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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第三章

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大物来襲

沖からこちらに向かって来るのはどうやら『ギガントマンタ』か。巨大なエイだな。。横幅十メイル、全長二十メイルってとこか。海の魔物ってやたらデカいよなぁ……

エイか……旨いのかな?

煮付けにすると旨いとか、新鮮なら刺身もいいとは聞くが……まあ全部じゃなくても二、三匹だけ狙ってみるかな。それにしても見るからに凶悪な尾、毒針を持っていやがるな。かすっただけで引き裂かれそうだ。まあ近寄らないから関係ないけど。


『狙撃』


ちっ、はいはい。分かってましたよ。最近マジで大物に狙撃が効かない。鉄のライフル弾だぞ? 普通貫通ぐらいするだろ! くっそ。クラーケンもそうだったが、表面がヌルヌルしてる魔物って落雷も効かないもんな。

ならば本邦初公開。


『連弾』


説明しよう。連弾とは、ただの連射である。

通常の狙撃だとのんびりやっても一秒あたり二発は撃てる。それを今回は一秒間に十六発撃ってみた。それもワンホールショット、動くギガントマンタの胴体、中心部に寸分違わず当ててやった。


その結果……一匹仕止めた!

それにしても、普通に八秒ぐらいかけて十六発撃った場合に比べて魔力消費が酷い。体感で百倍はゆうに超えているようだ。今日はよく無駄遣いをする日だな。いや、いつもか。ではもう二匹ほど同じように……いただきだ。仕止めた奴は『浮身』で私の所まで浮かせてから収納。三匹ゲット。量としては十分集まったが、バリエーションに欠ける……ふと沖を見れば、まだ白波が立っている。それもさっきより大きい。これはアレか? ギガントマンタ達はただこっちに来ているのではなく、より上位の魔物から逃げているってパターンか?

どれどれ、どんな魔物かな。


『遠見』


うーん、波が邪魔でよく見えないな。頭からすると九匹いるのかな? 結構大きいな、見た目はドラゴンのようだが。あれも二、三匹だけ仕止めてみようかな。水面に頭しか出してないからどんな体が分からないんだよな。首の直径は二メイルぐらいか、頭は五メイルってとこだな。ドラゴンにしては小さいな。ギガントマンタが逃げるほどの魔物なのか?




よし、そろそろいい距離かな。


『狙撃』


とりあえず一匹だけ狙ってみたけど……分かってるさ。ライフル弾を額に叩き込んだのに、簡単に弾かれてしまった。ちょっと試してみただけなんだから……別に気にしてないし。


『連弾』


ふーん、ドラゴンならそれでも効かないよね。別に、分かってるし……


しかし……おかしい……

私の魔法には姉上直伝の自動追尾、ホーミング機能がある。だから簡単にワンホールショットなんて芸当ができるのだが……


今の連弾は着弾点がズレた。ドラゴンの額を中心に当たりはしたが、一センチから五センチと大きくズレが発生している。それも下方に。


『徹甲連弾』


たった一発で戦車でも金庫でも軽くぶち破れそうな徹甲弾、その連射だ。これなら例え皮膚の装甲を破れなくても『衝撃貫通』で脳にかなりのダメージを与えられるはずなのだが……

効いたように見えない。おかしい、どうなってるんだ?


『断頭台』


水面から伸びた首を刃の欠けたミスリルギロチンで狙ってみる。これなら……


よし!


切り口は汚いが首を切断することに成功した。気になるのは狙いよりだいぶ下を切ってしまったことだ。下にズレる……どういうことだ? まあいい、ミスリルギロチンが効くことが分かったのだ。他もこれで対処しよう。『金操』を使いギロチンを戻……なっ!? 戻せない!? なぜだ!


『金操』『浮身』『風操』


あらゆる魔法がミスリルギロチンへ作用しない……そして、見る見るうちに……沈んでしまった……嘘だろ……


そこに他のドラゴンから反撃が来た。かなりの勢いで水を吐いてきやがった。魔法でも何でもない、ただの高圧放水か。ここまで届かせたのは褒めてやるが、もちろん効かない。私の自動防御は無敵だ。


とりあえず回収のことは、もう何匹か仕止めてから考えよう。場合によっては近寄ってもいいし。


消防車のような高圧放水からレーザーのような放水まで、様々な水の攻撃をされているが……おかしい……

射線が九つある……奴らの数と合わな、何ぃ!? ドラゴンが九匹いるぞ!?

さっき私が仕止めた奴はどうした!?


『水鋸』


首をぶち切ればいいってことは分かった。ならばわざわざミスリルギロチンなどを使うこともない。手元にもないし……


何ぃ!? 岩をも切断する水鋸が……首に当たる瞬間まるでスプリンクラーのようにただの水飛沫と化してしまった!


まさか……『火球』


直径一メイル、魔力特盛の火球。なのに奴に近づくと落ちた線香花火のように消えてしまった……何なんだこいつら……

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