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将棋異能大戦  作者: 桃馬太郎
2/7

ファイアッ!!!

「待って!」

振り返るとそこには先程助けた娘がいた。

「なんだ?」

「私も連れて行って下さい。」

「うむ、いいだろう。」

かくして、俺は娘と一緒に旅をするのことになった。

娘は緑色の髪を三つまとめていた。

「それは、ツインテールの進化系か?」

「そうです、ツインテール∑っていうんです。」

「ふーん。」

娘はみようによって優雅なワンピースのようなものを着ていたが、あのおんぼろ家の娘、やはりそんなに高級な服も着れる訳がなく、おん

ぼろな服のようなものを纏っていた。

目鼻だちははっきりとしていたが、そんなに主張は激しくなく、とても控えめな生まれてきてすみませんというような顔をしていた。

綺麗という訳でもないが、ブスでもなく、ちょうどいい顔をしていた。



みると、いつの間にか目の前には山のような亀のような顔をした男が立ち塞がっていた。

隣には先程の無法者がいた。

「ひゃひゃひゃひゃひゃ、先程の借りを返しにきたぜぇ。」

「はや」

俺は呆れた。まだ10分も経っていないというのに。

「OK、わかった。よし、今度、俺が勝ったらもう二度とその俺の目の前にその薄汚れたドブの中に落とした食パンのような顔をみせるな。」

「きさまー!よし、俺様が勝ったら今度こそ、その娘をもらっていくぞ!」

「しつこっ!あ、もしかして好きなの!?」

「あー好きさー。」

「だってさ、どうする?」

俺は娘の方を振り向いて聞いてみた。

「いやいや、ないです、ないです。だから、勝ってください!わたし、信じてますから!」

「あったりまえだのクラッカー!」


「話は聞かせて頂きました。10秒将棋で宜しいですね。10秒以内に次の手を指してください。それではデュエルスタートですっ!」

いつの間にか姿を現していた白い仮面の男に心臓が止まるほどびっくりしたが、デュエルが始まった。

しかし、実際に相手をする男はまだ一言も喋ってないなー。

先手は俺に決まった。

「まーずは、ふつーに、角道をあけてーっと。」

パチッと指す。

すると、相手は44歩とついてきた。

「ふっ愚かな。指し間違えか?歩がただで取れるじゃないか。」

俺はその歩をただで角で取った。

すると、相手は42飛車と飛車を回ってきた。

「うっ!」

角が逃げたら47飛車と成りこまれてしまうじゃないか!

まー、こっちも53角成りできるからいいか。ペチッ。

後手、34歩。

えっ!?47に飛車成り込むんじゃなかったの?!もう全然わかんないんですけど!

「さすが、お兄ちゃーん、パックマン戦法と分かってて歩を取るとはやるー。」

娘がはやし立てる。

パックマン戦法?何それ?初耳なんですけど?

えーい、飛車とっちゃえ!

42馬。同銀。88銀。95角王手。

えー、どうやって受けんのこれ?銀が77に上がっても、同角成、同桂、同角成王手で駒損だし、馬作られるわ、後手を踏むわで無理じゃね?あーでもわかんねーから行っちゃえー!












この後、しっちゃかめっちゃかの乱戦に陥り、俺は敗勢に陥っていた。

「と思わせてまた、二歩やってくるんでしょ。」

目の前の男がニヤリと笑った。

「うわっ!びびったー!急に喋るなよ!初のコメントそれっ?っつかやっぱバレてた?まっそーゆーこった。」

そう言って俺はペチッと歩を打ち王を守る。

「おー怖、歩は取ってもあんまり使えないからねー。」

と言って相手も悠長に何故か玉を囲い直している。

今更何故?

まーいー、その間に俺も玉を歩という歩で完全武装してやる。

「フッハッハッハ!みたか!俺の歩のウォーキングキャッスルを!」

俺は38にいる王の回り全てに歩を置いた。

「おーめちゃくちゃ固いじゃないですかー。」

と言いながら、48龍、と玉を睨んでいた龍で48の歩を取る。

「えっ!?玉でとれるけど、いいの?!罠?」

瞬間、彼は叫んだ、

「ファイアッ!!!」

すると、その龍の周囲8箇所の駒が全て吹き飛んだ。歩も金もいたのに。全て。


俺は唖然とした。

そして、俺は唖然とした。

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