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条件
それは、どこかでみたことのある女だった。
「誰だ?」
?「そんなことはどうでもいいでしょ。それよりも歩が欲しいんでしょ?」
「あぁ。あと一歩さえあればこの詰将棋が解けるからな。」
?「そう?なら、一歩あげるわ。」
「本当か?それはありがてぇ!」
?「その代わり条件があるわ。」
「条件?なんだ?」
?「それは、とある男を倒して欲しいの。」
「とある男?それは誰なんだ?」
?「それは、またの機会に。」
気がつくと、俺の手の平には一枚の歩が握られていた。
まだ、その男の名前も、うんとも言っていないのに。




