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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第三章

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秋の大会開始

それから秋の大会まではのんびり過ごした。

自宅で錬魔循環や魔力放出をしたり、ベレンガリアさんと稽古をしたり。道場で父上に稽古をつけてもらったりと。


そして今日はいよいよ秋の大会だ。開催場所はなんと代官府。大抵はクタナツ学校で行うのに。ちなみにキアラはもうベレンガリアさんが御者をする馬車にて出発した。キアラは酔わないのだろうか?


サヌミチアニ、ホユミチカ、そして領都からそれぞれ出場者と引率で各四名ずつが集まっているはずだが、それにしては多いな。ただの観客かな? ちなみに我がマーティン家は全員で見に来ている。オディ兄とマリーもだ。なんせキアラが一人で三部門に出るんだからな。どうなるのかとても楽しみだ。




「皆の者! 本日はクタナツまでよく集まってくれた! 本来ならクタナツ学校校長が挨拶をするべきところだが、本日は特別な事情があってここ代官府での開催となった! よって代官である私、レオポルドン・ド・アジャーニが開会の挨拶をすることとなった! 我らがフランティアの子供達よ! 全力を尽くせ! そして未来の英雄となるのだ! 期待しているぞ!」


代官ってもっと杓子定規なイメージだったが、意外に熱い挨拶もできるんだな。


「それでは前年度優勝のクタナツ校代表、キアラ・マーティンさんより所信表明をしていただきます。」


場所は代官府でもやはり司会進行はナタリー・ナウム先生なんだな。そしてキアラの挨拶、ドキドキする……


「キアラ・マーティンです! 今日はがんばります!」


え? もう終わり? まあ、キアラらしくていいかな……


「では、学問部門を始めます。代表は試験教室へ入ってください。」


ゾロゾロと移動をする代表達。


「並行して剣術部門を行います。代表者はこちらへ集まってください。」


キアラはどうするんだ?


「なお、クタナツ代表のマーティン選手は現在学問部門の最中ですので、それ以外の選手の対戦を進めておきます。」


総当たり戦だよな? つまりキアラは後から三連戦するのか?




対戦は進み、フランティア代表のグラスルーツ君が二勝と勝ち越している。サヌミチアニの子が一勝一敗、ホユミチカの子が二敗だ。


そこにようやくキアラの登場だ。こちらに手をぶんぶんと振ってきた。かわいいやつめ。振り返してやるぞ。


「お待たせー。誰からー?」


それより終わるの早過ぎじゃないか? キアラはこの短時間に全問解いたのか?


「俺からだ」


二敗の子か。力はありそうなのにな。キアラの身長は百三十センチぐらいだから頭二つ分は大きいな。


と、思っていたらもう終わった。駆け抜けるようにして木刀で脛を折ったようだ。私より強かったらどうしよう……




「次は私ね」


今度はサヌミチアニの子か。キアラより少し大きいぐらいかな。へー、薙刀を使うんだね。剣術部門だけど。特に問題ないんだろう。


キアラは長物との対戦も慣れているようで、あっという間に間合いを詰め、薙刀を持つ指をしたたかに打ちつけた。すぐに降参し、キアラの勝ちとなった。




「二勝同士の戦いだな。おもしろい……」


フランティア代表のグラスルーツ君だったか。そこそこの貴族かな。まあまあ強そうだ。すでに二戦したのにキアラに疲れが見えないのもすごいな。


そして試合が始まった。グラスルーツ君の猛攻、しかしキアラは柔らかい剣術で受け流している。まるで父上のようだ。

その上的確なカウンターが指に決まった。木剣を落とすグラスルーツ君。すかさずキアラの突きが喉元に決まった。容赦ない……

さっきから指狙いが決まってるな。かなり難しいと思うのだが……


勝ち名乗りを受けるとキアラは走ってどこかへ行ってしまった。まさか?


「キアラ・マーティン選手ですが、まだ学問の試験の途中なのです。魔法部門にもエントリーしておりますので、出番を一番最後にしております。皆様、剣術部門を制したマーティン選手に盛大な拍手をお願いいたします!」


ちなみに審判はエロー校長だったりする。

さてさて、魔法部門はどうなるどうなる?

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