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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

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カース達の休日

ブランシャール騎士長との面会を終えてゼマティス家へ帰る私達。


「おじいちゃん、王宮へはいつ行くんですか?」


「ふむ、まあお召しがあるだろう。それまでうちでゆるりとしておればよい。どうじゃ? どこかで遊んで帰らぬか?」


「おお! それはいいですね! アレクはどこかある?」


「じゃ、じゃあ賭場なんてどうですか?」


「ふふふ、ばかもの。かわいいお前達を昼から賭場などに行かせられぬわい。まあ闇ギルドが全滅したから健全な王立賭博場があるんじゃがの。」


まさかアレクの口から賭場なんて出るとは……たまには手本引きもやりたいな。


「おじいちゃん、その王立賭博場って手本引きはできますか?」


「お、おお、それはできるようじゃが……」


「じゃあ連れてってください。」




楽しかった。もうすぐ夕方か。

私は金貨二枚ぐらい負けた。

アレクは金貨十六枚勝った。

おじいちゃんは……


「なんじゃあの博打は! イカサマじゃイカサマ! 何で四回も連続で四なんじゃ!」


その四回連続の四、胴の人はアレクの読みを外そうとした結果なんだよな……

アレクは当ててたけど。もちろん私は外した。


「しかも! その後はきっちり均等にバラしてきおる! ワシを舐め腐りおって!」


それでもアレクは半分は当てたんだよな。すごかったなぁ。やっぱり手本引きは面白い。アレクに乗っかってれば私も勝てたんだろうけど、それはさすがに面白味に欠けるってものだ。

結局おじいちゃんは金貨五十枚近く負けていた。意外な弱点があるものだ。ムキになって一回に金貨五枚とか賭けるから。

その分食事は美味しいものが用意してあった。王立なのにやり口が闇ギルドと同じってどうなんだ。




『ぼくは、きょうは、おじいちゃんと、いっしょに、とばくじょうに、いきました。ぼくは、にまんえんまけました。おじいちゃんは、ごじゅうまんえんまけて、いらいらしてました。ぼくのこいびとの、あれくちゃんは、じゅうろくまんえんかちました。すごいなあとおもいました。』


もしも前世で児童がこんな日記を書いてきたら私はどうしただろうか。きっと面倒だからスルーしただろうな。孫を賭場に連れていく祖父なんてロクな家庭じゃない。関わるだけ時間の無駄だと判断しただろう……

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