第百八十七話 Q.ねえ。ちゃんと風呂入ってるの? A.はい。
「ふんふふーん」
テンションが高い俺。
その理由はさっきまで、楽しい誕生日パーティをしていたから。
プレゼントも一杯貰えて、嬉しい!
というだけではない!
「そんなに嬉しい?私とお風呂に入れる事」
「結構。久しぶりだし」
さっき姉ちゃんを誘ったら、今日だけは一緒にお風呂に入れる事になったのだ。
テェフルは疲れていたのか、もう寝てしまっている。
いえい!
指輪やかんざしの件もあり、地雷の上でタップダンスをしている間は否め無いが。
その上テェフルには何も伝えてないので、相当邪悪な事をしているが。
まあ別に変なことをする訳でもないし、セーフ。
お風呂は銭湯並みに広いし、恐らくセーフ。
「確かに本当に久しぶり。千晴が高校一年生の時以来?」
「••••••多分そう。懐かしい、、」
その辺は一旦忘れ、感情に浸る。
本当に懐かしい。
もう元には戻れないとは言え、昔を思い出せる。
故に今夜だけで良いからと、姉ちゃんを誘ったのだ。
そうして、脱衣室に着く。
「じゃあ、はるちゃん、、私を脱がせて、」
「了解。はい、はい、」
そのまま、お風呂場に向かう。
未だ、ここには甘い良い匂いは漂っていた。
だからこそ、姉ちゃんも穏やかになれるはず。
何だかんだ上がってきたばかりで、姉ちゃんも疲れているだろうから。
「そしたらさ、千晴、背中とか髪とか洗いっこしようよ、昔に戻った気持ちで、まずは私から、」
「ありがとう!姉ちゃん!」
微妙に積極的な姉ちゃん。
そんな姉ちゃんは丁寧に背中や髪を洗ってくれる。
良い感じ!
後、姉ちゃんがあんまりボルテージを上げてないのも良い感じ!
かなり気を使ってくれていた。
「気持ち良い?千晴。よしよし、」
「んー、ありがとう!」
相当、懐かしい。
途中で両親から規制を食らったが、それでも尚だ。
姉弟なのに微妙にイチャイチャ?しているので、当然だが。
「次は俺が洗うよ。やっていい?」
「、千晴、お願い。好きにして、」
今度は、姉ちゃんが椅子に座る。
俺は背中に回った。
姉ちゃんの長い髪に触れる。
「こうして、こうして、」
パパッと、髪を綺麗に洗っていく。
リンスや色々を上手く活用し、魔力も使って良い感じにする。
凄まじいスピードで、姉ちゃんの髪が洗い終わった。
しれっと手刀で姉ちゃんの髪を切り、整えてもいる。
「ん、やっぱり、良いね。千晴、」
「良かった、姉ちゃん、昔やったのを覚えてた、」
最後に姉ちゃんの髪を纏めて、上げる。
首筋が見えた。
まあ姉なのでそこはどうでも良い。
「背中も洗って、千晴、、」
「当たり前!もう準備済み!」
ぱぱぱっと、高速で背中を洗う。
隅々まで、良い感じに洗う。
姉ちゃんの背中はスベスベで柔らかく、凄かった。
「気持ち良い?姉ちゃん」
「うん、、気持ちいい、はるちゃん、、」
背中も洗い終わる。
最後に、姉ちゃんの全身にシャワーをかける。
懐かしくて、良かった。
姉ちゃんにとって大切な日の前日は、大体こんな風に俺が姉ちゃんを完璧な状態にしていたのだ。
例えば、生徒会選挙の前とか。
「ねぇ、、はるちゃん、」
こうして終わると。
姉ちゃんは俺の方を向く。
目と目が合った。
「お姉ちゃん、、やっぱり相当の美人じゃない?、足も長くてさ、身長も高くて、顔も、キリッとした美人、、化粧無しでこれだよ、?最近よく思うの、、」
お姉ちゃんが足を伸ばす。
確かに、足も長い。
スタイルも相当良い感じだった。
「••••••綺麗だとは思う。他には中々いない、、」
このレベルは、元の世界だと父さんと母さんと庶務とモデル系の人と父さんの知り合いの何人かの人ぐらいだった。
この世界だとホワイトやエゼルさん、フレジアやテェフルや冷奈、カルミナさんのお兄さんやカルミナさん、回さんや帝城のパーティで見た色んな人、これはギリだがイリカぐらいだった。
殆どいない。
割といたが。
「、、けど、はるちゃん、、千晴レベルは全くいない、、こんな、かっこいい、の、」
伸ばした足で胴体をホールドされる。
一気に引き寄せられた。
そうして、抱き付かれる。
温かい。
姉ちゃんの心臓のドキドキが伝わってくる。
「大好き、、愛してる、、はるちゃん、千晴、、生まれてきてくれて、ありがとう、ちゅ、」
「、、愛してるよ、姉ちゃん、姉ちゃんこそ、生まれてきてくれて良かった、。」
非常に落ち着く。
アウトラインギリギリだが、唇を合わせる。
温かい。
それと、お互い理性が残っていた。
甘い匂い込みでも、禁止ラインまでは踏み込んでいない。
危ない。
「大好き、千晴、はるちゃん、私の全て、」
「姉ちゃん、、愛してる、、」
「•••••••••••••」
見つめ合い、何回も唇を合わせる。
軽いキスで、ギリギリ両親に怒られない範囲だ。
と言っても、アウトではある。
流石にその辺の善悪はもう分かる。
ちょっとだけだし、セーフと心では思い込む。
「私たち、こんなに愛し合ってるのに、はるちゃんと結ばれないなんて、、世界は残酷、、愛してるよ、はるちゃん、、」
「そ、そこまで?ざ、、残酷かも、愛してる、」
「•••••••••」
まあ、懐かしくて落ち着く。
寂しい気持ちが非常に薄まる。
I love youなのだった。
「千晴、、お姉ちゃん、愛してる、はるちゃんが生まれてきてくれて良かった、、、」
「俺も、、けど、••••••不味い、」
「•••••••••」
それはそれとして、不味い。
リラックスした事と、回さんとのを思い出させるお風呂場でのグレーゾーンな行為。
それを甘い匂いが助長して。
制御から外れそう。
「••••は?千晴って性欲あったの?」
俺が最初の回さん側になってしまい、姉ちゃんがぱっと素に戻る。
こっちの体を覗き込んで、びっくりしていた、
「き、気のせい。これは、性欲ではないというか、」
「、、当然だよ、はるちゃん、、お姉ちゃん、モデルみたいで綺麗だって、良く褒められるんだよ?媚薬抜きでも、、こんな密着したら、興奮して当然、、」
直後、ニヤニヤし出す姉ちゃん。
更に強く抱き付いてくる。
こっちは相当、恥ずかしい気持ちになる。
気合いで、話を逸さねば。
「き、気のせい、気のせい、よしよし、ちゅ、お姉ちゃん、I love youだよ、愛してる、」
「はるちゃん、、かっこいい、、大好き、、」
「•••••••••••••」
こちらから何回かキスをし、囁く。
姉ちゃんの完全なるモードチェンジを狙う。
何としても誤魔化したい。
「はるちゃん、、、、ん、」
そして、姉ちゃんを押し倒す。
至近距離で見つめ合う。
瞳の中にはお互いしか映らない。
このノリで行けば、行けないだろうか。
姉ちゃんをぶぁんぶぁん?させて、近辺の記憶を消す。
「、、はるちゃん、、」
「、、姉ちゃん、、」
そうして、姉ちゃんが唇を尖らせる。
これは誤魔化せて、、いるのか?
誤魔化せていないような。
というか、姉ちゃんをぶぁんぶぁんさせるのはやばくないか?
「•••••••••ちょっと待て!千晴とはじめ!すぐ行くから!!私もそれに入れてくれ!!」
「?、?、?、、姉ちゃん、、今日はあの時みたいに俺が全部やるから、、全て忘れて、忘れる忘れる忘れる、」
「はるちゃん、、、、んー、、」
何か、遠くから声?が聞こえた気がするが。
それより、唇を尖らせた姉ちゃんの頭を撫でる。
何回かキスもした。
戦法を変える。
「、、んー、、ん、はるちゃん、」
「よしよし、可愛い、可愛い、姉ちゃん、愛してる、、」
このまま俺の手で姉ちゃんをお風呂に浸からせ、体を拭いてパジャマを着せ、寝室で寝てもらう。
その間の姉ちゃんは相当幼児退行するので、色んな記憶は飛ぶはず。
後から素に変えると相当恥ずかしいらしいから。
「んー、、大好き、、かっこいい、はるちゃん、、」
「可愛い、可愛い、、姉ちゃん、」
「、、なぁなぁ、、入れてくれよ、、千晴、、はじめとの間に、私も入れてくれ、、千晴となら行けるから、、」
「!?、、!!?、!?、テェフル!?」
後ろから抱きついて来た、テェフル。
いつの間にか来ていた上に。
感触的に、どう見ても裸だった。
不味い。
「んー、、••••はぁ。良かった。行く所まで行きかけた。姉としてアウトか、」
一方テェフルが来て、素が戻って来た姉ちゃん。
危なかった。
これで、おそらくセーフになはず。
けれど、未だ興奮した痕跡は残ってはいた。
お互い。
「、なぁなぁ、、しようぜ、千晴、、私も千晴の事、大好きなんだよ、、私に全部教えてくれよ、」
「い、いやー、流石に、、、まあ、会ったばかりだし。テェフルとしても、良くないよ」
テェフルから、甘い匂いがする。
周囲の甘い匂いと混ざり、少しやばい。
実は結構好きな匂いではあった。
だが、まだ制御の範囲内。
テェフルが俺を好きと言うのも、家族愛要素が多めな気がしていた。
「なんだよ、、想いは時間じゃねぇだろ、、私も千晴の事、大好きなんだよ、、はじめと一緒にしようぜ、」
「••••••はぁ、、駄目だよ。テェフル。千晴と会ったばっかなんだから、もう少し見極めてからの方が良いよ。後、千晴と結ばれるのはお姉ちゃんじゃないと、」
「いや、姉ちゃん、混ざってる。けど、本当にもう少し考えた方が良いと言うか、、俺もテェフルが思っているよりずっと終わってる奴だし、、、」
そう言い姉ちゃんの腕の中で、テェフルの方に振り向く。
テェフルの顔が視界に入る。
ボロボロと、涙を出していた。
「なんでだよ、、千晴の事、本気で好きだって言ってんのに、、なんでダメなんだよ、、こんな愛してるのに、、」
「•••••い、いや、あの、、そ、そっか、ごめん、」
声が震え、涙目になるテェフル。
本当に悲しそうで、本当に寂しそうだ。
指でテェフルの涙を拭う。
それとこんな感じの流れ、前もあった気がする。
テェフルのクローン仲間であるフレジアだ。
「••••••そのね?テェフルはビジュいいけど、はるちゃんとは他が釣り合ってない、、いや、これは違う、落ち着いて、私以外が千晴に入れ込み過ぎると、悪夢を見るから、これも違う?」
「、、千晴、、超美少女と美人のサンドイッチだぞ、?本当は、千晴は興奮してんだろ、?気持ちいいだろ、?」
裸のテェフルが乗ってきて、圧縮される。
色々いい匂いがして、柔らかい部分も直に当たる。
今度はテェフルと至近距離で見つめ合う。
凄い状況だ。
嫐の、横バージョンだ。
下には裸の姉ちゃん、上には裸のテェフルだ。
「•••••••••、こ、これ良くないよね?姉ちゃん。流石に責任が取れないし、、ん!?」
「••••••はぁ、、行けちゃうなこれ、、テェフルがこんな直ぐに千晴を好きになるなんて••••予測を間違えた、、••••••」
テェフルによって、唇にキスをされる。
その顔は結構蕩けている。
テェフルは本気だ。
「ま、不味くない、?ほ、本当に今回ばかりは責任が取れない、、色々あって、」
「••••••千晴、そんな重く考えなくて良い。そもそも勇者は子供が出来づらいし。例えテェフルのこれが家族愛との勘違いでも、はるちゃんとなら悪い思い出じゃないよ」
姉ちゃんがそっち派閥に行ってしまった。
不味い。
オセロなら俺もそっちになってしまうが、俺だけは冷静にならなければ。
感情的に考えればテェフルを悲しませるのもなんだし、興奮していないといえば嘘になるが、回さんやフレジアな対してどうするのとなる。
冷静に考えれば、俺には三人でした場合のデータがない為、この先は未知数。
ただ、すれば確実にこの先面倒になる上、高確率で修行に差し支えも出る。
それと、俺はそんな事をするような人間になるつもりはなかった。
「千晴、、近くで見ても、かっけ、大好きだぜ、」
だが、甘い匂いが不味い。
至近距離のテェフルの匂いと混じり、強まっている。
本当に不味い。
フワフワしてきた。
何ならぶぁんぶぁんしてきた。
「、やってあげなよ。千晴。可哀想だし、、お姉ちゃん、千晴が世界を広げるのも、ありだと思うよ、」
姉ちゃんが、誘導してくる。
腰で、俺の腰を押す。
テェフルは大好き、と言う感じになった。
終わった。
こういうのは、駄目だった。
余りに愚かだ。
切腹しよう。




