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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第三章

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第二試合

『準決勝第二試合を行う前に少し休憩といたしまーす! そのままお待ちくださいねー!』


そりゃそうなるわな。どれ、ラグナの様子でも見に行ってみるかな。


「カース君、移動するのか。僕も行くぞ。」


「ああ、ちょっと医務室にね。」


スティード君も心配だしな。





「カース君……スティード君は凄かったよ……よくあの体で、あそこまで……」


セルジュ君はすでに来ていた。


「だよね……」


スティード君の治療にはまだまだ時間がかかるだろう。まずはラグナだな。


「おうカースか。ラグナなら問題ねぇぞ。そろそろ治療も終わる頃だ。」


ダミアンまで来てたのか。両足と片手を切断されてもうすぐ治るってのも凄い話だ。いい治癒魔法使いが揃ってるねぇ。でもさすがに準決勝には出られないだろうな。


「それでカースよぉ、ラグナをあんなにした武器の正体はこいつだったぜ。」


ん? トンファーか。


「ここだ。よく見てみな。」


「ん? これは……刃鋼線か?」


トンファーから糸より細い刃鋼線が出ている。ラグナの試合は見てないが、これで手足を切断されたってのか……完全にルール違反じゃないか。しかも契約魔法が反応しなかったのは刃物でなく、糸だとスティングが思い込んでいたからとか? そんなのアリかよ……


しかしこれ……金操とめちゃくちゃ相性がいいじゃないか。相当凶悪な性能になるぞ……


「ダミアン、これ貰っていいか? 特に用はないだろ?」


なるほど。ここを押すと刃鋼線が飛び出る仕掛けか……


「ああ、構わんぜ。普通にトンファーとして使ってもそれなりに上物だしな。」


棍も発注していることだし、トンファーまで使うなんて中国拳法っぽいな。使いこなせるかは別問題だが……


「それより決勝戦、いや準決勝はどうすんだ? ラグナは無理だからセキヤの不戦勝か?」


「そうなるな……誰か出てくんねぇかなー。オメーなんかどうよ?」


「俺が? そりゃ構わないが、さっき負けたばっかだぞ? さすがにマズくないか?」


「構やしねえさ。俺が主催者なんだからよ。それに、オメーが出ると盛り上がるからよぉ。未公認ってことでセキヤ選手の決勝進出は確定した上での試合にすればいいさ。」


エキシビジョンか。ハイカラな言葉だな。一応セキヤにも意見を聞いておかないとな。主催者の横暴ってのは好きになれないからな。




控え室に移動。コーちゃんはスティード君の所に残ったままだ。優しい子だよな。ラグナは放置だったけど。さて、セキヤは……あ、居た。


「おーいセキヤ。面白い話があるぞー。」


「あぁ!? さっさと負けた魔王じゃねぇか! なんじゃあい!」


お前こそスティード君にコテンパンにされたくせに。





「……という訳だ。お前が嫌ならこの話は断る。好きに判断してくれていいぜ。」


「誰が断るかぁいや! やっちゃらぁ! 勝負じゃあ魔王ぉ! 俺が勝ったらムラマサ返せやぁ!」


「それは構わんが何を賭けるんだ?


「うぐっ……ねえ……」


だろうな。食い詰めて逃げてきたって話だし、金もないんだろうな。


「仕方ねえな。負けたら俺の情報源になってもらうぜ。どんな質問にも正直に答えること。それでどうだ?」


「おおお! やってやらぁ! ヒイズルの勇者が魔王をブチ殺してやっからよぉ!」


「それじゃあ約束だ。お前が勝ったらムラマサを返す。俺が勝ったらお前は俺の情報源だ。全ての質問に正直に答えてもらう。いいな?」


「おおっうがぁっ……!」


よし、契約魔法成立。今さら欲しい情報なんかないけど、いつか聞きたいことが出るかも知れないしな。


私もだが、こいつもかなり体力を消耗しているはずなので、いい勝負になりそうだ。ダミアンも意外といいアイデアを思いつくもんだよな。まあ試合数が多ければそれだけ賭けも盛り上がるってもんだしな。売上に響くわな。




『会場の皆さんにお知らせでーす! 準決勝第二試合ですが、ラグナ選手が出場不能のため急遽、カース選手が出場することになりました! ただし、未公認の試合です! 賭けは行いますが、カース選手が勝っても負けても決勝戦へ進むのはセキヤ選手となりまーす! では今から十五分はベットタイムでーす! ガンガンお賭けくださーい!』


スティード君には負けても悔しくないが、セキヤには絶対負けたくない。思いっきりやってやるぜ。でも結局決勝はヒイズル勢同士の対戦が確定してしまったか……

うーん、悔しいな。でも仕方ないな。さすがにルールをねじ曲げてまで横槍を入れたくはないもんな。


よし、とりあえずセキヤには全力で当たろう。装備の力でゴリ押しってのを見せてやるぜ!

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