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「お前また青ずくめかよ」
「素敵でしょ?」
「…」
素敵かどうかわからなかった悠希は取りあえず、スルーすることにした。
三人で船着場の中にどんどん進んでいくと、冬香たちの姿が見えた。
「あ、来た。やっほー!」
「へ、悠希は相変わらずマヌケた顔してんな!」
「それはお前も変わらんだろ」
三人は乗り込むクルーザーの脇で待っていた。
悠希たちが三人のもとへ駆け寄ると、冬香は運転手にサインを出した。
「んじゃ、乗り込んだら出してくださーい。さ、皆行こ!」
そう冬香に言われて、悠希たちは静かに乗り込んだ。寛也以外。
「うおっ危ね…痛ってー!!」
船に乗る瞬間、バランスを崩して転び、顔面を強打した。漫画のようだ。
「痛てて…みんな、大丈夫か!?」
「お前以外な」
悠希は冷ややかに言った。先ほどのマヌケた顔のお礼のつもりで。寛也は鼻が赤くなった情けない顔で苦笑いした。
「それじゃあ、出発!」
クルーザーはゆっくりと動き出し、だんだんスピードを上げてはじめ島へと進んだ。
その島で悠希たちを待っていたのは、楽しいバカンスでも、美しい自然でもなかった。
待っていたのは…
暗い暗い残酷な地獄だけ。
悠希達はそのことを知る術など無かった。
あとがき
一応これでひと段落ですヽ(;´Д`)ノ
まったく文才無くてごめんなさい。
ホラーにしたもののかなりぬるめなので…
すみませんです。はい\ζ°)チーン
とととにかく、よろしくお願いしますっっ