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夜を狩るもの 終末のディストピアⅡ meaning hidden   作者: 主道 学


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ゾンビアポカリプス エピソード7

――――


 モートはリリーの拘束を解いた。

 体中に頑丈な鎖が巻いてあったのだ。


「君は、聖痕というものを知っているかい? あるいは、どこかにその……不思議な傷はあるかい?」

「……昔、不思議な傷が足の裏にあるって、お医者さんが言った時があるわ……」

「じゃあ。ぼくは次の収穫のところへ行くから」

「……待って! 私の他にも人はいないの? 助けてくれたんでしょ! 私の記憶がなくなる時、覚えているのは今朝のバスの中。バスの中には大勢人が乗っていたの!」


 リリーのさっきの態度とは逆の懇願した言葉に、モートはこっくりと頷いた。けれども、すぐに首を横に振った。


「ここにはいないんだ。少なくてもこの周囲には……」

「ここは、どこなの?」

「ホワイトグレートの麓のログハウスだ」

「……ホワイトグレート……?」

「そのログハウスの地下に君はいたんだ」

「リリーよ。リリー・フィラデルフィア」


 モートは考えた。

 この少女は間違いなく聖痕の持ち主だと。


 だが、まだバスから消えた? それとも誘拐? などをされた人たちがいるようだ。

 

 そこで、モートはあることに気がついた。

 目に見える魂の色は、当然。

 生きていないと、見えないのだ。


 なので、恐らくは……。


 もうこの世には、いないのだろう。


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