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出血 エピソード2

「ええ、はい。恐らくは聖痕がついた人たちは全部で七人いるはずなんです。何故かと言うと、今まで助けた少女たちの名前がエペソとスミルナという変わった名前だったからです。これはヨハネの黙示録の七つの教会へのメッセージです」

「???」

 モートは首をかしげたが、アリスは深々と白い息を吐いて少しだけ頷いた。どうやら、アリスはヨハネの黙示録を知っているようだった。だが、モートは知らなかった。

 行き交う人々も吐く息は白い。

 空からシンシンと降る雪と共に風も出てきた。


「恐らく、後はペルガモとテアテラ。サルギス。フィラデルフィア。ラオデルキヤという名前をしているでしょうね。いずれにしても、終末で起こる前触れなんでしょうね」

「オーゼム? それと……どうしてアリスに……聖痕が?」


 モートは考えようとした。

 だが、突然。

 空から真っ赤な雨が降りだした。


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