で三人に修行を付けるのって難しいような?どうする感じですか?」
とりあえず一旦、真面目に修行を受けよう。
また、後回しにする。
後回しはあんまり宜しくないが、時間が解決してくれる事もあるはず。
「•••一人で三人は、さすすがに難ししいので!!ちはある、さんに一人教えてて貰います!!ちはある、さんは!もう頂上に行けけるレベル!なのでで!教えられる!!そして教えるのも修行にになりまぁす!けど、ちはあるが望むなら、、他はは見学でも、、」
「そ、そんな感じ、、そっか、、見学というプランもありと、、」
つまり姉ちゃんかテェフルの内、片方を俺が担当するらしい。
いつの間にか、俺はそのレベルまでなれたようだ。
更にはもう頂上に行けるレベル、つまり仙人ぐらいであるとの事。
これは相当嬉しかった。
「マジか!じゃあ千晴!私に教えてくれよ!負けたくねぇからしようぜ!いや、回から教えを受けた方が成長出来んのか!?」
「実は!!!この修行は!見てているだけでも!参考になりりまぁす!!見るるだけでも参考になりまぁす!!」
大声で回さんは言う。
俺の方をチラチラ見てきてもいた。
露骨に期待の目線だ。
「ま、まあ、テェフル。俺とは関係が近過ぎるというか、、一応、他にも関係を広げた方が良いんじゃない、?そしたら、テェフルもぶぁんぶぁんじゃないドキドキを他の人に感じるかもだし、」
「マジか!他のやつに新たなドキドキ感じんのか!!回!じゃあ修行しようぜ!私、回の事好きだぜ!?なんなら超天才超美少女だから、あれをしてもしなくてもとんでもなく成長出来るぜ!?」
「!!?、ちははるさんはいいいんでえすか!いいでぇすよ、?二人は見学ででも、学びびになりまぁすから、、」
本当に、申し訳ない。
そんな意図は無かったとは言え、テェフルを誘導した感じになった。
ただ回さんは大体女の人なので、テェフルも安心だろうし。
回さんの気持ちが本当なら、修行後に答えを返すので。
多少は、許して下さい。
「••••••••、許して下さい、とりあえず、今は修行なんで、」
「••••千晴は私としよう。姉弟だし、体を触れ合う程度なら大丈夫」
俺は頷く。
姉ちゃんも頷いた。
回さんは硬直する。
「ががががが、があ、、わあかりまあした、いきまあしょう!」
「おっしゃー!!行くぜ!回!!!」
突然歯をガタガタさせた回さん。
急にバグった。
即座に、回さんはテェフルを連れていく。
どう言う感情?
嫉妬の一種だろうか。
だったら本当に申し訳ない。
——
一旦、それぞれ違う部屋に行き。
姉ちゃんと二人きりになった。
「で、千晴。しないとして、これからどうするの?」
「まあ裸になって、とりあえずすぐ抱き合う感じ?」
お互い服を脱ぎ、生まれたままの姿で向かい合う。
そのまま、抱き合った。
姉ちゃんの温かさを直に感じられた。
「、、千晴。ここからどうするの、?」
「とりあえず、ここから魔力を合わせよう。俺は一旦姉ちゃんの魔力にするから、やりやすいはず」
「••••••了解。やろう」
抱きしめ合い、姉ちゃんの心臓のドキドキを直に感じながら。
俺は姉ちゃんと魔力を同じにする。
直後、あっさり混ざっていく。
こういうのは、慣れていた。
「千晴、こんなん、なんだね、すっごいね、ん、」
「ん、うん、」
お互い、魔力が混ざり合う。
これは気持ち悪さがなく、ただただ気持ち良い。
とにかく安心感があって、落ち着く。
ここには媚薬も甘い匂いもないので、一線を越える心配もない。
いつまでもこうして居たかった。
「••••••一旦、辞めよう。何となくこれで姉ちゃんも分かったよね?」
「•••••勿論。分かってるよ。千晴」
ただ修行なので、さっと離れる。
これで姉ちゃんも混ざる感覚を分かってくれただろう。
次だ。
「次に、俺の素の魔力でやってみよう。いきなりだから、難しいかもだけど」
「了解、「転写:回の魔力操作」、これで一旦上手くなったよ、こっちも早く感触掴むね、、ん、」
自分の能力を使い、魔力操作の能力を上げる姉ちゃん。
姉ちゃんの能力「転写」は、一度でも見た対象の体の動きや魔力の動きを自分で完全に真似出来る、というものらしい。
こうして、姉ちゃんと魔力を混ぜ合わせる。
違う魔力を混ぜ合わせてるせいで、少し気持ち悪くなるが。
その一方違うからこそ、お互い混ざっていて、凄まじく気持ちいい。
「二人、だけになるね、はるちゃん、千晴、、本当はダメだけど、ん、」
「そうだね、姉ちゃん、今だけ、」
深く、混ざり合っていく。
混ざり合うごとに、段々姉ちゃんしか見えなくなる。
温かくて、落ち着く。
「、、なる、ほどね、こう言う、、下で、修行しておいて、良かった、、愛してるよ、はるちゃん、、、千晴、それと、、何となく分かったから、一旦、素の私でやる、、」
「、、了解。離れるよ」
お互い、ぱっと離れる。
温かくて良かったのに。
ただ、姉ちゃんの動かし方が回さんと同じでやばくもあった。
流石に制御は完璧なので、間違えはしないが。
「なんとなく分かった。こっちは結構危なかったけど。素なら千晴とでも大丈夫なはず」
「、分かった、行くよ、姉ちゃん、」
「ありがとう、はるちゃん、、いや、千晴、ん、」
また抱き合う。
今度は姉ちゃんは拙く、魔力を混ぜてくる。
二人の体で、一つの魔力をぐるぐる回す。
あっさり、姉ちゃんは上手くなっていく。
もう澱みなく動かさない為。
「ん、こう、だよね、はるちゃん、いや、千晴、」
「うん。上手い、、凄いね、姉ちゃん、」
姉ちゃんに合わせ、俺も魔力を混ぜていく。
実は他の人に合わせるのも、結構コツが必要だった。
初めての経験で、中々難しい。
回さんが、俺の修行にもなると言っていた意味がわかる。
「••••••ん、はるちゃん、いや、千晴、、はるちゃん、、愛してる、」
「姉ちゃん、ん、俺も、」
暫くやっていると、深く深く、混じり合う。
温かくて落ち着いて、本当に良い感じ。
裸で抱き合っていても、黒田やフレジア、回さんに感じる気持ちとは、全く違う。
「あ、ん、ん、私を、おねえちゃんを、あいじんにして、千晴、、メイドでも、何でもする、、」
「ん、んー、愛してるよ、姉ちゃん、けど、離れない?やばくない?」
ただ、姉ちゃんのボルテージがやばい事になってきていた。
一旦、離れたほうが良いような。
またアウトラインをスタートラインにしてしまう。
「••••だいすきだよ、はるちゃん、かっこいい、、本当は、お姉ちゃん、、はるちゃんの、こども、ほしい、、ふたり、ぐらい、、いや、私達みたいになっちゃうから、作るにしても一人、と言うか、千晴、離れて欲しい。私からは離れられない」
姉ちゃんから言われ、ぱっと離れる。
何とか大丈夫そうだ。
「良かった。戻ってきて。不味いかと思った」
「私もそう。良かった。けど、こっちの感情で邪魔して、ごめんね、、はるちゃん、、いや千晴か」
「全然良いよ。教える側なんて迷惑かけられてなんぼだし」
そして、たった数分の間に、姉ちゃんはしっかり上達していた。
相当順調だ。
良い感じ?




