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夜を狩るもの 終末のディストピアⅡ meaning hidden   作者: 主道 学


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悪魔の儀王国 エピソード2

 天を突き刺す雷鳴が轟いた。その衝撃音はホワイトシティ全土を揺るがした。稲光が全ての空を走り、その激しい発光は、落雷が至る所目掛けて落下する合図となった。暗黒の空は激しい血の大雨で地を叩きつける。


 凛としていたはずの格調高い、ロマネスク様式やゴシック様式の建築物には、地獄の悪霊の笑い声が木霊した。ホワイトシティ全体に凄まじき悪意が膨れ上がり、おぼろげな半透明だった様々な地獄の悪霊が、イーストタウン、ヒルズタウン、ウエストタウン、クリフタウンで実体化を果たしていく。 


「アリス……」


 その只中、モートは真っ先に、ノブレス・オブリージュ美術館へと走った。途中、アリスと食べた羊肉のソテーが、ホワイトシティ一番と評判のレストラン「ビルド」を通り過ぎた。


 モートはこの時以上に、アリスの声をまた聞きたいと思ったことはなかった。


 真っ赤な血液で汚れた地を蹴って、一直線上に幾つもの建造物を5ブロックほど走り抜けると、そのまま飛翔した。聖パッセンジャー・ビジョン大学付属古代図書館が、すぐそこにある種々雑多な建築物を、斜め上に飛び抜けた。人間の逆さまの頭が、上半身に乗っかっている蝙蝠を即座に狩りながら、一際大きな建築物を木っ端微塵にした巨大な蝿の腹部を銀の大鎌で分断した。


 血の雨と落雷は、その間激しさを増していく。


 十字路に着地すると同時に、モートは地獄の悪霊に脇目も振らずにノブレス・オブリージュ美術館へ向かった。 更に数ブロックを真っ直ぐ走ると、やっと懐かしい館内の明滅している照明が見えてきた。


 モートは、ノブレス・オブリージュ美術館へ着くと、すぐさま青銅でできた様々な血液によって赤黒く染まる正面玄関を銀の大鎌で破壊し、中へと入った。

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