表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/67

zombie apocalypse (ゾンビアポカリプス)

 深夜のノブレス・オブリージュ美術館の一室には、闇夜を照らす。どこよりも明るい照明が仄かに光っていた。その広大なサロンには、高級なドレスやスーツを着こなした男女もいる。皆、興味深い面持ちで、5人の少女たちと、アリスとヘレンとで、オーゼムの話に耳を傾けていた。


 そこで、モートは片隅の質素な椅子に座って、外の様子をうかがっていた。


「アンリー・サルギスのおばあさんは、この聖痕現象について、幾つかの例のヒントを提示してくれました。聖痕がある8人目のアリスさんは、未だ不明ですが……」


 アンリーは黙っていて、片隅に座るモートをいつまでも、見つめていた。オーゼムがアリスの方を向くと、アリスも沈黙を守っていて、静かにオーゼムの次の言葉を待っている。

 

「創世記において、7つとは、神が人と契約を結んだり。七つの贖罪などのように、誓いや契約を表しているんですよ。後は、7つの教会にあてられる書簡という形で書かれた『黙示録』では、7つの封印が登場していますし、なので、今はまだ、私も上層部とは連絡が取れない状態ですが、これらは、神と人との関係で新しい契約が起きる前触れだと、捉えられますねえ」

 

 オーゼムはそこまで話すと、一つ咳払いをして、


「もう一つは、神は6日で世界を創りましたが、7日目はお休みになりましたね……これらの事象から、何か世界を新しく創り上げるのでしょうかねえ? いずれにしても、ゾンビを操るあちら側の出番がないことには、さっぱりですが……おお、モートくん。決して、このことからもこちらの7人たちと、それと謎なのですが、アリスさんの身を守ってくださいね」

「ああ……勿論だとも」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ