表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わらべうた  作者: CM同盟
6/19

6p

ならば!と悠希は他の二人に助けを求めた。

「なあ、亜海、椿己、お前らも寒いだろ?帰ろうぜー…」

「え?でも海に入らなければなんとも無いし、あたし見てるよ。あの三人、楽しそうだし」

「俺、あとで遠泳やろうかと思ってるから」

またしても玉砕。仕方なく悠希は座って海を眺める二人の脇に座ってともに海を眺めていたが、三十分とも立たないうちにギブアップした。

「悪ぃ俺帰ってるわ」

ダッシュで別荘に帰り、ロビーにあったストーブを真っ先につけた。じんわりと暖かくなり、情けない悠希の体を温めた。

「ふわ〜生き返る〜」

一人でずっとぬくぬくとうたた寝しそうになった時、別荘の扉が勢い良く開き、冷たい風が吹き込んだ。

「寒っ!?」

「あ、ごめーん」

亜海と椿己、そしてがちがちに震えている真っ青の寛也だった。

「こいつ、お前にナツがどうのと言ってたけど、最終的にくたばったようだ」

椿己が冷ややかに言い放ち、寛也をストーブの近くのソファに乱暴に座らせた。寛也は「火っ!!火っ!!」と言いながら毛布に包まり、ストーブに手を添えていた。

悠希は足りないメンバーのことを元気な二人に尋ねた。

「冬香と美香は?」

「あの二人は元気でね〜まだもう少し泳いでくるってさ。若いって良いね」

「お前も同年代だろうが。だけど、風邪ひきそうだな」

悠希は時計を見た。すでにはりは四時を指している。もう肌寒くなってくるころだ。

四人で待つこと三十分、別荘の扉が静かに開いた。

「ただいまー。うー寒っ」

「あれ?美香、冬香は?」

「え?帰ってきてないの??」

突然、冬香がいなくなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ