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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

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執事ゴーレムとメイドゴーレム

久々にマーリンが作ってくれた昼食を堪能した私達は領都を散策する。辺境伯家に立ち寄ってダミアンとセバスティアーノさんへのお土産を渡したり、マイコレイジ商会に顔を出したりもした。


すると、注文していたカムイ用の小屋が出来ていた。カムイの奴、喜ぶかな。それから執事ゴーレム一体とメイドゴーレム三体も用意されていた。

やはり執事と言えばロマンスグレーな渋いおじ様でなければならない。メイドと言えば気品あるケモ耳お姉様でなければならない。せっかく注文できるのだからやってしまった。猫耳、犬耳、狐耳を持っている。顔が無表情なためそれはそれは不気味だ。


「ではマーティン様、ゆっくりと魔力を込めていただけますでしょうか」


この手の魔道具に魔力を込めるのは慣れたものだ。もちろん込め過ぎて壊すなんてことはない。


「さすがに素晴らしい魔力をお持ちのようで……」


『名前を登録してください』


ぬおっ、執事ゴーレムが喋った!


「マーティン様が名付けてあげて下さい」


「うーん、じゃあバトラーで。」


『登録しました。私はバトラーです』


この調子でメイドゴーレム三体にも名前を付けた。猫耳のアン、犬耳のドゥ、狐耳のトロワだ。尻尾はついていない。たぶん耳の触り心地もよくなさそうだ。見て楽しめれば十分だろう。


「ではこれにて初期設定は終了です。これからしっかり教えてあげて下さい」


「ありがとうございました番頭さん。また何かありましたらお願いしますね。」


代金を払いゴーレムを連れて店を出る。魔力庫に入れることはできるが、汚銀や魔剣と同じようなものなので入れたくはないな。




そして再び辺境伯家。

今度はセバスティアーノさんを呼んでもらう。


「カース様、アレクサンドリーネ様、先ほどは過分なお土産をありがとうございました。そちらが例のゴーレムですね。」


「そうです。執事がバトラー、メイドがアン、ドゥ、トロワです。」


我ながら安直なネーミングだ。しかし、分かりやすいのが一番だ。


「かしこまりました。厳しく育てると致しましょう。こき使います。」


「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

「お願いしますね。」

「ピュイピュイ」


これで数年後には有能な執事とメイドになるだろう。楽しみだ。それまでは料理だけが問題か……



最後にギルドだ。コーちゃんの(ねぐら)用に依頼を出した汚銀が届いているか確認するのだ。


届いていた! これで全て揃った! 安心して楽園に行けるぞ。カムイへのお土産をたっぷり用意しておかねば。いや、道中で寄り道をすればいいか。




今夜からはアレクと二人だけ、と思っていたら……


「ようカース、王都に行ってたんだって? いい酒ありがとよ!」


ダミアンが来た。さっき寄った時は居なかったくせに。


「お前のことだ、どうせ王都でも暴れたんだろ? 聞かせろよ?」


隠すほどのことではないので、話してやった。アレクサンドル家上屋敷のこと、ニコニコ商会のこと。


「ギャハハハ! 賞金掛けられちまったのかよ! 間抜けだよなー!」


「うるせーな。それより偽勇者の捜査はきっちりやってんだろうな?」


「あ? やってんじゃねーのか? どこに逃げてんだろうなー?」


やっぱりスパラッシュさんがいないとだめか。どこかに二代目スパラッシュさんはいないのか?


結局今夜は楽しい夕食となった。ダミアンはお土産の酒をコーちゃんと仲良く飲んでいる。美味そうに飲みやがって……コーちゃんが喜んでいるからいいか。

挿絵(By みてみん)

狐耳のトロワ©︎秋の桜子氏


Picrewの「レトロ風メイドメーカー」にて制作。

https://picrew.me/share?cd=2G85RE0epq #Picrew #レトロ風メイドメーカー


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