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わらべうた  作者: CM同盟
10/19

10p

冬香が死んで丸一日。

この島に迎えが来るのは今日をいれてあと五日。

「なあ、もう帰ろうぜ…冬香がこんなんなっちまってんのに、やってらんねーよ」

寛也は提案した。でも、亜海はさらにもっともなことを言った。

「でも、どうやって連絡するのよ」

冬香がいなければ、この屋敷の構造も見る限りしか分からない。しかも、見る限りでは電話など、見つからない。

「そうだ、携帯はどうだ?俺ので連絡を…」

そう言い。椿己は携帯電話を取り出した。そして自分の家の電話番号を入力し、携帯を耳に当てた。そして、何回かのコールで、プッと何かにつながった。

「お、もしもし…」

「無駄ナ抵抗ハヨセ…サモナクバ全員コノ島デ殺ス」

そんな言葉が携帯から流れ、ブツッといって通話は切れた。

椿己は怒りの感情を押さえ込み、ため息をついて携帯をポケットに入れた。

「…どうやら故障しているらしい」

それだけ言って、本当に言われたことを皆には言わなかった。

「…っはあっ!もうやってらんねーよ。おれ、ちょっくら散歩してくるわ」

寛也はそう言い、別荘から出ようとした。悠希は悪寒を覚え、とっさに叫んだ。

「おっおれもいく!」

「んあ?じゃあ、付き合ってくれ」

悠希は椿己に耳打ちした。

「美香と亜海を頼む」

椿己は静かにうなづいた。悠希は出て行った寛也を追いかけた。

寛也は昨日悠希と美香が捜索していたあたりに向かっていた。そして、昨日の悠希と同じようにやぐらを見つけた。

「なんだ?これ…きったねーやぐらだな」

悠希はとなりでまじまじとやぐらを見ていた。そしてすぐに違和感を覚えた。

やぐらの開けっ放しの戸の中に蒼いビー玉のようなものが置かれている。

昨日はこんなもの…無かった!

「寛也…!」


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